ニュース

「スクリーム」続編から主演俳優が解雇 “パレスチナ寄り”SNSの投稿を製作会社は「決して許さない」(1/2 ページ)

Instagramアカウントへはメリッサへのエールが続々。

advertisement

 スラッシャー映画の人気シリーズ「スクリーム」第7作目となる「スクリーム7」へ主演予定だったメキシコの俳優メリッサ・バレラが、SNSの投稿がパレスチナ寄りであるとして同作を解雇されたと報道。同フランチャイズを製作するスパイグラス・メディア・グループが各メディアに向けこの報道を認めるコメントを出したことで、SNSではメリッサの名前や、降板を批判するハッシュタグ「#BoycottSCREAM7(スクリーム7をボイコットしよう)」がトレンド入りする騒ぎになっています。


「スクリーム6」でも主演したメリッサ(画像はメリッサ・バレラのInstagramから)

「真実ではないと願う。正気の沙汰ではない」と映画ファンも戸惑い

 11月21日にこのニュースを最初に報じた米Variety紙によると、メリッサはInstagramのストーリーズに「西洋のメディアは(イスラエルの)側面しか見せない。なぜそんなことをするのか。あなた自身で推測してもらいましょう」と投稿。イスラエルを「植民地化されている」と表現し、ユダヤ人がメディアをコントロールしていると主張したとされています。

 この投稿が原因でメリッサが同作から降板させられたとの情報を得た同紙が、スパイグラスへコメントを要請したところ、はじめは拒否されていたものの、のちに同社は以下のような声明を発表。「スパイグラスのスタンスは疑いなく明白なものです。私たちは反ユダヤ、あるいは大量虐殺、民族浄化、ホロコーストの歪曲(わいきょく)、ヘイトスピーチへの一線をはっきりと越えるいかなるものへの虚偽の言及を含む、いかなる形の扇動も決して許しません」と、メリッサの投稿を反ユダヤと判断し「スクリーム7」から降板させたことを認めました。

advertisement

Instagramストーリーズへの投稿が反ユダヤだと判断されたメリッサ(画像はメリッサ・バレラのInstagramから)

 このニュースが流れたあともメリッサのInstagramストーリーズには、じゅうりんを続けながら隣人であり続けることはできないといったテキスト画像、麻酔のない状態で我が子の外科手術を行うも助けることができなかった外科医の動画、ガザ侵攻前に「奴らの街を焼き尽くす。奴らの潜むネズミの巣を見つけだし十分な爆弾を投下する」とスピーチするアメリカ系イスラエル人兵士の動画などが削除されず、シェアされたままになっています(記事執筆時)。


「スクリーム」6での共演者ジェナ・オルテガやコートニー・コックスらとの1枚(画像はメリッサ・バレラのInstagramから)
映画「スクリーム」のアカウントには批判コメントが

 メリッサはシリーズ第5作目となる「スクリーム」(2022年)から、サム・カーペンター役でシリーズに参加。第6作目となる「スクリーム6」では第1作目から主人公を務めてきたシドニー役のネーヴ・キャンベルが報酬の交渉で合意に至らず降板となり、サム役のメリッサと、その妹タラを演じるジェナ・オルテガが主人公となりました。

 今回の報道が拡散されると、メリッサのInstagramコメント欄には彼女へのエールが多数書き込まれています。「僕らは君の味方だ。『スクリーム7』はボイコットする」「強くいてね。私たちが支える」と彼女への支持や、「あなたが『スクリーム7』をクビになっただなんて、うそだといってほしい。停戦を呼び掛けただけでどうしてクビになるんだよ?」「このニュースが真実ではないと願うよ。正気の沙汰ではない」など、このニュースが実際に起こったことだとはとても信じられないと言った声が寄せられました。

 また、映画「スクリーム」のInstagram最新投稿へは、批判コメントが殺到。「メリッサなしのスクリーム7ならもうスクリームはなし。君らはこのフランチャイズを終わらせたんだ」「ネーヴ・キャンベルを手放したのは彼女の価値に見合う報酬を支払うのを拒否したからだよね。そして今度はパレスチナの状況について本当のことを話した主演をクビにしたのか。恥を知れ。もうスクリームは見ない」など、ボイコットを呼びかける声が寄せられています。

「スクリーム6」予告編
       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. “プラスチックのスプーン”を切ってどんどんつなげていくと…… 完成した“まさかのもの”が「傑作」と200万再生【海外】
  3. 100均のファスナーに直接毛糸を編み入れたら…… 完成した“かわいすぎる便利アイテム”に「初心者でもできました!」「娘のために作ってみます」
  4. 鮮魚コーナーで半額だった「ウチワエビ」を水槽に入れてみた結果 → 想像を超える光景に反響「見たことない!」「すげえ」
  5. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  6. 柄本佑、「光る君へ」最終回の“短期間減量”に身内も震える……驚きのビフォアフに「2日後にあった君は別人」「ふつーできねぇ」
  7. 「巨大なマジンガーZがお出迎え」 “5階建て15億円”のニコラスケイジの新居 “31歳年下の日本人妻”が世界初公開
  8. 「秋山さん本人がされています」 “光る君へ”で秋山竜次演じる実資の“書”に意外な事実 感動の大河“最終回シーン”に反響 「実資の字と……」書道家が明かす
  9. “月収4桁万円の社長夫人”ママモデル、月々の住宅ローン支払額が「収入えぐ」と驚異的! “2億円豪邸”のルームツアーに驚きの声も「凄いしか言えない」
  10. 「私は何でも編める」と気付いた女性がグレーの毛糸を編んでいくと…… 「かっけぇ」「信じられない」驚きの完成品に200万いいね【海外】