南海トラフ地震臨時情報で寝台特急「サンライズ」が運休→12夜連続で乗ろうとしていた人が「全部パーに」「焦りと絶望感、どうしよう」(1/2 ページ)
取材しました。
お盆休みのタイミングに合わせて壮大な鉄道旅を計画していた人を襲った悲劇が、X(旧Twitter)で約3万1000件のいいねを集めるほど話題になっています。
12夜連続サンライズの旅に出るはずだったのに
話題になっているのは、Xユーザー・ゆうどら(@yuudoraaa)さん。「12夜サンライズの旅 全部パーになりました」と添えて、大量に用意された鉄道チケットの写真を投稿しました。
サンライズとは、東京駅と出雲市駅をおよそ12時間かけて結ぶ寝台特別急行「サンライズ出雲」のこと。お盆休みの時期ということで、本来であれば帰省や旅行などで賑わうはずでしたが、南海トラフ地震臨時情報が発せられたことを受けて、JR西日本などは当面の運転を取り止めると発表しました。
ゆうどらさんが計画した「12夜サンライズの旅」は、8月8日から8月20日にかけての日程で組まれており、そのチケットの多くが運転取り止めの対象となってしまいました。こんなのってあんまりだよ……。
「焦りと絶望感、どうしようという気持ちに」
想定外の事態となったゆうどらさんに、ねとらぼ編集部は取材を申し込みました。サンライズ出雲のチケットは、約1カ月前から予約していたそうで、運転取り止めが発表された直後の心境を聞くと、「焦りと絶望感」を強く感じたといい、「この様な経験は初めてでしたので、どうしようという気持ちになりました」と語りました。
運転取り止めが決まってからは「18きっぷを使用して東京から滋賀の自宅に帰りました。今は虚無になりながらもゆっくりしています笑」とのこと。
ちなみに「12夜も連続でサンライズに乗車する」という計画を立てた理由について聞くと、「去年のGWに初めて連続乗車したのですが(その時は6夜連続)、当時は今走っているサンライズの運行パターンを全部連続で乗車して制覇したいという気持ちから始まりました」と語りました。
「臨時サンライズ出雲92号」「臨時サンライズ出雲91号」に加え、定期運行する「サンライズ出雲・瀬戸」を全て連続で乗ろうと思い始め、「思ってた以上にこの旅が楽しくハマっちゃいました」といいます。
それからは長期の休みが取れるたびに連続サンライズ旅に出るようになったそうで、本来であれば今回が6回目にして最長の連続サンライズ旅となるはずだったそうです。
大きな注目を集めることになったXの投稿には、「東京-出雲市間サンライズ12往復?それも全部ボツ?」「せっかくお盆の連休に寝台列車に乗る楽しみがパーになったのは悲しいですね…」「いたたまれない…」「“12夜連続でサンライズに乗るブッ飛んだ人”と”サンライズが連続で1週間もウヤになる異常事態”が重なるとは天文学的確率…心より同情します…」と、旅程が総崩れになった悲劇に同情する声などが寄せられています。
運転取り止めの発表後、8日から15日までのチケットは返金処理(払い戻し)を受けたことを伝えており、16日以降のチケットに関しては後日改めて窓口を訪れる予定としています。
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