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「メロスは激怒した」――太宰治の「走れメロス」が和菓子で再現 名作文学×和菓子な試み(1/2 ページ)

必ず、かの邪知暴虐の王を除かねばならぬと決意した。

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 京菓子司の亀屋良長は、「文菓子 走れメロス」を、読書週間が始まる10月27日に発売する

 誰もが知る名作文学を五感で味わえるのが「文菓子」シリーズ。第1弾として太宰治の「走れメロス」をモチーフに、メロスの激しい怒りや、親友が待つ広場に夕陽が落ちてゆくクライマックスの情景が和菓子で表現されている。

 パッケージはハードカバーの本を模しており、フタを開けると「走れメロス」が書かれた冊子と4つの和菓子が入っている。付属の小説を読み進めると登場する、色付きの一文にあわせて、ひとつずつ和菓子を楽しんでいく仕掛けだ。

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中には「走れメロス」の冊子が入っている

小説を読みながら和菓子をいただく

(右)「メロスは激怒した。」【菓銘:激怒】
メロスの怒りの気持ちを唐辛子や柚子胡椒など、スパイスを効かせた「吹き寄せ」に込めた
(左)「結婚式は、あすだと。」【菓銘:祝宴】
人々が陽気に歌う牧歌的な結婚式の風景を錦玉羹表現。歓喜に酔う花嫁の気持ちはライチリキュールで香り付けしている

(右)「水の流れる音が聞えた。」【菓銘:水音(みずおと)】
疲れ果て自暴自棄になったメロスが再び希望をもち、走り出す糧となった「水」を琥珀糖で表現。ライム果汁を加え、水の清涼感を演出した
(左)「まだ陽は沈まぬ。」【菓銘:夕陽と共に来たる】
日没直前、メロスは到着し、二人の友情に改心した王。ラム酒と南国の果実を合わせたカクテル「マイタイ」を使った羊羹で美しい夕景を描いている

「まだ陽は沈まぬ。」【菓銘:夕陽と共に来たる】
ラム酒入り黒蜜をかけると夜へと移ろう仕掛けも

 数量限定で価格は3499円。23日から予約受付を開始している。

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