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「8種のうち6種が絶滅の心配」 クマが生きられる環境を未来に残すプロジェクトが支援募集中・北大

世界のクマ8種のうち6種の絶滅が心配されています。

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 北海道大学大学院獣医学研究院獣医学部門・坪田敏男教授らのチームが、世界のクマを研究するためのクラウドファンディングを「READYFOR」で実施しています。プロジェクトの概要はこちらから見られます。


世界のクマ研究最前線|クマが生きられる環境を未来に残したい(出典:レディーフォーより)

 世界には3属8種のクマ類が現存していますが、そのうち6種は絶滅が心配されており、彼らの保全は喫緊の課題となっています。一方で、北海道のヒグマや本州のツキノワグマは生息域の拡大に伴って市街地に出没する頻度が高まっており、人とクマとの適切な関係を構築することが必要とされています。

世界のクマ研究最前線|クマが生きられる環境を未来に残したい

 しかし世界的にもクマの研究者は少なく、彼らの生理、生態、行動圏などについて分かっていることや社会に伝えられていることは多くありません。クマ類の保全を進めるには科学的知見をさらに増やすこと、そしてそれらを広く伝えることで、最終的には「一人一人がクマの保全のためにできる行動」を積み重ねることが必要です。

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(出典:レディーフォーより)

(出典:レディーフォーより)

 野生動物の研究は、長期的かつ大規模に行う必要があり、予算面で苦慮することが少なくないとのこと。できれば長期的に持続して使える予算を確保し、野生動物の保全を目指した調査研究を計画的に進めることが理想的です。

 そのため坪田教授は、共同研究者や大学院生、学部生とともに、クマ類の保全に向けた研究を前に推し進める資金を募ること、クマの現状や興味深いクマの生態や生理について広く一般の方々に知ってもらうことを目的に、クラウドファンディングに挑戦することを決めたそうです。


(出典:レディーフォーより)

ナマケグマの親子(出典:レディーフォーより)

標識ツキノワグマ(出典:レディーフォーより)

 プロジェクトでは、絶滅にひんする世界のクマ4種(ホッキョクグマ、ヒグマ、ツキノワグマおよびナマケグマ)の保全に貢献することを目指して、生理、生態および感染症に関する研究を進めます。


サケを食べるヒグマ (出典:レディーフォーより)

生後1日のツキノワグマ(出典:レディーフォーより)

 支援のリターンは、お礼のメールと活動報告レポートが届く3000円(+システム利用料)のコースなど、個人向け8コース、法人向け8コースが用意されています。

 募集期間は4月10日午後11時まで。目標金額を達成した場合のみ集まった寄付金を受け取ることができる、All-or-Nothing方式のプロジェクトです。

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(出典:レディーフォーより)

研究チームより(出典:レディーフォーより)

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