太平洋戦史先行体験! 艦これ提督的「ゲームマーケット2014大阪」索敵報告:2020年の西太平洋軍事衝突もシミュレート(2/2 ページ)
聯合(れんごう)艦隊出荷準備完了!
サンセットゲームズでは、同社が企画した過去の名作ボードウォーゲームの復刻版と中古ウォーゲーム、そして、同社が取り扱っているトラベルツアーゲームシリーズなど、ボードゲームを販売していた。
サンセットゲームズは、2013年11月のゲームマーケット2013の取材で、自社でライセンスを結んだ新作や絶版ウォーゲームから、ユーザーの事前注文が100件を超えたパッケージを再販する「プロジェクト100」で、太平洋戦争の水上砲雷撃戦を扱うウォーゲーム「IJN:大日本帝国海軍」のサンセットゲームズ再販版「聯合艦隊」が加わる予定であることを明らかにしていたが、現在、その予告通りに2014年の比較的早い段階で製品として出荷できる見込みであることを明らかにしている。
このほかにエポックの名作マルチゲーム「戦国大名」と、なんと、太平洋戦争を扱ったSPIの戦略級ビッグウォーゲーム「ウォー・イン・ザ・パシフィック」が出荷する予定で、ゲームマーケット2013秋で言及していた太平洋戦争全般を扱う戦略級ウォーゲーム「太平洋艦隊」も、プロジェクト100に加わる可能性がかなり高いが、2014年は聯合艦隊に戦国大名、そしてなにより、ビッグゲームのウォー・イン・ザ・パシフィックの再販準備で手がいっぱいになるため、太平洋艦隊の再販は2015年になる見込みだ。
2020年の西太平洋海域軍事衝突はどうなる?
岡山の老舗ゲームショップ「BOARDWALK」のオンラインショップ「i-OGM」のブースでは、国際通信社の太平洋戦史を先行販売していたほか、i-OGMが力を入れている同人レーベルのウォーゲームや、海外輸入ウォーゲームを即売していた。
同人レーベルでは、レッドドラゴンライジングのシステムを応用した「竹島ショウダウン」の“改”バージョンが登場した。コマの自作が必要なDTPウォーゲームだが、竹島の領有をめぐる軍事勢力の衝突をシミュレートするという、商業ベースではとても出版できないテーマを扱っている。今回登場したのはその“改”バージョンで、登場するユニットやそのレーティングが最新の情報とリンクした。
海外レーベルのボックス版では、南シナ海における東南アジア諸国と中国の軍事衝突という、これまたデリケートな可能性を探るCompass Gamesの「BREAKING CHAINS」を販売していた。中国、ベトナム、フィリピン、台湾、インドネシア、マレー、そして、日本と米国の海陸空軍が登場する。想定している年代は、なんと2020年……。
あの名作空母戦シリーズはルールVer.2が登場
同人レーベルの「グループ乾坤一擲(けんこんいってき)」(同人サークル「フェニックスキャンペーン」「フェニックスサーガ」「オペレーションミラージュ」「遊戯修技館」の連合ユニット)は、SFアニメに登場する宇宙戦闘艦艇を横断的に登場させて艦隊戦を行うウォーゲームシリーズ「SHIPS & TACTICS 〜艦隊決戦〜」シリーズのほか、太平洋戦争における空母戦を題材にした「日本空母戦記」シリーズを販売していた。
どちらのシリーズも、ベテランのウォーゲーマーからの評価も高く、購入希望が多いながら、コンポーネントが“充実”しているため(索敵チップにルーレットで使うチップを、艦船や航空機をユニットでなくカードで用意するなど)、配布数が常にヒトケタ台と少なく、かつ、通販などを行っておらずイベントでの配布だけとなるため、入手が困難な“幻の名作”と半ば伝説化している。その幻の名作が、ゲームマーケット2014大阪に登場していた。絶版となっていた「珊瑚海海戦」「ミッドウェー海戦」「ソロモン海域の激闘」「日英決戦! インド洋」をルールの一部を改編したVer.2として再販したが、いずれも昼前には完売してしまうなど、相変わらずの人気ぶりだった。
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