艦これ艦娘“作戦的”プロフィール「セイロン島沖海戦」編ALもMIも史実の予習はこれでばっちし

このとき“学習”していればー!

» 2014年08月17日 15時00分 公開
[長浜和也,ねとらぼ]

「艦これ」で発動中の夏イベント「MI」(ミッドウェー島攻略作戦)/「AL」(アリューシャン列島攻略作戦)2正面作戦にちなんで、真珠湾作戦からミッドウェー海戦に至るまでの、空母が主役となる主要な作戦を「超ざっくり」と解説しよう。


英海軍相手に誘爆寸前!

 真珠湾を攻撃した第1航空艦隊を主力とする“南雲機動部隊”の有名どころな作戦行動というと、1942年4月のインド洋作戦で、英航空母艦「ハーミーズ」と重巡洋艦「コーンウォール」「ドーセットシャー」を撃沈したセイロン沖海戦となる。

艦これの「加賀」

 「その(真珠湾攻撃からセイロン沖海戦までの)間、日本に凱旋して、あちらこちらでちやほやされていたりゆっくり休んだり、何かといいことあったりしたんでしょう、ぐふ」と思う提督さんも多いかもしれないが、そんなことは全然なく、ラバウル攻略や北オーストラリア空襲、ジャワ海域空襲と休むことなく作戦行動を続けており、燃料とともに貴重な搭乗員をじわじわと消耗していた。しかも、日本が占領していた南方諸島をゲリラ空襲していた米空母の迎撃にも出撃しており、その行動中に「加賀」が座礁して修理のためにインド洋作戦から離脱している。

 セイロン沖海戦では、日本の九九式艦上爆撃隊がほぼ80%という驚異的な命中率を上げている(通常、10%台後半とされていた)。その一方で「港湾攻撃」と「敵艦隊攻撃」という異なる目的を持って作戦を立案していたため、敵艦隊を発見したとき、第2次陸上攻撃隊として待機していた九九艦爆隊はすぐに出撃することができなかった(このとき、第2航空戦隊司令の山口多聞海軍少将は、陸上攻撃用の武装のまますぐに出撃するように意見具申している)。艦船攻撃用に兵装換装を行っている最中に英陸上爆撃機の奇襲を受けるなどなど、後のミッドウェー海戦の敗因となるもろもろの問題がすでに発生していたりする。

 この問題究明と対策、そして、連戦で疲弊消耗した搭乗員の十分な休息と訓練に時間を確保することができないまま、南雲機動部隊はミッドウェー海戦と珊瑚海海戦の準備に追われることになる。

 なお、このとき同じくして、第7戦隊の重巡「熊野」「鈴谷」「三隈」「最上」と、駆逐艦2隻、そして、軽空母「龍驤」に重巡「鳥海」、軽巡「由良」と駆逐艦2隻が北インド洋海域で、日本海軍としては珍しい、水上部隊による通商破壊作戦を行い、商船21隻を撃沈している。日本海軍が成功させた数少ない通商破壊作戦に「龍驤」と第7戦隊が貢献していたのは、南雲機動部隊の行動に隠れてあまり知られていない。

インド洋作戦の経過をボードウォーゲーム「INDIAN OCEAN ADVENTURE」で再現。英重巡攻撃における第2航空戦隊飛行隊の優れた命中率が後世に伝わっているが、英空母攻撃においては第5航空戦隊も瑞鶴飛行隊が90%を超える命中率をたたき出している

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