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ピークから店舗数が半減も…… 増加基調に乗るサブウェイ、反転の背景(1/3 ページ)

479店舗→197店舗に。コロナ禍の増減を経て差し引きでも増加基調に。

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 サンドイッチチェーンのサブウェイが3月8日に、国内200店舗目となる「フルルガーデン八千代店」(千葉県八千代市)をオープンしました。一時400店舗を超えていた店舗数が半減したものの、反転攻勢を進めているサブウェイ。出店戦略について聞きました。


サブウェイ

 サブウェイは米国発祥のチェーンで、日本には1992年に上陸しました。ヘルシーさを求める人から人気を博し、最も店舗が多かったとき(2014年末時点)は479店舗となっていました。


フルルガーデン八千代店

店舗半減の理由

 そこから店舗数は減少。最も少ないときは2021年末時点で197店舗とピークの半分以下となっていました。サブウェイはその主な理由について「急に店舗数を拡大したために、トレーニングプログラムに十分でない点があり、お客様の期待するサービスレベルに応えきれなかった」と考えていると述べています。

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 それに加えて2020年からはコロナ禍で、特にビジネス立地が多いサブウェイは大きな影響を受け、ビジネス街の店舗を中心に閉店がかなりあったとしています。その一方、3年間で30店舗を超える新店をオープンし、2023年からは差し引きで増加基調に乗っているとのこと。

 一度撤退した地域への再出店も積極的に行われており、2023年には京都に約4年ぶり、長崎県に約6年ぶり、群馬県に約4年ぶりに再出店しています(関連記事)。


京都に再出店した店舗

現在の出店戦略

 現在のサブウェイは、店舗スタッフの教育・サービスの質を高めるトレーニングを重視した出店戦略をとっているといいます。

 「新しい店舗を出店する際のサービスのトレーニングプログラムを再定義して、日本のお客様が求める高い水準のサービスレベルを実現できるようにブランドの理念から、マーケティング、サービスを十分な期間トレーニングを重ねた上で新規の店舗をオープンさせるようにしています」(サブウェイ)

 業績は好調で、既存店の売上は41カ月連続(2024年3月現在)で前年比増加が続いています。「新鮮でヘルシーな食事を、効率よく食べたい顧客ニーズの高まり」がその背景にあると同社は述べています。

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 また同社によると、SNSを中心としたデジタル上でのコミュニケーションも好調で、新しいファン層の拡大につながっているとのこと。同社のX(Twitter)公式アカウントは116万人のフォロワーを有し、TikTokでも再生数が400万回を超える動画もみられます。

 さらにデリバリー推進や、カスタマイズ注文にハードルの高さを感じる人向けのタッチパネルによるセルフオーダーシステム導入など、多様なニーズに合わせた施策も、店舗数の拡大に寄与していると同社は述べています。


セルフオーダーシステムの例(代々木店)
従来のカスタマイズ注文(公式Xから)

 同社は2024年内に約20店舗の出店を計画。今後5年間で300店舗まで展開することを視野に入れているとしています。

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