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アラン・ドロンに「モラハラ」と告訴された日本人女性、39ページの文書で反論 子どもたちは「老いた父の世話をしなかった」

遺産が動機であるとも示唆されています。

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 仏俳優アラン・ドロンと3人の子どもたちが、2019年にアランが脳卒中に倒れてから世話をしていたという日本人女性ヒロミ・ロランを「モラルハラスメント」「動物への虐待」などがあったとして現地時間7月5日に告訴。仏Le Parisien紙は11日、ヒロミの弁護士が検察局に提出した文書を独占的に入手し、文書内でヒロミ側は3人の子どもによる主張へ全て反論していると報じています。


2021年ジャン=ポール・ベルモンドの葬儀へはともに姿を現したヒロミとアラン(画像はYouTubeから)
今回独占記事を公開した仏Le Parisien紙によるジャン=ポール・ベルモンドへ参列したヒロミとアランの映像

 アラン側は2種類の訴えを起こしており、1つはアランと3人の子どもが弁護士を通じて行ったもの、もう1つはアランの息子アントニーが1人で弁護士を通さず行ったもの。いずれもヒロミがアランと子どもたちに「攻撃的、中傷的、侮辱的」な態度を取ったものと主張しています。

 アントニーは6日、フランスのニュース番組「BFMTV」に出演し、ヒロミはアランの「付き添いの女性」であり恋愛関係にあったことはなく、アランの飼い犬に暴力を働いたなどと述べましたが、「アランに対して暴力を振るったのか?」「1つめの告訴はアランが主導したのか?」などの問いにはっきりと回答しませんでした。

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 7日、ヒロミは弁護士を通じて疑惑を否定し、告訴状を提出。その後弁護士が検察へ提出した39ページにもわたる文書で子どもたちによる訴えに反論しました。

 まずヒロミについて子どもたちの弁護士が「策謀や脅迫を用いて、アランを身近な人、友人、家族から孤立させた」と主張していたことに、彼女はアランがとりわけ健康上の問題を抱えた際には日常的に側にいたとしており、「彼の子どもたちは老いた父親の世話を日常的にはしていなかった」と書かれています。

 また、子どもたちはヒロミを「付き添いの女性」であり、恋愛関係にあったことはないと主張していますが、ヒロミがアランと知り合ったのは、アランが主演/製作総指揮を務めた1992年の映画「カサノヴァ最後の恋」撮影現場で彼女が助監督を務めたときであるとのこと。20年以上に渡りヒロミはアランの「伴侶」であり、2006年から2023年7月5日に立ち退きを命じられるまで、仏ロワレ県ドゥーシーにあるアランの自宅で一緒に暮らしていたといいます。ヒロミがアランと暮らし始めたのは2019年にアランが脳卒中に倒れてからと報道されていましたが、彼女の主張が真実なら約17年ほど生活をともにしていたことになります。


過去にヒロミさんについて“伴侶”と話していた(画像はYouTubeから)

 実際、近年アランはテレビやインタビューで何度も「私の伴侶である日本人女性ヒロミ」などとヒロミを“伴侶”と呼んでいました。2021年に放送された「TV5 Monde」によるドキュメンタリー番組「Alain Delon face au monde」では、自身が脳卒中に倒れたあとについて「療養中、日本人女性の伴侶に助けられました。何カ月も私の世話をし面倒を見てくれたのです」と感謝を述べています。また、2021年の仏俳優ジャン=ポール・ベルモンドの葬儀にはともに参列しており、2023年5月に行われたアランの息子で俳優、モデルのアラン=ファビアン・ドロンによる最新作プレミア上映にもそろって姿を現しています。

 文書内ではアランの子どもたちとヒロミが常に複雑な関係性にあり、子どもたちは父親とヒロミの恋愛関係を認めていなかったことにも言及。さらに今回子どもたちが訴えを起こした動機にも疑問を呈しており、「ドロンさんの子どもたちは父の遺産が全て彼らに相続され、父親が日常生活をともにしている女性・ロランさんへいかなる贈与もないことを望んでいる」「ドロンさんの子どもたちによる関心は金銭のみであり、ロランさんがいつか金銭的な利益を得ることを防ぐため、訴訟を起こすことをためらわないだろう」などと子どもたちが父親の遺産をヒロミへ相続させないための告訴であると示唆されています。

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