顔がゾウすぎる深海生物を発見、驚きのゾウっぷりが2400万件表示 「ガラスのゾウみたい」「モーラーにそっくり」(1/2 ページ)
深海には不思議な生きものがいっぱい!
あまりにもお顔がゾウすぎる不思議な深海生物がX(Twitter)に投稿され、「かわいい!」「ガラス細工みたい」だと話題に。投稿は2437万件以上表示され、19万件をこえる“いいね”を獲得しています(記事執筆時点)。
ぷにぷにした体と長い鼻、つぶらな瞳がかわいい深海生物を発見!
投稿主のあらかわさんはYouTubeチャンネル「あらかわちゃんねる」を運営する、生き物系YouTuber。海に潜ったり深海魚を捕まえたり、川で投網を投げたりしながら日々珍しい生き物たちの姿を追い求めています(関連記事)。
この日あらかわさんは深海魚を探すべく、ある漁港に遠征していました。そこで透明でぷにぷにした体とかわいいお顔を持つ、深海生物を発見したのです。
ゾウでもクラゲでもない不思議な生き物「ゾウクラゲ」
あらかわさんが発見した不思議な深海生物、その名は「ゾウクラゲ」。ゾウクラゲはゾウの鼻のような見た目の器官を持つクラゲ……ではなく貝の仲間で、分類的には巻貝に近いそうです。貝の仲間ではあるものの貝殻は持っておらず、同じく貝の仲間であり“流氷の妖精”という別名を持つ「クリオネ」の遠い親戚にあたるのだとか。
あらかわさんは泳いでいるゾウクラゲを発見、ひしゃくですくって捕獲しようとしますが……ゾウクラゲは意外にも素早い身のこなしですいすいと泳ぎ、ひしゃくから逃れようとします。
捕獲したゾウクラゲを観察してみると、長い鼻のような部分をふにふにと動かす様子はゾウのよう。黒くてまんまる、つぶらな瞳もとってもかわいらしいです。さらに水の中に放してみると鼻のような部分を水面に向け、ラッコのような姿勢で泳ぎはじめたのでした。
貝の仲間だけれど貝を持たず、ゾウのような顔を持ち、ラッコのような姿勢で素早く泳ぐ……そんなゾウクラゲを観察しながら「なぜこんな進化をしたのだろうか……」と、あらためて生き物の不思議さや面白さに思いをはせるあらかわさんなのでした。
「かわいい」「鼻の動きが本当にゾウっぽい」と話題に
とっても不思議でかわいいゾウクラゲには「鼻が動いてるみたいで余計象に見えますね」「本当にガラスで作られた象みたいな小さな目が可愛い!」「超好きな顔してます!!! かわいすぎる」「海の中でよくこんな透明な生き物を見つけたな…」といった、たくさんの声が寄せられています。
あらかわさんによると、冬の駿河湾や東京湾ではなんと漁港から深海生物を観察できるのだとか。海から陸に向けて数日間強い風が吹くことがあり、その風と陸から数百メートル沖に深海があるという地形から、漁港や砂浜に貴重な深海生物たちが打ち上げられるのだそうです。
あらかわさんによって発見&捕獲された珍しい深海生物たちの姿は、あらかわさんのX(@turisaitama)と「あらかわちゃんねる」に多数投稿されています。興味がある人は遊びに行ってみるとよさそうです。
画像提供:あらかわちゃんねる(@turisaitama)さん
(三日月 影狼)
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