解体された中銀カプセルタワービル、「泊まれるカプセル」へ 2024年秋横須賀市にオープン(1/3 ページ)
1972年に建築家の黒川紀章氏が設計した集合住宅・中銀カプセルタワービル。同ビルは2022年に解体されましたが、「時代に応じて自在に移動・成長する」という建築当時のコンセプトのもと、2024年秋に、宿泊施設に生まれ変わります。
世界唯一の「泊まれる中銀カプセル」を開設予定
空き家や遊休不動産の再生に取り組むエンジョイワークスは、中銀カプセルタワービルの再生プロジェクト「カプセルヴィレッジプロジェクト」を2024年夏に始動すると発表しました。
2022年のビル解体時、黒川紀章建築都市設計事務所監修のもと行われた「中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト」では、ビルを構成していた140個のカプセルのうち23個の保存・修復に成功。今回のプロジェクトでは、そのうち5個のカプセルを活用し、長井海の手公園ソレイユの丘(神奈川県横須賀市)に宿泊施設を開設する予定です。
当初は「住居」として建てられたカプセルビル。50年の時を超えた今、新プロジェクトにより世界唯一の「宿泊できるカプセル」として復活する瞬間が近づいています。
参加クリエイターや企業も募集
開設予定は2024年の秋を予定しており、事業の資金調達にはエンジョイワークスが運営する地域活性ローカルファンド「ハロー!RENOVATION」を活用します。事業に対する共感や応援、参加をコンセプトとし、一般の投資家だけではなく、自治体や地域金融機関、地元企業から大手企業までさまざまなステークホルダーが事業に参加できる仕組みです。
また、プロジェクト進行にあたって、アーティスト・建築家・デザイナーなどのクリエイターや企業とのコラボレーションも予定。オリジナルカプセルをデザインするクリエイターや企業を募集しています(募集概要はプレスリリースを参照)。
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