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英アイスホッケーの試合中事故死でついに逮捕者 29歳米選手死去に際し、現地警察は過失致死の疑いで男性を逮捕

お悔やみ申し上げます。

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 英サウスヨークシャー警察は11月14日、10月末に英アイスホッケチーム「ノッティンガム・パンサーズ」のアダム・ジョンソン選手が試合中の事故で亡くなった件について容疑者が逮捕され拘留中であると発表しました。事故が起きて以降、同警察は捜査中と述べており協会やチームが安全対策を講じる中での新展開となりました。


チームと英国アイスホッケー協会は基金を設立(画像は英国アイスホッケー協会のInstagramから)

首への致命的な損傷が原因

 29歳のアダム・ジョンソン選手は10月29日に相手ホームで行われたシェフィールド・スティーラーズ戦で、相手選手のスケート靴が首を強打。病院に救急搬送されたのち、死亡が確認されました。検視によってジョンソン選手の死因は首への致命的な損傷であることが判明したと発表されています。

 サウスヨークシャー警察は「私たちはこの悲劇が起きた直後から捜査を開始し、この前例のない状況でアダムを失うことになった出来事について広範囲な捜査を実施してきました」と述べ、過失致死の疑いで男性が逮捕されたと発表。容疑者の氏名といった詳細は現時点で伏せています。

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 直後からSNSでは相手選手への批判を中心に事故の瞬間を捉えた動画が広く拡散されてきたこともあり、同警察はシェフィールドの住民から世界中のアイスホッケーファンまで多くの人に衝撃を与えたジョンソン選手の死に関し、警察の捜査を妨げるような臆測やコメントを控えるよう警告。また、遺族は警察から手厚い保護を受けているとし、この困難な時期にある家族のプライベートを尊重するよう伝えました。


世界中のファンからアダム・ジョンション選手へ献花(画像はノッティンガム・パンサーズのInstagramから)

 アイスホッケーは、陸上より自由が利かずスピードも出やすい氷上のコンタクトスポーツという特性から、危険性が話題に上がることもたびたび。試合中に選手が亡くなる事故は過去にも起こっており、2021年には露プロホッケーリーグ「ディナモ・サンクトペテルブルク」のジュニアチームに所属していた19歳のディフェンス選手が試合中に亡くなり大きなニュースとなりました。この事故では選手が試合中、頭部に相手選手の放ったパックの直撃を受け、病院に救急搬送されたものの4日後に死亡を確認。チームやファンは深い悲しみに包まれ、選手を追悼していました。

 ジョンソン選手の訃報を受け、ノッティンガム・パンサーズは直後に予定されていた試合を延期。哀悼の意を示し、英国アイスホッケー協会(EIHA)とともに、遺族との話し合いでジョンソン選手の故郷である米ミネソタ州ヒビングの慈善活動を支援するための基金「Love for Hibbing and Hockey Memorial Fund」を設立し、寄付を募っています。

 また英国アイスホッケー協会は、試合中の選手に対する安全に関して声明を発表。「選手の安全は何よりも優先されなければならない」として今後同じような事故が二度と起きないよう「義務を果たす」と述べ、短期的、中期的、長期的な3つの対策を課しています。

 まず短期的にはアイスホッケー全レベルの選手に向け、試合だけではなく氷上全ての活動に際して承認済みのアイスホッケー用ネックガード/プロテクターの使用を「強く推奨」すると決定。この決定は2023年12月31日までの期限付きで、以降はより強制力のある義務に。また、ネックガード/プロテクターはメーカーの指示通りに使用し、手を加えることは禁止されます。

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 さらに中期的にはヘルメットやマウスガード、フェースガードなど、選手の安全を考慮したあらゆる保護用具の徹底的な見直しを実施。長期的には選手の安全に関し継続的な改善をすること。安全を守る各自の義務に関して明確にし、各チームは選手の安全を積極的に守っていることを証明しなければならないとしています。

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