ニコ動で話題の「勝手に入るゴミ箱」 メディア芸術祭で優秀賞として展示

ゴミ箱がゴミを拾いに走る様子も、実際に見られる!

» 2013年02月12日 22時33分 公開
[黒木 貴啓,ITmedia]

 ゴミを投げると、勝手にゴミ箱が走ってストップ、そしてキャッチ! ニコニコ動画で話題になった「勝手に入るゴミ箱」が、第16回文化庁メディア芸術祭の展示会にて展示されています。場所はメイン会場の六本木・国立新美術館、1階企画展示室。ゴミ箱の動く様子を実際に見られるデモンストレーションも、2月16日、17日、23日の各日午後2時〜午後5時に実施されます。

画像 展示されている動くゴミ箱コーナー。実際に動く様子が見られるデモンストレーションが行われる日もある

 「勝手に入るゴミ箱」はエンターテイメント部門・優秀賞を受賞。展示コーナーには、デスクスペースとともにPC、kinect、動くゴミ箱らが置かれています。ゴミ箱を走らせるタイヤ付の台車を間近で見ることができるほか、ネットで話題となったゴミ箱の説明動画も上映中です。

画像 ゴミ箱を走らせる、底側についたタイヤ付きの台車

 製作した倉田稔(くらたみのる)さんが、展示室で実際にゴミ箱の動く様子を見せてくれました。紙クズを上へ放ると、50センチほどある落下地点までゴミ箱が1秒以内に移動し、ゴミをキャッチ。無機質なゴミ箱がゴミを拾いに走る姿がかわいらしく、つい笑ってしまいます。

画像 勝手にゴミを取りに行く様子をデモンストレーションしてくれる倉田さん

 なぜこんなユニークなモノを作ったのか、倉田さんにお話をうかがいました。

「ロボットなど、もともとモノを作るのが趣味でした。あるときゴミ箱に放ったゴミが外れて、ふと『ゴミ箱そのものが動いたら面白いじゃないか』と思いついたんです」

 動くゴミ箱の発明で特に力を入れたのは、“タイヤ”と“ゴミの検知”の2点。3つのタイヤが同じ向きになるようベルトで連動させ、ゴミが放られた方向にすぐ向かえるようにしました。また、ゴミの落下地点をすぐ検知できるセンサーを試行錯誤。最終的にはゲームで使われるkinectに辿り着きました。

画像 ゴミを検知するkinect

「今回の受賞はありがたかった一方、びっくりもしました。メディア芸術祭の受賞作品は美術系だと思っていて、動くゴミ箱のような“モノ”は選ばれないと思っていたので。ゴミ箱はもっとゴミを入れる命中率を改善させたいです」

 ニコニコ動画やYouTubeでの反響にも驚いたという倉田さん。ゴミ箱以外の作品アイデアもあるらしく、できあがったらまた動画サイトに投稿したいとのことでした。ゴミ箱がどう進化するのか、次はどんなユニークなアイディアが飛び出すのか、今後も楽しみです!

 芸術祭の受賞作品展は、明日2月13日から2月24日まで東京・六本木の国立新美術館などで開催されます。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2503/15/news044.jpg コメダ珈琲店で「軽い食事」を注文 → 出てきた“まさかの実物”に思わず大仰天 「逆詐欺ですね」「軽食という名の主食」
  2. /nl/articles/2503/14/news041.jpg 大阪梅田駅で撮影された“奇跡のような光景”に「今まで見たことない」「本当に贅沢な眺めだ」 全ホームにマルーンカラーが整列
  3. /nl/articles/2503/11/news009.jpg 雑草ボーボーの運動場に“180羽のニワトリ”を放ったら…… 次の日、まさかの光景に「感動しました」「すごい食欲」
  4. /nl/articles/2503/14/news019.jpg ペットのカエルを土に埋め、約半年間放置→掘り返してみたら…… 「すげぇ」予想外の結末に「ほんと不思議」
  5. /nl/articles/2503/09/news003.jpg 「恩師ビックリするやろなぁ」 中学3年で付き合い始めた“同級生カップル”が10年後…… まさかの現在に反響
  6. /nl/articles/2503/15/news054.jpg 106キロの女性、1年かけて約40キロ減量したら…… “別人級”の変化が1740万再生 「尊敬します」「私も頑張る!」【海外】
  7. /nl/articles/2503/08/news018.jpg 使わない靴下をザクザク切って組み合わせると…… 目からウロコの再利用法が2500万再生「とてもクリエイティブ」【海外】
  8. /nl/articles/2503/13/news112.jpg 「ひどすぎて販売中止に」 ウエディングドレスをネットで買ったら大失敗→完璧にリメイクした結果…… 「もはや芸術」
  9. /nl/articles/2503/14/news052.jpg 高3男子、髪を切る間も惜しんで受験勉強を頑張って…… カット後の“別人級の変化”に称賛「コレはモテる」
  10. /nl/articles/2503/11/news017.jpg 着古したマフラーとセーター、切らずに手縫いするだけで…… 春も大活躍のリメイクに「アイデアに脱帽」「素晴らしい」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「本当に迷惑」 宅急便の「不在連絡票」と酷似のチラシが物議…… ヤマト運輸「配布中止申し入れ」
  2. 愛猫が見つめる先にいるのは……? “まさかの来訪者”に思わず仰天 「うそっ?」「お庭に来るんですね!!」
  3. 【べらぼう】“問題のシーン”、「子供に見せられない」 身体張った27歳俳優へ「演技やばくない?」
  4. 壊れて捨てるしかないバケツをリメイクしたら…… 想像もつかない大変身が830万再生「想像力がすごい」【海外】
  5. そうはならんやろ ヤマト運輸公式とLINEで遊んでいたら…… 突然訪れた“予想外の展開”に28万いいね
  6. 「ウソやろ」 松屋の“530円丼”、衝撃的なビジュアルにネット騒然 「コレで良いんだよ丼」「開き直り感がすごい」
  7. ダイソーのセルフレジが「身に覚えのない商品」を認識→“まさかの正体”に大仰天 「そんなことあるんですね」
  8. 余ってるクリアファイル、半分折ってカットするだけで…… 目からウロコな便利グッズに「天才すぎる!」「素晴らしいアイデア」
  9. 「マジで天才」 無印良品から新発売の“350円文房具”に絶賛の声相次ぐ 「便利すぎる!」「これはいい」
  10. 「スト6」の公式世界大会で福島県のチームに所属する「翔」が優勝 賞金100万ドル獲得
先月の総合アクセスTOP10
  1. 最初に軽く結ぶだけで…… 2000万再生された“マフラーの巻き方”に反響「これは使える」「素晴らしいアイデア」【海外】
  2. コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
  3. パパに抱っこされる娘、13年後の成人式に同じ場所とポーズで再現したら…… 「お父さん若返った?笑」「時止まってる」2人の姿に驚き
  4. 和菓子屋で、バイトの子に難題“はさみ菊”を切らせてみたら……「将来有望」と大反響 その後どうなった?現在を聞いた
  5. 古いバスタオルをザクザク切って縫い付けると…… 目からウロコの再利用に「すてきなアイデア」【海外】
  6. 「14歳でレコ大受賞」 人気アイドルがセクシー女優に転身した理由明かす 家族、メンバー、ファンの“意外な反応”
  7. 希少性ガンで闘病中だったアイドル、死去 「言葉も発せないほどの痛み」母親が闘病生活を明かす
  8. “きれいな少年”が大人になったら→「なんでそうなったw」姿に驚がく 「イケメンの無駄遣い」「どっちも好きです!笑」
  9. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  10. 芸能界引退した「ショムニ」主演の江角マキコ、58歳の近影にネット衝撃「エグすぎた」 突然顔出しした娘とのやりとりも話題に