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ホストデビューが話題、羽賀研二の「忘れられない言葉」とは―― いいとも青年隊、熱愛、逮捕、現在まで激白90分 私の人生が動いた瞬間(1/4 ページ)

ホストデビューが話題の羽賀研二さんを取材しました。

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 人生100年時代といわれる現代、「何歳からでも新しいステージに踏み出すのは遅くない」という考え方が広がっています。著名人も例外ではなく、ある分野で成功を収めた人が転機を経験し、別のフィールドで奮闘する姿は多くの人に勇気を与え、モチベーションやインスピレーションを与えています。


ホストデビューが話題の羽賀研二さん

インタビュー連載 「私の人生が動いた瞬間

 1981年にミュージカル「ザ・ファンタスティックス」でデビューした羽賀研二さん。1982年には「森田一義アワー 笑っていいとも!」の初代いいとも青年隊に起用され、その人気は全国区に。

 マルチタレントとしての活動の傍ら、ジュエリーデザイナーとしても成功を収めるなど、順風満帆に見えた日々は突然の逮捕で全て崩れ去ります。今回は「壮絶ないじめ」「芸能界デビュー」「いいとも青年隊」「有名モデルとの熱愛」「実業家としての成功」「突然の逮捕」「ホストデビュー」と、羽賀さんの人生が動いた7つの瞬間についてお話を聞きました。

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老舗ホストクラブ「愛本店」でのホスト挑戦が話題に

父を恨んだ幼少期、壮絶ないじめの果てに――


現在は沖縄県に居住しながら、YouTubeチャンネル「はがけんチャンネル-羽賀研二 Official Channel-」を投稿中

羽賀研二(以下、羽賀):すべての始まりは、僕が混血児として生まれたことだと思います。ここが僕の人生が動いた1つ目の瞬間ですね。

――羽賀さんは、沖縄県出身ですよね。

羽賀:はい、沖縄県コザ市(現在の沖縄市)のゲート通りで生まれました。父はアメリカ兵だったのですが、母が僕を妊娠中に別の駐留地へ行ってしまったので、女手一つで育てられました。

――どんな幼少期でしたか。

羽賀:生活は非常に貧しく、小学生から新聞配達をしながら学校に通う日々でした。ただ僕らの年代の混血児、いわゆるハーフは、ものすごくいじめられたんです。歩いているだけで石を投げられたり、仲間外れにされたり、授業中もずっと丸めた紙を投げつけられたり、4~5人に囲まれての袋叩きも日常茶飯事。そんな生活が中学1年生ごろまで続きました。のちに番組の企画で再会を果たす父に対して当時は“僕と母を捨てたこと”を恨んでいましたね。

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壮絶な幼少期を過ごした羽賀さん

――不登校にはならなかったんですか。

羽賀:意地でも学校には行っていました。ただ授業中も先ほどお話したような状態で勉強も落ち着いてさせてもらえなかったので、「見返す方法はスポーツで有名になるしかない」と運動を頑張っていました。

――高校ではバスケットでインターハイにも出場したんですよね。

羽賀:小学生から空手、柔道、剣道とスポーツばかりやっていましたが、背が高かったのでバレーボール部とバスケットボール部の監督から誘いを受けました。バスケットボールを選ぶと高校ではすぐにレギュラーになることができて、インターハイにも出場。スポーツ推薦で福岡大学への進学も決まっていました。

はじめてのクリームソーダと芸能界デビュ――

――芸能界へはどのようにして入ったのでしょうか。

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羽賀:大学への進学も決まって、部活動も一段落したある日、仲の良かった子たちと「卒業式の後に集まろう」ということになったんですが、僕は学生服とジャージしか持っていなかったもんですから、着ていく服がなくて。友人に相談したら「ジーンズが良いんじゃないか」と言われて、当時ジーンズが何なのかもよく分からないままジーンズショップへ行ったんですよ。そうしたらそのお店で「君、ハーフだよね?」って声を掛けられて、これがいわゆるスカウトでした。

――スカウトは初めてだったのでしょうか。

羽賀:いえ、中学から何度かスカウト自体は受けていたのですが、そのときはスポーツにしか興味がなかったので断っていたんです。でもこのときは、「喫茶店で話をしないか」と言われて。僕は当時喫茶店になんて行ったことがなかったので、「ぜひ行きたいです」と答えました。そこではじめてクリームソーダを飲んだらこれがすごくおいしくて。今でもあのクリームソーダの味は忘れられないです(笑)。その後、プロダクションの社長の話を聞いていくうちに熱意をすごく感じて、まずは3日間東京へ行ってみることになりました。

――はじめての東京はどうでしたか。

羽賀:すごかったですね。3日間滞在のはずが、楽しくて楽しくて気づけば7日間滞在してしまって。沖縄に帰ったときには「當眞(とうま:羽賀の本名)が東京に行っているらしい」という話が広まっていて、職員会議に呼ばれたんです。そこで「當眞くんは福岡大学から推薦を貰っているわけで、万が一ここでそれを蹴ったら後輩たちにずっと影響が出る。分かっているよね?」と言われ、僕も「分かっています。僕は福岡大学でバスケをプレイして、夢だった体育教師になります」って答えたので、先生方も安心して「よかったよかった」となりました。でも心の中では東京を諦めきることができず、結局母を説得して、卒業式の翌日にあのとき買ったジーンズを持って上京しました。

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