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マーベル最新作「マダム・ウェブ」酷評&成績不振も、主演俳優は“納得” 「二度とやらない」と制作プロセスの問題ぶっちゃけ(1/2 ページ)

ボロクソ批評も理解しているとのこと。

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 マーベル最新作「マダム・ウェブ」。日本ではマーベル映画初の本格ミステリーサスペンスと銘打たれ、2月23日から大々的に公開されていましたが、期待値の高さに反して観客や批評家からの評判も、興業成績もいまいち。辛口批評が寄せられた同作へ、主演のダコタ・ジョンソンが3月5日公開のインタビューで「驚かない」「もう二度としない」と制作にあたってぶつかった問題点についてコメントしています。


主演のダコタが“酷評”コメント(画像はダコタ・ジョンソンのInstagramから)

酷評も「驚かない」 制作過程の問題を提起

 ダコタは米オンラインマガシン「Bustle」との最新インタビューで、同作が酷評されたことについては「残念だけど、こういう結果になったことに驚かない」とある程度予想していたものだと発言。

 「映画制作というのはとても難しくて、低予算映画でも少し起こり始めてることなんだけど、大作映画では本当に心配なことに、委員会によって決定がくだされている」と実際には映画を制作しない人物によって重要な決定がなされてしまったためうまくいかなかったと問題を指摘。

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 そして「映画は映画監督とその周りのチームによって作られるもの。数字やアルゴリズムで映画を作ることはできない。私の感覚では、観客たちはとても賢いのに経営陣はそうではないと思っている」とピシャリ。「観客というのは、でたらめを嗅ぎ分けることができる。もしAIで映画が作られはじめたとしても、人間はそれを見に行きたいとは思わないでしょうね」と人間らしい創造性を排除しては、観客が求める作品は制作できないと持論を展開しました。

 続けて「でもあの映画に出演したことは間違いなく私の経験になった」と自身の糧になったとしつつ、「初めての経験だった。でもたぶんもう二度としない。あの世界のことは私にはよくわからないから」ともう二度と大規模スーパーヒーロー映画には出演しないとダコタ。

 映画業界では時に、一度契約したあとに当初予定されていたものとは全く違うものになっていくことがあり「“待って、何?”」と感じるようなことも起こり得るとのこと。そして「でも本当に学びになった。もちろんボロボロにされた作品に参加したのがいいわけではないけど、理解できないわけではない」と率直な感想を述べ総括しました。

 さらにダコタは「ああいう場所では、私は何も言えない」と撮影にあたり発言権がないと感じていたことを振り返り、それが自身の制作会社「TeaTime Pictures」を持っている理由であるとしています。

レビューがズタズタだった「マダム・ウェブ」


マーベル映画初本格ミステリーサスペンス(画像はダコタ・ジョンソンのInstagramから)

 同作はマーベル他作品と世界線を共有していて、特に「スパイダーマン」との結び付きが強め。ダコタ演じるカサンドラ(キャシー)・ウェブは臨死体験後に予知能力を得た救急救命士という役柄で、謎の男に追われる3人の少女と出会い、能力を使いながら激しい戦いに身を投じていきます。

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 同作について米Rolling Stone紙は「ダコタ・ジョンソンの極端に無気力なせりふ回しから映像の奇妙なまでの低俗さ」と描写し、米USA TODAY紙は「もし『モービウス』をひどい映画と思っているなら、『マダム・ウェブ』にも心の準備を」とコメント。米国最大の映画批評サイト「Rotten Tomatoes」で同作は、スパイダーマンの敵役を描きやはり酷評されたスーパーヒーロー映画「モービウス」(2022年)よりもさらに低い高評価率を記録しており、批評家12%、一般観客57%という数値を記録しています。

 またX(Twitter)でも、「最悪の編集、奇妙なサウンドトラック、弱弱しいせりふに加え、私が見た中でも最も弱々しいヴィランが、もっと何かできたはずの何かを邪魔してる」「『モービウス』は誰もが笑うようなミームだけど、『マダム・ウェブ』はただ史上最悪の映画」などとこれでもかと言うほどボロクソの感想があふれました。

失敗を認めたダコタへ温かなエールも

 しかし今回ダコタが制作に関する問題を率直に語ったコメントには「『マダム・ウェブ』失敗に関するダコタ・ジョンソンのコメントは屋上から叫ぶべきだな」「スタジオが脚本の方向性を変えてしまったんだろう」など、今後の映画制作の糧にすべきと評価されることに。

 「それが彼女の仕事だろう。そうやって食ってるんだから」と仕事なのだからなにか不満があってもこなすべきという意見も散見されるものの、「彼女はすでに(この作品は)失敗だったといっているし、役を持ってきたエージェントを解雇してる。もしお金のことしか考えてなかったらこの経験を公に批判したりはしないだろう」と彼女はよりよい映画を作るために現状を語ったのだと理解を示す声が多数寄せられています。

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