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魔法使いアキット、トランスジェンダーを告白してから初めてのバースデー 女性としての姿も披露し「私、生きてて良かったです」(1/2 ページ)

2022年10月にMtFを公表。

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 マジシャンの魔法使いアキットさんが2月1日にInstagramを更新。トランスジェンダーであることを公表してから初めての誕生日を迎え、現在の心境を明かしました。


35歳を迎えたアキットさん(画像は魔法使いアキットInstagramから)

 2022年10月に初めて、ロングヘアのウィッグや女性ものの衣服を身に着けた姿を披露していたアキットさん。幼少期から自身が自認する性は女性だったそうで、一緒に遊ぶのは女の子であり好きになる相手は男の子だったと告白。中学生のころから制服を着たくなかったり男子トイレに入りたくなかったりという、性に関する悩みにさいなまれるようになったそうです。


トランスジェンダーだと告白した際のアキットさん(画像はYouTubeから)

 周りと自身が違うことで「自分が化け物だと感じるようになりました」と悩みが募っていったことも告白。一時は死まで考えたそうですが、あるとき「もう一人のニンゲン」を作ったら大好きなメイクやネイルをする理由をごまかすことができると気付き「魔法使いアキット」が誕生。「アキット」の由来については、かつて母が妊娠中に女の子だといわれた際につけてもらう予定だった「愛樹」と、楽しいことや驚くこと、泣けることなどさまざまな思いが詰まった「ポケット」が由来だと明かしていました。

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 また、当初はカミングアウトするつもりはなかったそうですが約2年前に心の病となったことがきっかけで公表することに。仕事に復帰する過程で女性の姿をすることが自身にとって自然なことであり、幸せに過ごすために必要なことだと気付いたそうで、たとえ公表しても「魔法使いアキット」が消えることはないと確信したためカミングアウトすることにしたと伝えていました。

 カミングアウト後初となるバースデーを迎え、35歳となったアキットさん。当日はファンクラブメンバーと過ごしたそうで、2月1日には普段の姿と女性の姿を合成したソロショットを投稿しており、「今日から新しい自分」「僕、生まれて良かったです。私、生きてて良かったです」と心からの気持ちをつづりながら「たくさんの感謝を胸に、この1年を魔法で充実させます!」と意欲を宣言しています。

 ファンからは「本当に産まれてきてくれてありがとう 愛樹さんがいたから アキットさんと出会えた私達ですから」「愛樹ちゃん生まれてきてくれてありがとう。そして、アッキーを生み出してくれてありがとう」と感謝する声とともに、「これからも一緒に楽しい時間過ごせるのを楽しみにしてるね」と応援する声が届いています。

 アキットさんはかつて東京ディズニーシーの人気ファン・カストーディアル(※)として活動。2015年ころからは定期的に単独ライブを行うように。2016年1月ころには長野県周辺で「透明な犬」を散歩している人物がいるとSNSを中心に話題となり、テレビやネットメディアで取り上げられ話題になりました。人気マジシャンとして多くのステージをこなす中、心の病から2020年に一時活動休止しますが、その半年後となる2021年5月には仕事に復帰しており、現在も各地でマジックショーを公演しています。

(※)ファン・カストーディアルとは、ディズニーシー内で清掃員の格好をしたパフォーマ-のこと。来場者をサプライズで楽しませてくれる存在で多くのファンから親しまれていましたが、2020年にサービス終了となっています。

舞台でパフォーマンスするアキットさん(画像はYouTubeから)
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