ニュース

渋谷駅の岡本太郎さん壁画が大規模改修へ 1800万円の支援求めクラファン実施「いまできることをやりたい」(1/2 ページ)

数年にわたる大規模な改修・修復です。

advertisement

 東京都・渋谷駅に設置されている、岡本太郎さん作の巨大壁画「明日の神話」の大規模改修を10月10日から開始する、と公益財団法人 岡本太郎記念現代芸術振興財団が発表しました。9月22日から改修に向けた支援を求め、クラウドファンディングを開始します。

東京・渋谷駅の「明日の神話」(公開当時) ※画像はプレスリリースより

 同財団によると、「明日の神話」は2008年11月の設置から15年が経過しており、想定以上に傷みが進行しているとのこと。次の時代に作品を残すためには現段階で抜本的なメンテナンスが必要だと考え、数年にわたる大規模な改修・修復を決定したとしています。

「明日の神話」の傷み
「明日の神話」の傷み

 改修は、同財団と特定非営利活動法人 明日の神話保全継承機構が協力して実施。第1弾として、10月10日から約40日間をかけて、右から4枚の亀裂・剥落・変色などの傷みを修復するとともに、壁画裏の環境を改善します。作業エリア全面に足場を掛けた大規模な作業には前例がなく、年に数枚ずつ順次仕上げる予定としました。

advertisement
壁画右から4枚を改修 ※画像はクラウドファンディングサイトより

 クラウドファンディングでは70日間で、1800万円を目標金額に支援を募ります。5000円(学生は3000円)から1000万円までの支援金額に応じて、「明日の神話」の破片レプリカや、書籍『明日の神話1967-2023』(興陽館)などのリターンを用意しました。

「明日の神話」破片レプリカ(限定20枚) ※画像はクラウドファンディングサイトより
「明日の神話」部分レプリカ(限定1枚) ※画像はクラウドファンディングサイトより

 岡本太郎記念館(東京都・南青山)の平野暁臣館長は、「(「明日の神話」の設置場所が渋谷駅になった)決め手になったのは1日30万人が行き交う場所だったことです。『芸術は暮らしの中に生きるもの』と考える岡本太郎の芸術観を体現するのにこれほど相応しい場所はありません」とコメント。

 一方で、「もっとも無条件に開かれた空間であるがゆえに、作品の保全にとっては厳しい面も否めません」として、「岡本太郎の最大にして最高の作品を次の世代に届けるために、いまできることをやりたいと思います」と決意を述べています。

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 巨大深海魚のぶっとい毒針に刺され5時間後、体がとんでもないことに……衝撃の経過報告に大反響 2024年に読まれた生き物記事トップ5
  2. ryuchellさん姉、母が亡くなったと報告 2024年春に病気発覚 「ママの向かった場所には世界一会いたかった人がいる」
  3. 【ハードオフ】2750円のジャンク品を持ち帰ったら…… まさかの展開に驚がく「これがジャンクの醍醐味のひとつ」
  4. 「どういうことなの!?」 ハードオフで13万円で売っていたまさかの“希少品”に反響「すげえ値段ついてるなあ」 
  5. 巨大深海魚のぶっとい毒針に刺され5時間後、体がとんでもないことに…… 衝撃の経過報告に「死なないで」
  6. 「脳がバグる」 ←昼間の夫婦の姿 夜の夫婦の姿→ あまりの激変ぶりと騙される姿に「三度見くらいした……」「まさか」
  7. 【今日の難読漢字】「手水」←何と読む?
  8. 「衝撃すぎ」 NHK紅白歌合戦に41年ぶり出演のグループ→歌唱シーンに若年層から驚きの声 「てっきり……」
  9. 知らない番号から電話→AIに応対させたら…… 通話相手も驚がくした最新技術に「ほんとこれ便利」「ちょっと可愛くて草」
  10. 「見間違いかと思った」 紅白歌合戦「ディズニー企画」で起きた“衝撃シーン”に騒然「笑った」「腹痛い」