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「より機械に近くなった」シュワちゃん、粋な言葉でペースメーカー手術を公表 健康状態を赤裸々にさらし「あなたは1人ではない」と鼓舞(1/2 ページ)

手術は成功しイベントにも参加。

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 オーストリア出身の俳優“シュワちゃん”ことアーノルド・シュワルツェネッガーが、3月25日に配信されたポッドキャスト「Arnold's Pump Club」で、ペースメーカーを入れたことを公表しました。シュワちゃんはこのように個人的なことを明かすのは、同じような境遇にある人の「助けになることを知っている」からだとその意図を説明しています。


過去に受けた手術も公表していたシュワちゃん(画像はアーノルド・シュワルツェネッガーのInstagramから)

以前から心臓の持病を公表しているシュワちゃん

 番組内でシュワちゃんは、「先週の月曜日、私はもう少し“機械”に近づくための手術を受けた。ペースメーカーを入れたんだ」と3月18日に受けた手術について、代表作「ターミネーター」シリーズでの役柄にちなんだジョークを交えながら説明しました。

 そして「このようなことを皆さんにお話しするのは、オーストリアで育った私の考えに反すること」とし、本来身体や健康状態に関する個人的な問題は「全部自分の心の中にしまっておくべき」と考える傾向にあると伝えたシュワちゃん。しかし「私と同じような大動脈二尖弁の人たちから、私が弁置換術について話すことで、自身のものへ向き合う勇気や希望が持てたと、たくさんのメッセージやメールをもらった」と自身の考えを曲げるに至ったいきさつを説明し、「自分の秘密主義的本能に逆らい透明性を持つことが人々の助けになることを知っている」と述べました。

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 先天性の心疾患である大動脈二尖弁は、本来3枚ある弁尖が2枚しかない状態。小児では無症状である場合が多く、10代から20代では「大動脈弁逆流」に、高齢になってからは「大動脈弁狭窄(きょうさく)症」を患うリスクが高くなります。シュワちゃんは大動脈二尖弁であることは以前から公表しており、これまで手術を受けたときの様子もSNSなどで公開しています。

 そして「まず第一に、私はとても元気だということを知ってほしい!」と手術の成功を強調したシュワちゃん。18日に手術を受けてから4日後の22日には俳優のジェーン・フォンダと環境問題に関する大きなイベントに参加するほどまで回復したといいます。

 「ところでエクササイズが老化を遅らせる唯一の特効薬だと話すとき、ジェーンを見てほしい。彼女は私より10歳年上で、今年で87歳になる」と友人でありフィットネス仲間だというジェーンの若々しさをたたえ、運動が元気や若さを保つとしました。

母と祖母も同じ病で 医療の進歩と精密検査に感謝


よりターミネータに近づいた、とシュワちゃん(画像はアーノルド・シュワルツェネッガーのInstagramから)

 さらに医師や看護師の手厚いケアに感謝を述べ、今回の手術に踏み切ったのは、以前の手術によりできた瘢痕組織が心拍を不規則にしていたため医師からアドバイスを受けてのことだと説明。「数年前からそういった状態だったので、医療チームと連絡を取り合い、少なくとも1年に一度は精密検査を受け、心臓の状態を確認した」と日頃から身体を繊細にケアしてきたことを明かしています。

 大動脈二尖弁は遺伝傾向があり、「私の母と、祖母も二尖弁により亡くなった」というシュワちゃんは、当時に比べ医療技術が進歩したことと、自身が熱心に医師と連絡を取り合い、耳を傾けることが「まだここにいる」理由だとしました。

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 そして自身が初めて弁置換術を受けたのは1997年で、そのときは「開胸手術が必要だった」と回想。さらに2018年に受けた弁置換術では「もう少し非侵襲的なオプションが利用できるようになっていた」とのこと。しかしこのときはアクシデントにより結局開胸手術となってしまい、その出来事も当時オープンに共有しています。このとき1つの弁しか置換できなかったため、2020年にもう一度手術を受け、はじめて非侵襲的な経カテーテル的大動脈弁置換術が成功したそうです。

早々に復帰を宣言 「100%準備ができている!」

 そしてシュワちゃんは医師の言葉に従い自身の心拍を綿密に管理しながら、3月の初旬に病院から連絡を受け、撮影とのかねあいなどからペースメーカーを入れることになったとのこと。「しばらくジムでの本格的なトレーニングはできないけれど、来月の『FUBAR』には100%準備ができている!」と主演しているNetflixアクションドラマ「FUBAR」シーズン2の撮影は通常通り進められることを伝えました。

 シュワちゃんは、今回共有した事柄は全て「秘密にすることもできる」としながらも、そうしなかったのは同じような問題を抱える人々と支え合うためだと繰り返し強調。「あなたは1人ではないことを知ってほしい。もし、恐怖から何かを先延ばしにしているのであれば、医師の言うことをよく聞き、自分自身をケアするように鼓舞できればと願う」「全て溜め込んだままでは、本当に前向きになることはできないんだ」と、自身がしたように恐れず立ち向かってほしいとたくさんの人へ向け励ましの言葉を送りました。

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