「まるでブラックホール」 鏡面球体に360度カメラを入れると……? なんとも不思議な光景が101万回再生 「宇宙のようだ」(1/3 ページ)
これの大きいバージョンに入ってみたい。
鏡面球体の内側に入ったらどう見えるの……? 実際に試してみた動画がYouTubeに投稿されました。不思議なビジュアルが反響を呼び、100万回以上の再生、3万6000件を超えるいいねを集めています。
鏡面球体の中にカメラ付き人形を入れてみる
動画を投稿したのは、化学工学の博士号を持つ人がさまざまな実験を行うYouTubeチャンネル「The Action Lab」。今回は、鏡のように周囲を反射する球体の内側に入ったら、どのように見えるのかを検証します。
動画の冒頭で登場したのは、米シカゴにある「ザ・ビーン」と呼ばれる巨大オブジェです。鏡面仕上げされたこのオブジェは近づく人々を表面に映しますが、この中に入ったらどう見えるのでしょうか?
検証のため、半球状の球面鏡を2つ用意して、その中に360度全方位が撮影可能なカメラを内蔵した人形を入れます。球体を閉じると内部は暗くなるので人形には小さなライトを付けました。
そこには意外な世界が……
最初は球体の中心にカメラが位置するように設置してみますが、それでは真っ黒にしか写りません。これは、中心だと全ての反射がカメラのレンズ自体を映してしまうからです。そこで、一方の球面の端に人形を置くことにしました。
球体を閉じると、そこには上下が短縮されたり、逆に延長されたりした自身の姿が見えました。360度の鏡面球体の内側なので、歪んで巨大になったり、あるいは小さく見えたりすることを想像しましたが、意外と普通です。
鏡面との距離にともなう見え方の変化を確かめるため、半球の内側へ向かって人形を近づけます。最初人形は上下逆に映っていましたが、鏡面に触れそうになるまで近づけると上下が反転しました。
光の入射角と反射角を考えれば当たり前のことですが、こうやって実験で確かめると、実感を持って光の反射について理解できます。
「宇宙のようだ」「素晴らしい仕事」
そこまで奇妙ではない鏡面球体内部の様子に、「それほど変わったものではなかった」という反応があった一方で、「宇宙のようだ」「宇宙は巨大な鏡面球体なんだな」「まるでブラックホールに落ちていくような気分でした!」という声も上がりました。
また、「あなたは、私たちが物理学を勉強するときに抱いた疑問のすべてに文字通り答えようとしています。素晴らしい仕事ですね」とこのチャンネルのスタンスを評価する声も寄せられています。
※画像は「The Action Lab」のYouTubeチャンネルより引用
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