雪とモフモフの祭典 湯沢の伝統行事「犬っこまつり」でモフモフまみれになってきた
秋田犬「モッフモフにしてあげる」
雪×犬という萌えるコラボレーションを堪能できるお祭りが、秋田県湯沢市で毎年行われているのだそう。モッフモフの秋田犬が雪の上に立つ姿を見たい! ということで、2月9・10日に開催された「犬っこまつり」へ行ってきました。
「犬っこまつり」は湯沢地方で毎年行われている民俗行事で、毎年多くの犬たちが集まることでも有名です。
真っ白な雪に覆われた会場には、2メートルくらいの犬の雪像「犬っこ」と、雪の社「お堂っこ」のセットが14基、ずらっと並んでます。お堂っこの両脇に並ぶ犬っこは、日本犬の立ち姿がモデル。しっぽの丸まり具合が見事に再現されているのがたまらない!
会場にいる犬たちは、各地から愛犬家が連れてきたもの。筆者が訪れた10日のお昼は愛犬祈願祭があったため、とりわけ多くの犬たちが集まっていました。秋田犬、柴犬、ダックスフンド、チワワ……どこをみても犬、犬、犬。
犬っこは雪像だけではなく、実はお堂っこの中にもいます。お餅状にこねた米粉で作った「しん粉細工」の犬っこたち。「犬っこ細工」とも呼ばれ、約400年続く犬っこまつりの発端となったものです。
犬っこまつりの起源は江戸時代にまでさかのぼります。湯沢地方にはその昔「白討(はくとう)」という大盗賊がおり、湯沢の殿様がこれを退治した際、同じような悪党がまた現れないようにと、家の入り口や窓に犬っこ細工を供えさせたのが、犬っこまつりの始まりとされています。
今のように、広場に雪像を作って祭るようになったのは昭和のはじめごろから。やがてお堂っこや愛犬祈願祭といった出し物も増えていき、湯沢を代表する行事のひとつとして数えられるようになりました。
古くからこんな素晴らしい犬の萌え文化を続けてきた、湯沢のみなさんは分かってらっしゃる! 犬っこまつり開催は2月の第2土・日曜日で、次は2014年2月8・9日になります。
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