ニュース

あえて通販限定、SNSで人気の“映える”ラムネやグミ 既存の概念脱するカンロの取り組み(1/2 ページ)

「かわいい」とSNSに写真を投稿する人も多数。「ホシフリラムネ」「シークラゲグミ」を生んだカンロの取り組みについて聞きました。

advertisement

 「かわいくておいしい」「うっとりする」「食べるのがもったいない」――カンロがあえてEC(ネット通販)限定で販売する、見た目に美しく映えるラムネやグミがSNSで人気を博しています。その背景について、カンロに聞きました。


カンロの「ホシフリラムネ」

 話題の商品は、星と夜空をイメージしたラムネ「ホシフリラムネ」と、海の中を漂うクラゲを模したグミ「シークラゲグミ」。主にカンロのオンラインショップ「Kanro POCKeT(カンロポケット)」で販売されています(※)。

※シークラゲグミは加茂水族館でも販売しており、またホシフリラムネは催事での販売も実施

advertisement

「シークラゲグミ」

 ホシフリラムネは2022年8月に発売され、2200円とラムネ菓子としては高額ながら、初回生産分が9日で完売する人気に。星空をイメージしたオリジナルの瓶がセットになっており、ラムネを自分で瓶に入れることで、星空を瓶に閉じ込めるような仕掛けが施されています。


ホシフリラムネ

自分で瓶に詰めるのもポイント

 シークラゲグミは「癒しを詰めた、小さな海」をコンセプトに、2023年7月に登場(価格は1500円)。ミズクラゲをモデルに、クラゲの傘の線や胃などもリアルに表現し、“ちょっぴりハードなむにゅむにゅ食感”をグミで再現したほか、写真に撮りたくなるような3層構造のパッケージデザインにする工夫が凝らされています。


クラゲの傘の線や胃などもリアルに表現

3層構造のパッケージデザイン

 つい写真を撮ってアップしたくなる、SNS時代にぴったり合致したこれらの商品は、2022年に新設された「デジタルコマース事業」から生まれた取り組み「アメージングカンロ」で開発されたもの。デジタルの強みを生かして、キャンディが本来持つ長所を最大化する狙いを持ったシリーズです。

 カンロは取材に対し、既存の商品概念にとらわれず、“様々な味わいや食”、“多彩な色や形”、“食べている時間の楽しさ”といったキャンディの魅力を存分に表現し、「おいしい、ワクワク体験」を提供するシリーズとして開発したと経緯を説明しました。このためパッケージのデザインや価格などに制限が少ないネット通販で販売しています。

 それぞれの商品は、世界観やコンセプトに共感する購入者層をターゲットにしているとのこと。また宣伝に当たっても世界観やコンセプトを重視しており、ホシフリラムネでは「星の命名権」、シークラゲグミでは「水族館のオンラインバックヤードツアー」が当たるキャンペーンを実施するなど、広告やキャンペーンについても商品と連動して体験できるように工夫しているといいます(※キャンペーンはいずれも終了)。

advertisement

 どちらも売れ行きは好調で、「見た目のかわいらしさが特に好評で、写真付きでSNSに投稿いただいている方も多い印象です。それぞれの商品の世界観やコンセプトに共感いただき、周りの人へのシェアが積極的に行われています」とカンロはコメント。アメージングカンロはギフトとしてのニーズも狙っているとのことで、SNSでは「頂き物」として写真を投稿する人も見られます。


パッケージもゴージャスで、ギフトとしても喜ばれそう

 ところでアメージングカンロ以外の店頭販売している商品でも、カンロからは「4Dグミマーメイドジュエルズ」「鉱石の透明ドロップ」など写真映えする商品が続々登場し、SNSでかわいいと話題になっています。このような路線を強化しているのか聞いたところ、「通販以外でもターゲットに合わせたデザインの商品を展開しております。Z世代を含めた比較的若い世代ターゲットの商品はトレンドを意識したデザインやコンセプトになるので、結果として『かわいい』といった声をいただくことが多いです」との回答でした。


4Dグミマーメイドジュエルズ

鉱石の透明ドロップ

 最後に、アメージングカンロからどのような商品が登場するのか、今後の展開について聞きました。

 「今後も飴やグミの既存の概念にとらわれない、世界観やコンセプトにこだわった『おいしい、ワクワク体験』を提供できる商品を展開していきます」(カンロ)

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  2. 自宅のウッドデッキに住み着いた野良の子猫→小屋&トイレをプレゼントしたら…… ほほ笑ましい光景に「やさしい世界」「泣きそう」の声
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. 「ヤバすぎwwww」 ハードオフに1万8700円で売っていた“衝撃の商品”が690万表示 「とんでもねぇもん見つけた」
  5. 330円で買ったジャンクのファミコンをよく見ると……!? まさかのレアものにゲームファン興奮「押すと戻らないやつだ」
  6. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  7. 大量のハギレを正方形にカット→つなげていくと…… “ちょっとした工夫”で便利アイテムに大変身! 「どんな小さな布も生き返る」
  8. 58歳でトレーニングを始めたおばあちゃん→10年後…… まさかまさかの現在に「オーマイガー!!!」「これはAIですか?」【海外】
  9. 母犬に捨てられ山から転げ落ちてきた野良子犬、驚異の成長をみせ話題に 保護から6年後の“現在”は……飼い主に話を聞いた
  10. 「水曜どうでしょう」“伝説のシーン”そっくりな光景にネット騒然 「ダメだ笑っちゃう」「なまら怖い」