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強度に違いはあれど「ガラスは割れるもの」 特殊ガラスメーカーが語る、ガラスの防災(1/3 ページ)
「飛散防止」が重要。
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地震や台風など自然災害により建物が大きな被害を受けることは知られていますが、割れたガラスが床に飛び散ってケガをする、避難を妨げられるなど、より被害が大きくなってしまうこともあります。9月1日の「防災の日」を前に、「窓ガラス」という視点からの防災について、特殊ガラス製品を製造・販売する「日本電気硝子」(滋賀県大津市)に聞いてみました。
割れないガラスはない!?
まずは、最近日本各地で発生している地震。地震によりガラスが割れるのは、強い揺れやそれによって飛んできた瓦礫が当たるなど、強い衝撃が加わったときだそうです。地震に強いガラスはあるか尋ねてみると、以下の回答がありました。
「防火防災系のガラスとしては、一般的な窓ガラスに加え、網入りガラス(金網を内部に封入したガラス)、耐熱結晶化ガラス(800度でも割れない耐熱ガラス)、風冷強化ガラスなどがありますが、強度に違いはあれど、割れてしまいます」(日本電気硝子)
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「ガラスは割れるもの」ということを前提として、3つの対策を上げてくれました。
- ガラスの表面に飛散防止フィルムを貼る→フィルムがガラスの飛散を防ぎます
- 合わせガラスの間に中間膜として樹脂シートを挟んだ防火ガラス(同社製品だとファイアライトプラスネオ)を採用する→シートが飛散を防ぎます。また、ガラスとガラスの間にシートが入っているので、シートの劣化などの心配がありません
- 網入りガラスを採用する→網がガラス破片の飛散を防ぎます
飛散防止フィルムは大手通販サイトやホームセンター、家具量販店で購入できることから、一番取り組みやすい対策だと言えそうですね。また、持ち家の人や新しい住居を探している人は、防火ガラスの採用を検討してみては。
台風については専門外としつつも、飛散防止フィルムや合わせガラスの採用などが考えられるとして、地震と同様の飛散防止対策を挙げています。
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