「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」(1/3 ページ)
記録や記憶で残したい。
「ゆるキャン△SEASON2」のイメージビジュアルの舞台になった渚橋(静岡県浜松市)の修繕工事が予定されています。その工事をお知らせする看板に描かれているイラストが、どこかで見たことがあるような2人の女の子だとファンを中心に話題となりました。
看板があるのは弁天島駅が最寄りで渚園キャンプ場へとアクセスする浜名湖にかかる渚橋。経年劣化した防護柵を交換する工事が始まる前に、近隣住民や利用者に施工内容を知らせています。その看板には施工前と施工後のイメージイラストが描かれているのですが、施工前には女子高生らしき2人が駅方面へと渡っていく姿が、施工後には逆方向からキャンプ場方面へと向かっていく少し大人な2人の女性が描かれています。顔はよくわからないのですが、施工前のイラストはどう見ても「ゆるキャン△SEASON2」のイメージビジュアルっぽい雰囲気を醸し出しています。
「ゆるキャン△SEASON2」のイメージビジュアルはテレビアニメが2021年1月に放送開始されることを告知するために製作されたもので、アニメに登場する各務原なでしこと土岐綾乃の2人が欄干にもたれながらアイスを食べている姿が描かれています。背後には浜松トレーニングセンターもあり、ここがロケ地であるのは明白でした。以来、いわゆる“聖地”としてこの場所に訪れるファンも多くいたようです。
看板のイラストとイメージビジュアルを比較すると、確かに同じような制服と同じようなバッグをかつぐスタイル、そして髪の色も似ています。寄せていますよね……?
看板が設置されてほどなくしてイラストに気が付いたファンがSNSに投稿すると、ネットでは「絶対意識してると思う」「作品への強いリスペクトを感じる」「狙って作っているだろ」「100点満点すぎるわ」と反応。隣の施工後も同じ髪の色で2人ということもあり、「よく見ると成長してる」「しっかり大人になってる」と時間の経過まで表現しているとの声が寄せられました。
果たしてイラストは“意図したもの”なのか。ねとらぼ編集部が施工者の林工組に取材を申し込むと、工事を担当する袴田さんは開口一番「狙いました」と明かしてくれました。袴田さんによると、元々作品のイメージビジュアルに渚橋が使われたことは知っていて、ある意味特徴となっている防護柵が新しいものに変わってしまうと、元のイメージで見られるのは今だけなのかと気が付いたそうです。「(後から)変わってしまったと知れば悲しむかなと。ゴールデンウィーク後に壊してしまうので、1カ月もないのですが、誰かが気が付いて拡散してくれれば記録や記憶に留めてくれるのではないか」との思いで看板製作者と相談してイラストを“寄せた”んだとか。
看板を取り付けたのが8日週のはじめころ。すでにSNSで話題だと知ると、袴田さんは「よかった」と胸をなでおろしていました。防護柵は8月くらいには新しいものに交換されます。連休明けには工事箇所が囲われるとのことで、「今の姿を目に焼き付けておきたい方は今のうち」だそうです。
ちなみに施工後の少し大人の2人は、施工後ということで新しくなった姿と重ねて「少し成長した姿」にしているそうです。こちらは看板製作者のアイデアとのことでした。
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