就活解禁守って、“オワハラ”しないで……東大、就活めぐり企業に要請 SNSで「大学は就活予備校じゃない」など反響(1/2 ページ)
就活が学業の妨げにならないよう、採用選考活動開始時期より前に採用の内々定を出さないことなどを求めています。
東京大学が、新卒採用を行う企業に向けて学生の学修環境を損なわないよう要請する文書を公開し、反響を呼んでいます。要請では、就活解禁日の順守や、いわゆる“オワハラ”(就活終われハラスメント)を行わないよう求めています。
要請は2024年度大学卒業・修了予定の学生の就職・採用活動に関するもの。就職活動中また内定後でも、学生の学修環境を確保することが極めて重要として、学生相談支援課から企業に向けて、採用活動時期の順守や適切なインターンシップなどについて求める内容となっています。
具体的には、申し合わせによって決められた採用活動の時期(広報活動開始:3月1日以降、採用選考活動開始:6月1日以降など)を守り、採用選考活動開始時期より前に採用の内々定を出さないことや、選考日時や遠方の学生への配慮など、学業の妨げにならない配慮を求めています。
また、「必要な人材確保に熱心になるあまり」、早期の内々定や長時間の拘束、内々定と引き替えに他社への就職活動を取りやめるよう強要する行為(いわゆる“オワハラ”)など、「学生の職業の選択の自由を妨げる行為や、学生の意思に反して就職活動の終了を強要するようなハラスメント的な行為」は厳に慎んでほしいとしています。
インターンシップについては、原則「広報活動や採用選考活動そのものではない」として適切な実施を要請。特に「実質的に就業体験を伴わず業務説明の場となっている『ワンデーインターンシップ』などと称した行事」の見直しを図るよう求めています。
「もっと強く言っていい」「まだ入社もしてない学生を拘束するのはどう考えてもおかしい」「大学は就活予備校じゃない」など要請に賛同する声がある一方、「就職活動・企業選択を短い期間で行えという大学側の意見は、学生にとって不利益」「卒業後の進路がぎりぎりまで見えなくて不安になる」といった意見も見られました。
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