高橋名人はいつまでも“名人”です――転職してみてどうですか?高橋名人に聞いてみた

6月1日、ハドソンを退職した高橋名人がゲッチャ・コミュニケーションズに入社。これから何をするのか聞いてみた。

» 2011年06月01日 19時25分 公開
[加藤亘,ITmedia]
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
この度、ゲッチャ・コミュニケーションズで名人に就任した高橋名人

 「今日はずっと外出していて、まだブログやTwitterの反応を確認していないんですよ」――高橋名人はいつもの人懐っこい笑顔で、自らの去就について世間がどう反応しているのかを聞いてきた。

 5月31日、兼ねてからブログで報告していたとおり、高橋名人(高橋利幸さん)は1982年から務めていたハドソンを退社。翌6月1日にゲッチャ・コミュニケーションズに入社したと報告した(高橋名人、華麗に転身―― 新しい会社に入社しました)。

 「今後もゲームに関わる仕事をしたかったし、(なんのしがらみのない位置から)ゲームに対してモノを言えるほうがいい」と、今後はゲッチャのレギュラー番組を続けることに意欲を見せる。出版や芸能など、基本的に仕事を変えることは無理だろうし、ゲームにお世話になってきた身として、縁の下の力持ちとして盛り上げていきたいという恩返しの気持ちもある。

 ハドソンは今年3月、希望退職者を募集する人員削減案を発表。発売リストからコンシューマータイトルが消える事態に陥った。高橋名人はコンシューマーがないハドソンにおいて、自分のいる場所がなくなったような気がしたと、希望退職に応募しようと思い立った。ちょうどその時、ゲッチャにおいて番組を持っていたこともあり、相談することができたと振り返る。いくつかのソフトメーカーなどからも引き合いはあったが、決め手は「一番最初に声をかけてもらったから」とか。

 ちなみに、取材時にもらった名刺にはしっかりと「名人」という役職名が刷られていた。ハドソンが「高橋名人」という商標を押さえているため、今後「高橋名人」と称することができないのではないかという危惧があった。しかし、ハドソンとの交渉の結果、個人で使用する分には問題はないというお墨付きをもらったそうだ。一応、ゲッチャに移った際、役職として使用するのであれば部長や課長と同様にどこでも使えるという計算もあったと明かす。


名人の名刺ゲット! “名人”の呼称は26年間使っているので、今さら使えないというのは本人も考えていなかった。ただし、ゲームやグッズで使用する際は要相談、らしい(※了承を得て名刺を公開しています)

 今後何をやるのだろうか? 今は既存の番組以外は特に決まっていないらしい。あるゲーム雑誌から連載コーナーをという話もあるが、すべてはこれからと楽しそうだ。メーカーの制限がなくなった今となっては、宣伝マンとしても関わっていけるし、番組でもさまざまなゲームを紹介できる。「しばらくは模索しながらいろいろ手を出してみて、大人の事情でダメなら手を引けばいい」と奔放だ。

 1986年〜1987年にテレビ東京で放映された「高橋名人の面白ランド」のような、テレビゲームだけでなく、さまざまな遊びを紹介していきたいと高橋名人。「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の両さんのような存在になれたら理想だと語る。ネット番組ならではのダウンロードコンテンツも作ってみたいし、オフラインイベントも考えていると夢は尽きない。チャリティーイベントとしてゲーム大会を定期的に開き、徐々にファンとの交流を持ち、裾野を広げていく場も作りたいとも。

 高橋名人といえば、「ゲームは1日1時間」の名セリフにあるように、当時から子供のヒーローだった。ゲッチャ的にもそういう立ち位置にいてほしいという希望もあったという。高橋名人はこれからもゲームに向き合い、“名人”としてゲームに関わり続けていく。

高橋名人のイメージカラーは白。だからブログも白基調になった。「黄色も好きだが、ハドソンっぽいからなー」とのこと。自身のブログは継続して運用していく

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
先週の総合アクセスTOP10
  1. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  2. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  3. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  4. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  5. 田代まさしの息子・タツヤ、母の逝去を報告 「あんなに悲しむ父親の姿を見たのは初めて」
  6. 「遺体の写真晒すのはさすがに」「不愉快」 坂間叶夢さんの葬儀に際して“不適切”写真を投稿で物議
  7. 大友康平、伊集院静さんの“お別れ会”で「“平服でお越しください”とあったので……」 服装が浮きまくる事態に
  8. 妊娠中に捨てられていた大型犬を保護 救われた尊い命に安堵と憤りの声「絶対に許せません」「親子ともに助かって良かった」
  9. 極寒トイレが100均アイテムで“裸足で歩ける暖かさ”に 今すぐマネできるDIYに「これは盲点」「簡単に掃除が出来る」
  10. 「奥さん目をしっかり見て挨拶してる」「品を感じる」 大谷翔平&真美子さんのオフ写真集、球団関係者が公開
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
  2. パーカーをガバッとまくり上げて…… 女性インフルエンサー、台湾でボディーライン晒す 上半身露出で物議 「羞恥心どこに置いてきたん?」
  3. “TikTokはエロの宝庫だ” 女性インフルエンサー、水着姿晒した雑誌表紙に苦言 「なんですか? これ?」
  4. 1歳妹を溺愛する18歳兄、しかし妹のひと言に表情が一変「ちがうなぁ!?」 ママも笑っちゃうオチに「かわいいし天才笑」「何度も見ちゃう」
  5. 8歳兄が0歳赤ちゃんを寝かしつけ→2年後の現在は…… 尊く涙が出そうな光景に「可愛すぎる兄妹」「本当に優しい」
  6. 1人遊びに夢中な0歳赤ちゃん、ママの視線に気付いた瞬間…… 100点満点のリアクションにキュン「かわいすぎて鼻血出そう!」
  7. 67歳マダムの「ユニクロ・緑のヒートテック重ね着術」に「色の合わせ方が神すぎる」と称賛 センス抜群の着こなしが参考になる
  8. “双子モデル”りんか&あんな、成長した姿に驚きの声 近影に「こんなにおっきくなって」「ちょっと見ないうちに」
  9. 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほど様変わりした光景が379万表示「そこだけボッ!ってw」
  10. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」