太平洋戦史先行体験! 艦これ提督的「ゲームマーケット2014大阪」索敵報告2020年の西太平洋軍事衝突もシミュレート(2/2 ページ)

» 2014年03月31日 10時10分 公開
[長浜和也,ねとらぼ]
前のページへ 1|2       

聯合(れんごう)艦隊出荷準備完了!

 サンセットゲームズでは、同社が企画した過去の名作ボードウォーゲームの復刻版と中古ウォーゲーム、そして、同社が取り扱っているトラベルツアーゲームシリーズなど、ボードゲームを販売していた。

 サンセットゲームズは、2013年11月のゲームマーケット2013の取材で、自社でライセンスを結んだ新作や絶版ウォーゲームから、ユーザーの事前注文が100件を超えたパッケージを再販する「プロジェクト100」で、太平洋戦争の水上砲雷撃戦を扱うウォーゲーム「IJN:大日本帝国海軍」のサンセットゲームズ再販版「聯合艦隊」が加わる予定であることを明らかにしていたが、現在、その予告通りに2014年の比較的早い段階で製品として出荷できる見込みであることを明らかにしている。

 このほかにエポックの名作マルチゲーム「戦国大名」と、なんと、太平洋戦争を扱ったSPIの戦略級ビッグウォーゲーム「ウォー・イン・ザ・パシフィック」が出荷する予定で、ゲームマーケット2013秋で言及していた太平洋戦争全般を扱う戦略級ウォーゲーム「太平洋艦隊」も、プロジェクト100に加わる可能性がかなり高いが、2014年は聯合艦隊に戦国大名、そしてなにより、ビッグゲームのウォー・イン・ザ・パシフィックの再販準備で手がいっぱいになるため、太平洋艦隊の再販は2015年になる見込みだ。

サンセットゲームズの主力商品はユーロゲーマーに人気の弾丸ツアーゲーム「10 DAYS」シリーズだ。試遊卓では最新作の「10 DAYS in AFRICA」を行っていた(写真=左)。ウォーゲーマー的には中古タイトル即売に注目。これらは、サンセットゲームズの通信販売でも購入可能だ(写真=中央、右)

2020年の西太平洋海域軍事衝突はどうなる?

i-OGMブースでは、西太平洋というデリケートな海域を取り上げたウォーゲームを用意していた

 岡山の老舗ゲームショップ「BOARDWALK」のオンラインショップ「i-OGM」のブースでは、国際通信社の太平洋戦史を先行販売していたほか、i-OGMが力を入れている同人レーベルのウォーゲームや、海外輸入ウォーゲームを即売していた。

 同人レーベルでは、レッドドラゴンライジングのシステムを応用した「竹島ショウダウン」の“改”バージョンが登場した。コマの自作が必要なDTPウォーゲームだが、竹島の領有をめぐる軍事勢力の衝突をシミュレートするという、商業ベースではとても出版できないテーマを扱っている。今回登場したのはその“改”バージョンで、登場するユニットやそのレーティングが最新の情報とリンクした。

 海外レーベルのボックス版では、南シナ海における東南アジア諸国と中国の軍事衝突という、これまたデリケートな可能性を探るCompass Gamesの「BREAKING CHAINS」を販売していた。中国、ベトナム、フィリピン、台湾、インドネシア、マレー、そして、日本と米国の海陸空軍が登場する。想定している年代は、なんと2020年……。

太平洋戦記とともに並んでいた「竹島ショウダウン」は、レッドドラゴンライジングのゲームシステムを用いて竹島周辺海域の軍事衝突をシミュレートするウォーゲームだ。ユニットのデータを最新版にアップデートした“KAI”が登場した(写真=左)。Compass Gamesの「BREAKING CHAINS」は、2020年を想定して南シナ海における東南アジア諸国と中国の軍事衝突をシミュレートするウォーゲーム(写真=中央)。中国、米国とともに日本の自衛隊もユニットで登場する(写真=右)

あの名作空母戦シリーズはルールVer.2が登場

グループ乾坤一擲の構成同人サークル「オペレーションミラージュ」による幻の名作空母戦ウォーゲーム「日本空母戦記」シリーズが少数ながら販売していた

 同人レーベルの「グループ乾坤一擲(けんこんいってき)」(同人サークル「フェニックスキャンペーン」「フェニックスサーガ」「オペレーションミラージュ」「遊戯修技館」の連合ユニット)は、SFアニメに登場する宇宙戦闘艦艇を横断的に登場させて艦隊戦を行うウォーゲームシリーズ「SHIPS & TACTICS 〜艦隊決戦〜」シリーズのほか、太平洋戦争における空母戦を題材にした「日本空母戦記」シリーズを販売していた。

 どちらのシリーズも、ベテランのウォーゲーマーからの評価も高く、購入希望が多いながら、コンポーネントが“充実”しているため(索敵チップにルーレットで使うチップを、艦船や航空機をユニットでなくカードで用意するなど)、配布数が常にヒトケタ台と少なく、かつ、通販などを行っておらずイベントでの配布だけとなるため、入手が困難な“幻の名作”と半ば伝説化している。その幻の名作が、ゲームマーケット2014大阪に登場していた。絶版となっていた「珊瑚海海戦」「ミッドウェー海戦」「ソロモン海域の激闘」「日英決戦! インド洋」をルールの一部を改編したVer.2として再販したが、いずれも昼前には完売してしまうなど、相変わらずの人気ぶりだった。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/21/news027.jpg 大きくなったらかっこいいシェパードになると思っていたら…… 予想を上回るビフォーアフターに大反響!→さらに1年半後の今は? 飼い主に聞いた
  2. /nl/articles/2411/20/news049.jpg 高校生の時に出会った2人→つらい闘病生活を経て、10年後…… 山あり谷ありを乗り越えた“現在の姿”が話題
  3. /nl/articles/2411/20/news222.jpg ディズニーシーのお菓子が「異様に美味しい」→実は……“驚愕の事実”に9.6万いいね 「納得した」「これはガチ」
  4. /nl/articles/2411/20/news027.jpg 「こんなことが出来るのか」ハードオフの中古電子辞書Linux化 → “阿部寛のホームページ”にアクセス その表示速度は……「電子辞書にLinuxはロマンある」
  5. /nl/articles/2411/20/news054.jpg 「防音室を買ったVTuberの末路」 本格的な防音室を導入したら居住空間がとんでもないことになった新人VTuberにその後を聞いた
  6. /nl/articles/2411/20/news050.jpg プロが教える「PCをオフにする時はシャットダウンとスリープ、どっちがいいの?」 理想の選択肢は意外にも…… 「有益な情報ありがとう」「感動しました
  7. /nl/articles/2411/21/news083.jpg 間寛平、33年間乗り続ける“希少な国産愛車”を披露 大の車好きで「スカイラインGT-R R34」も所有
  8. /nl/articles/2411/21/news085.jpg 「もしかしてネタバレ?」 “timeleszオーディション”候補者がテレビ局を退社 ディズニーの“船長”としても話題
  9. /nl/articles/2411/18/news107.jpg 走行中の車から同じ速さで後方へ飛び降りると? 体を張った実験に反響「問題文が現実世界で実行」【海外】
  10. /nl/articles/2411/21/news018.jpg グルーミングが出来ない生まれたての子猫、とんでもない体勢になり…… 想像以上のへたくそっぷりに「どこにも届いてないww」「反則級」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  4. まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  5. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  9. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  10. 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた