ニュース
» 2014年07月12日 15時50分 公開

ネットで目撃情報多数 あの「リアルマリオカート」に参加してみたぞイヤッフゥ!!!

秋葉原を出発し池袋、新宿を経由して渋谷へ――公道を走る「リアルマリオカート」を体験しました。途中ドライブスルーも!

[朝井麻由美,ねとらぼ]
画像

 また1つ、夢がかなった。マリオたちばかりズルイ、と常々思っていたのだ。車に乗ったままジャンプしたり、他人の車に甲羅を投げつけたり、どう考えても楽しそうなカーレースを、私だってやってみたい、と。同様の憧れを持った人々の夢を具現化したイベントが「リアルマリオカート」である。すでに過去3回開催されており、都内各地での目撃情報もSNS上で散見される。実際にカートをレンタルして、マリオワールドのキャラクターのコスプレをし、東京都内を走り回るイベントだ。

画像 ここでカートを借りる

 参戦するにあたって、1つだけ大きな不安があった。乗るカートは「ミニカー」扱いでれっきとした車。もちろん運転免許が必要だ。私は免許は持っているには持っているのだが、取得してからというもの、1秒たりとも運転していなかったのだ。実に教習所の卒業試験以来。片手で足りない年数が経過してしまっている。

 不安な気持ちをぬぐい去らんと、まずはコスプレ衣装を着用する。主催側とプレイヤーとで相談し、事前にコスプレするキャラクターはそれぞれ決まっている。私の担当はキノピコ。

画像 キノピコになってみた
画像 左にいるのはキノピオ

 全員コスプレした状態で、まずは講習を受ける。エンジンのかけ方から前進、バック、ハンドルの切り方までを教わるのだが、このカート、走っていてモロに風を受けるため、実際の速さと比べて体感速度がものすごく速い……。アクセルをひと踏みしただけで怖くなってすぐブレーキを踏んでしまうものだから、ブルンッ(少し進む)バフン(止まる)ブルンッバフン!  と小刻みにしか進めず、公道を走るにはどう考えてもまだ早い状態で講習が終わってしまった。本家マリオカートで言うなら、スタートダッシュで出遅れて、めぼしいアイテムにも恵まれず周回遅れになるパターンである。どうあがいても絶望。

画像 講習中

 そしていよいよ「リアルマリオカート」が始まった。秋葉原を出発し、池袋、新宿を経由して渋谷がゴールだ。

画像 少しのカーブですらおっかなびっくり

 そして列をなして進むのだが……ハンドルにしがみつくのに精一杯で、街の様子に気を配っている余裕ゼロ。ただ、運転に不安のある初心者は常に前後に慣れたプレイヤーを配置するよう配慮はされているので、その点は安心だ。

 スタート時からすでに通行人が手を振り、カメラを構え、プレイヤーたちはマリオカートでおなじみの掛け声「イヤッフゥー!」と言いながらポーズをとる。過去に何度も参加している手練れたちは、通行人を見つけたらイヤッフゥ、信号待ちの合間にイヤッフゥ。もう5分に1回くらいの頻度でイヤッフゥだ。イヤッフゥのバーゲンセールである。

画像 ブオオオォォォォォォォンwwwwwイヤッフゥwwwwww

 イヤッフゥどころじゃなかった筆者も、秋葉原からしばらく運転して、池袋付近に着く頃には随分慣れてきていた。それまでは、信号待ちで止まっているときに横の通行人に手を振るくらいしかできなかったのだが、進んでいるときにおそるおそる片手を振るくらいまではできるようになった。これは体験した人にしか分からない感覚かもしれないが、アクセルを踏みながらさっそうと手を振って去っていくのは、玄人感があってなかなか悦に入れるのだ。

 そうこうしているうちに、前方のカートが建物のほうへ向かっていった。なんと、マクドナルドのドライブスルーに寄るらしい。この際はっきり言ってしまうが、どう考えてもお腹が減ったからではなく、面白いから寄ったとしか思えないコース設定だ。とはいえ、マリオカートだって一応「ドライブ」。理論上は間違ったことはしていないはず。

画像 マリオカートでドライブスルーに寄るという摩訶不思議な体験

 せっかくなのでカートの邪魔にならない範囲で買ってみる。

画像 実はこれが筆者の人生初ドライブスルーだった

 ドライブスルー後、しばし公園でのトイレ休憩を挟んで、新宿、渋谷へ向かった。

画像 トイレに行くヨッシー
画像 普通の車と並ぶと異様な光景

 新宿近辺の人も車も多い地帯に来ると、通行人だけでなく、横を走る車からも手を振られることが何度かあった。一般の車だけではない。清掃車に乗っていたおじさんが大喜びで反応してきたばかりか、自転車で見回りをする警察官までもが微かに笑ったのも目の端にとらえた。なんだか、ドライブしながら幸せを振りまいているような気がして、良い気分である。

画像 このバナナの皮を投げつけたい

 開始から2時間くらいたったこの頃には、前のカートにアイテムを使う妄想をするくらいには余裕が出てきていた。プレイヤーには、開始時点で甲羅やバナナ、キノコなど、マリオカートで出てくるアイテムがそれぞれ配られていたのだ。

画像 渋谷駅周辺を何周かグルグルまわった

 さて、ゴール地点の渋谷までやってきた。ちょうどお昼時だったのもあり、あまりのギャラリーにちょっとしたパフォーマンスショーをやっているようだった。右を向いても左を向いてもカメラのレンズ。カメラ目線をしては手を振って、の繰り返しだ。ハンドルを切るとき以外は常に笑顔で手を振っている状態……これはそう、まるで皇族のよう。よもや、リアルマリオカートをやって、「皇族気分を味わえる」という結論が出るとは思ってもいなかった。何事もやってみないと分からないものである。

画像 大舞台であるスクランブル交差点を通るときは全方位から注目が
画像 女子マリオ、女子ルイージ、ピーチ姫と。ありがとうございました!

 こうして、私のリアルマリオカート体験は終わった。配管工であるマリオはともかく、ピーチ姫(姫)やクッパ(魔王)は位が高い。マリオカートは意外に高貴な遊びだということが分かった夏の1コマだった。

朝井麻由美(@moyomoyomoyo)は、体当たり取材・イベント取材を得意とするフリーライター。一風変わったスポットに潜入&体験した記事は100本を超える。主に「週刊SPA!」や「DIME」などの男性誌で執筆するほか、「日刊サイゾー」ではB級スポットを巡る「散歩師・朝井がゆく!」を好評連載中。ゲームと雑貨とパズルが好き。コスプレするのもわりと好き。ウニとイチゴがあればだいたいご機嫌。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10

  1. 鳥取砂丘から古い「ファンタグレープ」の空き缶が出土 → 情報を募った結果とても貴重なものと判明 ファンタ公式も反応
  2. 「モンストのせいで彼氏と別れました」→ 運営からの回答が“神対応”と反響 思いやりに満ちた言葉に「強く生きようと思う」と前向きに
  3. 「この抜き型、何ですか……?」 家で見つけた“謎のディズニーグッズ”にさまざまな推察、そして意外な正体が判明
  4. 人間に助けを求めてきた母犬、外を探すと…… びしょ濡れになったうまれたての子犬たちを保護
  5. 幼なじみと5年ぶりに再会したら…… 陸上選手から人間ではない何かに変わっていく姿を見てしまう漫画が切ない
  6. ブルボンの“公式擬人化”ついにラスト「ホワイトロリータ」公開 イメージ通り過ぎて満点のデザイン
  7. 「幸せな風景すぎて涙出ました」 じいちゃんの台車に乗って散歩するワンコのほのぼのとした関係に癒やされる
  8. 「遺伝ってすごい」「足長っ!」 仲村トオルの“美人娘”ミオがデビュー、両親譲りのスタイルに驚きの声
  9. 猫「飼い主、大丈夫か……?」 毎日の“お風呂の見守り”を欠かさない3匹の猫ちゃんたちがかわいい
  10. 天才科学者2人が最強最高のロボを作成するが…… 高性能過ぎて2人の秘密がバラされちゃう漫画に頬が緩む

先月の総合アクセスTOP10

  1. 「訃報」「愛猫」「手風琴」って読める? 常用漢字表に掲載されている“難読漢字”
  2. 痩せたらこんなに変わるのか 丸山桂里奈、現役時代の姿が別人過ぎて「誰かわからん」の声殺到
  3. 保護した子ネコに「寂しくないように」とあげたヌイグルミ お留守番後に見せた子ネコの姿に涙が出る
  4. セーラーサターンの変身シーン、四半世紀を経てアニメ初公開にネット湧く 「ついに公式が」「感謝しかない」
  5. 「髪型体型全て違う」 丸山桂里奈、引退直後のセルフ写真にツッコミ 4年前のスレンダーな姿に「今も輝いててかわいい」の声も
  6. 鳥取砂丘から古い「ファンタグレープ」の空き缶が出土 → 情報を募った結果とても貴重なものと判明 ファンタ公式も反応
  7. 「マジで助けてくれ」 試験中止で教授に“リスのさんすうノート”を提出することになった大学生に爆笑
  8. 「140秒とは思えない満足感」「なぜこれだけの傑作が埋もれているのか」 崩壊した日本を旅する“最後の動画配信者”のショートフィルムが話題
  9. 「化粧! 今すぐ落としてこい!」 男性教師に怒鳴られる生徒をかばう女性教師を描いた漫画に納得と感謝の声
  10. 畠山愛理、いま着たらピチピチなレオタードを公開 「とんでもなく可愛い」「見惚れてしまいました」と反響