ドイツのファン発・実写版「進撃の巨人」 制作者にインタビュー!
クオリティが高いと話題になった、ドイツのファンによる実写版「進撃の巨人」。エレン役を演じ、編集にも携わった“中の人”にインタビューしました。
ねとらぼで取り上げた、ドイツの「進撃の巨人」ファンが制作した実写動画。再生回数は37万回(インタビュー時)を突破し世界各国でも視聴されたもよう。動画を制作し、エレン役を担当したコスプレイヤーのAnshie(アンシー)さんに、フランクフルトの老舗カフェ、リープフラウエンベルクでお話を聞いてきました。
聞き手Kataho(以下K) 本日はよろしくおねがいします。動画の再生回数が37万回を超えましたね。おめでとうございます!
Anshie(以下A) 今日はインタビューに呼んでいただいてありがとうございます。
K まず、今回のファンプロジェクトについて教えてください。
A 過去にいくつか動画を撮影したことがあって、「進撃の巨人」を見た時に「これはやらないと!」と思ったんですよ。オリジナルに近づけようといろいろ工夫しました。
K 撮影はいつだったんですか?
A 計画自体は去年の9月に開始して、撮影は11月に行いました。そして、12月はずっと編集作業をやってましたね。
K Anshieさんが担当されたのは?
A 脚本、編集、そして全体の管理を担当しました。
K エレン役もAnshieさんですよね?
A はい! でも、全体の管理のほうが大変でした!
K すてきなコスチュームでしたね?
A いつもならコスチュームはすべて自分で作るんですよ。ただ、今回はジャケットだけは購入しました。あとは全部自作です。
K 撮影はどこでしたんですか?
A ヘッセン州とバイエルン州です。野外博物館という、本物の(伝統的な)建物が屋外にそのまま残されているところで撮影しました。具体的な場所は言わないでおきます。ほかのコスプレイヤーが大挙して押し寄せても困るので。
K それもそうですね。ちなみに、撮影時に苦労した点などありますか?
A すべてです! でも、キャストのスケジュール調整が一番大変でしたね。みんなが会えるタイミングがなかなか見つからなくて。
K 技術的に苦労した点ってありました?
A 編集の時にソフトがフリーズしまくりました。ただ、撮影の時は経験豊富なカメラ担当が参加してくれたので、まったく問題はなかったんですよ。
K 日本では馬が出てきたことに感動した人が多かったようです。あの馬はどうやって手配したんですか?
A 実は、友達が写真撮影になら使っていいわよと提案してくれたんですよ。そして、「動画撮影もやっていい?」と聞いたら、「いいわよ」と快諾してくれたんです。それだけです。とくに秘密はありません。
K なるほど。お友達の馬なんですね。でも、皆さん乗馬ができるなんてすごいですね!
A いいえ、誰も乗馬できないですよ。私も過去一度だけ乗ったことがあるくらいです。でもなぜか簡単に乗れちゃいました。鞍(くら)に上がるときは手伝ってもらいましたが、そのあと手綱の握り方を教えてもらって、10分くらいで慣れちゃいました。
K それはすごいですね。ところで、参加されたコスプレイヤーの方やスタッフの皆さんの反応はどうですか?
A みんなとても驚いています。もともと、楽しいから始めたことですが、反響がとても大きく本当に驚いています。まったくの予想外でした。ハンジ役の方は今回が初めての動画撮影だったのですが、動画を見られた方の感想がポジティブなものが多く、これからも機会があればやりたいとのことです。
サシャ役の方も今回が初動画だったのですが、軽い気持ちで始めてみたものの、予想以上に大変だったみたいです。でも、好評だったので参加した甲斐があったと言ってます。参加した7人のコスプレイヤーのうち、実は半分は動画撮影が初めてといった方たちでした。
K 次回作の予定はありますか?
A いい質問ですね! 今回のような動画プロジェクトはかなり大掛かりなものなので、そう簡単にはできません。ですので、今は計画はありません。もしかしたら、冬あたりにまた何かするかもしれませんが。
K ところで、Anshieさんは日本のアニメやマンガだとどんな作品が好きですか?
A ちょっと前の作品では「デスノート」ですね。「黒執事」も好きです。あとは「パンドラハーツ」と「イナズマイレブン」も大好きです! たくさんありすぎて、とてもすぐには全部言えません。 あ、「魔法少女まどか☆マギカ」も好きです。
K 今、ドイツではどんな作品が注目されていますか?
A もちろん、「進撃の巨人」です! そのほかだと例えば「Free!」は人気ですよ。あと「黒子のバスケ」も。友人の間では「ダンガンロンパ」が流行っています。
K 今日はありがとうございました。最後に日本の「進撃の巨人」ファンにメッセージなどありますか?
A 「進撃の巨人」という作品を通して、ドイツに注目していただいてありがとうございます。また、動画を見てドイツにもファンがいることを知ってもらえてとてもうれしく思います。日本の方からもたくさんのコメントをいただきました。本当にありがとうございます。
プロフィール
Anshie:ゲーム会社勤務。コスプレデビューは2003年。2012年のドイツ・コスプレ決勝大会(DCM)のファイナリストに選ばれる。劇団での活動経験あり(WebサイトはAnshie.deまたはFacebook)。
Kataho:ドイツ、フランクフルト在住のアニメ・ボカロ好き。日本文化を通じたドイツと日本の交流に興味がある(Twitter:@sakaikataho)。
取材協力:カフェ・リープフラウエンベルク(Cafe Liebfraenberg)。Webサイト
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auさんノリノリです。
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