「サイボーグ009」の“ありえない髪型”を完全再現! → 塗料を大量に使った仕掛けに「すごい発想の転換」(1/3 ページ)
どちらから見ても破綻しない……不思議!
ある漫画キャラの“ありえない髪型”を完全再現した猛者が、X(旧Twitter)で「不思議!」「すすすすごい!」などと注目を集めています。
立体なのに違和感がない
注目を集めているのは、フィギュア造形師の榎木ともひで(@eyewater_e)さんが製作した、『サイボーグ009』の島村ジョー(009)の胸像を紹介する動画です。
漫画のキャラクターは演出などの都合上、左右どちらから見ても前髪が奥のほうへ流れているなど、アングルによって髪型が変わってしまうことがあります。
島村ジョーもその1人で、特徴的な髪型を破綻なく立体化するのは困難と思われていたのですが、榎木さんの作品は左側から見たときは前髪が左ほほへ流れているのに、右側から見ると右ほほへ流れているように見えます。
真正面から見ると、前髪は右ほほへ流れているように見えます。最初に左側から見た前髪はどこに行ったんだ……?
この不思議な現象の秘密は、左側頭部が空洞の構造と、左目の下に設けられた細長いスリット。榎木さんは空洞を“世界一黒い塗料”と言われる「黒色無双」(関連記事)で部分的に着色し、髪型として見えるように仕立てました。
つまり、左側から見たときに前髪だと思っていたものは、実はスリットからのぞいた空洞の黒。正面から見た場合は、スリットの向こう側が塗られていないので、前髪が消えて見えるというわけです。
ありえない髪型を成立させた作品に、Xでは「すごい発想の転換」「不思議!」「すすすすごい!」などといった反応が寄せられています。
榎木さんはほかにも、不可能図形の「ペンローズの三角形」や「スネ夫の髪型」、「ミッキーマウスの耳」なども立体化しています。
画像提供:榎木ともひで(@eyewater_e)さん
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