台風迫るも富士山に登る人々…… 野口健が危険性訴え「あえて決行するのならば救助する必要なし」(1/2 ページ)
「危険な天候の際は5合目までの道を封鎖すべき。『通行止め』制度を取り入れるべき」とも。
登山家の野口健さんが8月14日にX(Twitter)を更新。台風7号の日本上陸が近づく中、富士山に登ろうとする人たちについて「それでもあえて決行するのならば救助する必要なし」と訴えています。
野口さんは富士登山のサポートを行っている「富士宮口ガイド組合」の投稿を引用。「もうすぐ雨来るし、風も強くなるし、もしあなた達に何かあって助けを求める状況になったら台風が近づく中で救助に向かわないといけない人もいてるんだよ」という組合の言葉を引き継ぐ形で、「1番、間違いないのは危険な天候の際は5合目までの道を封鎖すべき。『通行止め』制度を取り入れるべき。強風により体が飛ばされたり石が飛んできて亡くなるケースもあります。何よりも救助隊隊員の生命が大切」とつづりました。
また、13日には富士山頂に住み込みで働いている写真家の植田めぐみさんの投稿も話題に。「弾丸登山の末、野宿するほとんどの人が海外から来た技能実習生ということを知ってほしいです」と訴えており、頂上で一夜を過ごす人々を動画で公開し、「技能実習生を受け入れている企業様、富士登山の危険性、ルールとマナーを伝えてほしいです。毎年お盆の時期は技能実習生で溢れます」と呼びかけていました。
野口さんはこの投稿も引用し、「これは本当に深刻な問題。中には勝手にテントを張る人も…。下界が暑いからと『山頂での野宿しよう』となるのかもしれませんが、しかし、雨でも降ろうものなら、命に関わる。そして、この程度の自覚で登ってくる登山者ほどゴミを捨てていくもの。また技能実習生は大人数でやってくるから、深刻な問題」(原文ママ)と危機感を募らせています。
なお、植田さんは台風が迫る富士山頂の様子をたびたび投稿しており、14日18時には「台風の影響で風と雨が四方八方から叩きつけます。一瞬でびしょ濡れに。立っているのがやっとです」「大変危険です! 登山はやめてください」と、雨が真横から吹き付ける山頂の映像を届けていました。
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