沸騰したアメに金平糖を入れると…… 京都の製菓店が作った“斬新スイーツ”の完成形に「すごい発想」「夢みたい…」(1/2 ページ)
宝石みたい!
飴界の常識を覆したスイーツの製造過程がYouTubeチャンネル「京の飴工房岩井製菓」に投稿され、「ロマンチック」「ファンタジーの世界のお菓子」と話題に。動画は記事執筆時点で20万回以上再生されています。
飴の中に入れるのは?
動画を投稿したのは、京都府宇治市に飴工場を構える「岩井製菓」の公式YouTubeチャンネル(@kyoame_iwaiseika)。以前は、京のお手毬飴の作り方が大きな話題を集めていました(関連記事)。今回は「金平糖入り飴」の製造風景を紹介しています。金平糖が入った飴とは、一体どんなものなのでしょう?
製造風景
まずは、鍋でグツグツと沸騰させた白い液体状の飴を冷却板に流し込みます。そして徐々に固まり始めている飴をヘラでたぐり寄せるようにして混ぜていくと、飴の色はきれいな黄金色に変化していきました。
七夕を意識したデザイン
飴を一通り混ぜたあと、薄ピンクとブルーの金平糖を投入。包み込むようにして丁寧に混ぜていきます。7月7日に迎える七夕の演出をするため、金平糖のブルーやピンクが織姫と彦星をほうふつさせる飴玉に仕上げているのだそうです。
続いては、飴をバッチに移して成型していく作業です。機械の上でコロコロと転がされることで、次第に丸太のような形になり、黄金色だった外側の飴は透明に。その後は、細長くなった飴を機械で細かく切断し、コロコロとしたかわいい飴がたくさん飛び出してきました。ついに、金平糖入り飴の完成です!
透明感あふれる飴の中で、キラキラと輝きを放つ金平糖。その美しさは、まるで天然石を見ているかのようでうっとりしちゃいます。
金平糖入り飴のルーツ
ちなみに岩井製菓さんが金平糖入り飴を企画したのは、今から十数年前。世間に金平糖ブームが到来したころに、ちょうど「飴の中に飴を閉じ込める」という企画がお客さんからのアイデアで寄せられていたといいます。
あまりの高温で金平糖を投入すると、金平糖のツノがなくなってしまう一方で、低温すぎると成型がうまくできなくなってしまうという難題にぶつかりつつも、過去の経験値と商品の特徴を生かして何度も試作したことが、当時は邪道とも考えられていたこの商品のルーツなのだそうです。
職人の技術に絶賛の声
コメント欄には「風鈴みたいな涼やかさがあって素敵」「きらきら星みたい! かわいい」「アジサイみたいで綺麗」「ガラス細工みたいで食べるのが勿体なく思えてしまいます」など、かわいらしい金平糖入り飴にときめく声や、「経験値の高さをかんじる」「金平糖が溶けないように、練り込みできるギリギリの温度まで下げていることがわかります」「職人さんの尊いご努力でこんなに美しい飴が作られるのですね」という称賛の声が多く寄せられています。
現在、金平糖入り飴は単品での商品は売り切れ中だそうですが、800グラム入りの「夏ひとしずく」という商品が販売中とのこと。こちらはアソートタイプの商品で、金平糖入りの飴のほか、サイダー飴、レモン飴、メロン飴、塩飴が入っています。
YouTubeチャンネル「京の飴工房岩井製菓」には、さまざまな飴の作り方が公開中。職人の技をのぞいてみたい人は、遊びにいってみるとよさそうです。
画像提供:YouTubeチャンネル「京の飴工房岩井製菓」さん
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