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元「メロン記念日」大谷雅恵がOGとして現役メンバーに伝えたいこと「私が言っていいのかな?」 ハロプロ25周年参加の可能性も聞いてみた(1/2 ページ)

破産・生活保護・恋愛も全部オープンにする理由を聞きました。

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 人生100年時代といわれる現代、「何歳からでも新しいステージに踏み出すのは遅くない」という考え方が広がっています。著名人も例外ではなく、ある分野で成功を収めた人が転機を経験し、別のフィールドで奮闘する姿は多くの人に勇気を与え、モチベーションやインスピレーションを与えています。


大谷雅恵さん

インタビュー連載 「私の人生が動いた瞬間

 大谷雅恵さんは1999年、オーディションに合格すると、斉藤瞳さん、村田めぐみさん、柴田あゆみさんと4人組ユニット「メロン記念日」を結成し翌年にハロー!プロジェクトのメンバーとして芸能界デビュー。「モーニング娘。」(当時)、「太陽とシスコムーン/T&Cボンバー」らとともにハロプロ創生期を支えました。

 2010年にグループを解散後はソロアーティストに転向。一方で2022年にはコロナ禍で破産、生活保護を受けていたことを公表し、2023年5月からは芸能活動を継続しながら新たに正社員のネイリストとしてスタートを切ったことが話題になりました。なお大谷さんは6月末に行ったインタビュー後、7月2日公開のYouTube動画で、6月末での退職を公表しています。

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 ねとらぼでは就職し約1カ月が経過した大谷さんにインタビュー。新生活の手応えや、ハロプロ時代の思い出、またプライベートについても聞きました。

ハロプロ25周年に再結成? 4人の考えは同じだった

―― 2023年でハロー!プロジェクトは25周年を迎えました。20周年を迎えた際はメロン記念日として記念イベントに出演していましたがここだけの話、今回の予定は?

大谷雅恵(以下、大谷) 2018年のハロフェス以来みんなで集まる時間がとれていないので、せっかくだったらヲタもだち(メロン記念日ファンの愛称)とまたお会いできる時間が来たらいいなと思っています。

―― 今は4人のメンバーそれぞれが芸能のお仕事を続けていたりいなかったり、物理的にも距離があったりと違う立場になっています。現在の関係はどうなっているんでしょうか。

大谷 私はもともと村田めぐみちゃんと仲が良くて、最近もLINEでやりとりしています。斉藤瞳ちゃんは地元の新潟へ戻っていて、柴田あゆみちゃんはママとして頑張っていて忙しい。めぐみちゃんも仕事で忙しく、なかなか会えないですね。

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―― メロン記念日が2010年5月に活動を終了してから13年経ちました。解散当時を振り返って、支えになった言葉や人は?

大谷 メンバーですね。4人でゼロから一緒にスタートして、周年をお祝いしていただくたびに喜びがありました。10周年を迎えるにあたって、みんなで話し合おうという雰囲気がずっとあったんですよ。「10年を越えた後どうする?」とリーダー(斉藤さん)から振ってくれて、「10年一区切りでいいんじゃないか」というのが共通の考えでした。

 それは別にメロン記念日が嫌だとか、仲が悪い、事務所が嫌だとかでは全くなくて、私たちで満足できた結果が10年というだけでした。苦しい時も楽しい時も4人でずっと過ごした10年。支えてくださるスタッフさんへ伝えるのが心苦しかったです。

 すごくいい時期だったんですよ。ロック化計画※とかいろんな方とコラボさせていただいたタイミングだったので、チーフマネジャー的にはまだまだこれからと考えていたみたいです。でも反対されることはなかったですね。私たちが決めたならと理解してくれて、「いきなり終わっちゃうのは」とファンの方に会える場所までたくさん作っていただけて、すごくありがたかったです。

※2009年6月からスタートした「BEAT CRUSADERS」「GOING UNDER GROUND」といった複数のロックバンドとのコラボプロジェクト。解散直前の2010年2月リリースのラストアルバム「MELON'S NOT DEAD」にまとまっている

―― 今でもメロン記念日の楽曲は人気が高く、ハロプロの現役メンバーも歌い継いでいますし、ハロプロ外でも例えば「香水」は元AKB48の小嶋陽菜さんもYouTubeでカバーしています。メンバーとしてはどう感じていますか?

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大谷 うれしさしかないです。もう存在していないというと語弊はあるけれど、解散したグループがまだまだ愛されていて、いろいろな方がカバーしてくれることによって、楽曲にその方の色もついていろんなバージョンを聞けるのが楽しい。

 きっとカバーしてくださっている方でも、メロン記念日を生で見たことがある方は少ないと思うんです。「自分たちのライブはすごい」と自信を持っているので、現役アイドルの皆さんにも見てほしい。再結成でかなえたい夢ですね。

―― ぜひかなえていただきたいです。例えば絶対に歌いたい曲はありますか?

大谷 やっぱり「赤いフリージア」ですかね。メロンといえば「赤フリ」。ファンの人にとっては「This is 運命」が盛り上がると思うんですけど……。

―― めちゃくちゃコールとかしたい曲ですからね。

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大谷 そうなんですよ。絶対外せない曲といえば「赤フリ」か「This is 運命」か。その2曲は外せないですね。

就職から1カ月 正社員になって良かったこと、変えたいこと

―― ネイリストとして正社員就職されてからちょうど1カ月というタイミング。近況はいかがですか?

大谷 4月からスタートした他のスタッフと比べると1カ月遅れで、ブランクもあったのでそれを取り戻すのに必死な1カ月でした。でも施術時間もだんだん短縮できるようになってきました。今、私専用のクーポンを作ってもらっているんです。仕上がりは他のネイリストと変わらないけど、お時間をちょっと長くいただくのでお値段を少し下げています。活用してくださるお客さまがとてもいい方ばかりで、急かされずおしゃべりしながら楽しくお仕事できています。

―― お店も協力的なんですね。

大谷 1人だけスタートが遅いのもあるんですけど、「どうやったら無理なく早くできそう?」と話し合えるし、自分の欠点も伝えています。分かっているんですよね、古いネイルをオフする(落とす)のに時間がかかっていて。新しく塗るのは早いんですけど……。スタッフのみんなからもいろいろアドバイスをもらいながら、なんとかうまくいっています。

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 お店によって雰囲気は違いますが、私が今勤めているところは4月オープンで、それぞれ経歴があってもここではスタッフ全員同時スタートだからとあまり上下関係も作らずやれているところがすごくいいですね。

―― 周囲の皆さんは、大谷さんのこれまでの経歴はご存じなんですか?

大谷 最初は知らなかったみたいです。名前も変えてやらせていただいているので、「何で名前変えているんですか?」とそのうち社長から聞いたみたいで。「実は知ってました」ってアイドル好きの女の子もいました。

―― ビックリしそう。お客さまでも気付かれる方は?

大谷 いないです。名前もですし、ネイリストはずっとマスクをつけているので。施術中も芸能の話は一切触れず普通の女性として話しています。ネイリストの時は普通の自分というか、プライベートな話はもちろんするんですけどお客さまには“大谷雅恵”を隠した状態で接しています。でも話の中身にうそはないようにしているんです。

―― 切り分けているんですね。少し生活も落ち着かれたタイミングかなと思うんですけど、今の状況になって良かったことは?

大谷 やっぱり正社員ということで気持ちも落ち着きましたね。今までアルバイトだと時給を計算しながらやっていた。正社員は保証されることもたくさんあって、気持ちの面でもこれだけ支えられている感があるのか……ってすごく思います。

―― 逆にネガティブとはいわないまでも、芸能のお仕事と両立する中で「もうちょっと……」という気持ちはありますか?

大谷 今悩んでいるのが、ネイリストの仕事だけで体力も気力も保たなくて、家に帰ったらほとんど何もせずに明日の準備だけして寝ちゃうこと。そうなるとあんまり発信できるものがなくなっちゃって、今までだったらYouTubeの動画をちょっと上げてみたりできたんですけど、今は本当にInstagramとTwitterだけ。何か動きたいなってうずうずしているところではあります。

―― いずれお仕事に慣れてだんだん余裕ができてきたらですかね?

大谷 ネイルもYouTubeの中に取り入れていきたい。うまいことネイリストの自分と芸能の自分を合わせて、それがお仕事にできたらなと思っています。

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