イーサン・ホークとユマ・サーマン娘、両親の不倫離婚で“リベンジファミリー”求めた青春期 「幻想は抱いてない」(1/2 ページ)
父親と自分のベビーシッターが不倫関係に。
ドラマシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」や、映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」(2019年)などで知られる俳優/モデル/歌手のマヤ・ホークが、幼い日に両親が離婚したあとの共同育児について語りました。俳優のユマ・サーマンとイーサン・ホークの長女として生まれ、父親とベビーシッターの不倫が原因で両親が破局したつらい経験について、マヤはその影響で“リベンジファミリー”を求めるようになったといいます。
別れた夫婦が1階と2階で“同居” 新しい離婚後の生活
SF映画の傑作「ガタカ」(1997年)で共演したユマとイーサンは、1998年5月に結婚。同年7月にマヤが、2002年1月に長男リヴォンが誕生しました。しかし人気俳優でともに多忙な2人が雇ったベビーシッターのライアン・ショーヒューズとイーサンが不倫関係に陥り、2003年に別居し、2005年には離婚が成立。イーサンは2008年にライアンと再婚してさらに二子をもうけ、いまでも婚姻関係にあります。一方のユマもスイスの投資家アーパッド・ブッソンとの間に、彼女にとっては第三子となる娘を授かりました。
今回、“さまざまな愛の形”を語る米The New York Timesの人気コラム「モダンラブ」から、ジョーダナ・ジェイコブスのエッセイ「Our Kinder, Gentler Nobody-Moves-Out Divorce.(私たちの優しくて穏やかな誰も出て行かない離婚)」を選出し朗読したマヤ。このエッセイは離婚した男女が別居せず、家の1階と2階に分かれて住み続け、子どもは両親のどちらとも別れずに暮らせるようにした試みを記した内容です。
子どもはどちらの階も自由に行き来し両親にいつでも会うことができますが、基本的には二世帯住宅のような生活が続いていくことに。さらに元夫に新しい恋人ができて同居を始めると、元夫らがカップルとして生活をする中で二世帯がきっぱりと分かれてしまい、複雑な立ち位置となった著者=元妻の日々もつづられています。
「私は幻想は抱いてない」 セレブ両親の離婚が与えた影響
マヤはこのエッセイを選んだ理由について、「とても興味のある内容だから。子どものころ、両親が離婚したんです」と自身の経験に重ね合わせたことを説明。「だから、私は幻想は抱いてない。もしくはわずかな幻想しかない。永遠のシンデレラ・ラブストーリーみたいな幻想はまだあるんだけど」とマヤは幼少期の経験を通して、恋愛や家族について比較的現実的な考え方をするようになったと語りました。
「それで、長期的な関係を持つための良い方法の1つは、恋に落ちることだけを考えるんじゃなく、別れたあとどう対処するかを考えることじゃないかって気がする。別れたあともいい関係を維持できる相手と一緒にいるのか? 私は離婚のいろいろな方法についてすごく興味がある。そこには良い方法があるのか、それとも悪い方法ばかりなのか」と目の前の恋愛感情だけではなく、関係が終わったあとについて考えを巡らせることが良い関係を築くポイントなのではと持論を展開しました。
「私にとっては、胸が張り裂けそう」だというこのエッセイについて、「孤独はつらい。人間関係はつらい。どんなつらさを選ぶかはあなた次第」と述べたマヤは、エッセイで描かれた離婚後の共同育児方法について「彼女は明らかに、彼女の両親の世代のものよりも、多くの愛を受け入れて、寂しさの少ない、孤独や妄想症や悪魔化も減らす、そんなつらさを選んでる」と感想を述べました。
“一貫性のある普通の生活”ではなかった 両親間を行き来する生活を振り返る
自身の子ども時代に実践された共同育児については、両親のもとを行き来していたころ父イーサンと交わした「面白い会話」を回想。父と会うためのとある週末に、友人たちとパーティーに行きたかったというマヤ。しかしイーサンは「でも、これは僕らの週末なんだ。僕らの特別な時間なんだよ。全て僕らのたった一度の週末なんだよ」と説得したといいます。
するとマヤは、「全部の週末が特別なわけない。全部私の週末だよ。パパには別の週末があるし、ママにも別の週末がある。それがつらいのはわかってる」といったように返したとのこと。離婚後、どちらかの親と交代で会わなければいけなかった子どもとしての、複雑な気持ちを伝えたことを明かしました。
さらにマヤは「そうすると、私の週末はいつも家族の特別な時間になる。でも私には友人関係を築くことも必要」と両親の離婚後に2人が別居し、それぞれと交代で過ごすという、当時主流だった共同育児方法における問題点を指摘。そしてエッセイで描かれた生活スタイルの方が「子どもへの独占欲を減らし、一貫性のある普通の生活が送れるかもしれない」としました。
「早く結婚して家族を持ちたかった」 “リベンジファミリー”からの解放
このように両親の間へ挟まれストレスを感じていた子ども時代の経験が、年を重ねるにつれどのように影響したか質問されると、マヤはCOVID-19によるパンデミックが起こる以前の10代後半から20代前半までは結婚してすぐに子どもをもうけ、理想的な家庭を築くことにとらわれていたと回答。
しかし結局それは実現せず、今すぐ家族を築く必要も、“リベンジファミリー”を築く必要もないと気付いたといいます。「外から自分を補強する必要のない、私自身の親となれるような、自分との関係を築く必要がある。私は自分で自分を補強する必要があるんです」と悩める青春期を経て得た大切な気付きについて語っています。
ジュリアード音楽院に通っていたマヤは、2017年に放送されたテレビドラマのミニシリーズ「若草物語」に出演するため名門を1年間で中退。学業を早くに中断したその決断には“リベンジファミリー”にとらわれていたことも関係してるとのこと。早く自立して、大人にならなくてはと当時感じていた焦燥を明かし、パンデミックを経て「子どもでいることが許された」と、現在25歳である自身の心に訪れた平穏を表現しました。
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