団体戦は次がラスト! そしてタッグマッチへ 「将棋電王戦FINAL」2015年春に開催決定
プロ棋士とコンピュータソフトが戦う「将棋電王戦」は対決から共存へ。タイトルホルダーの参加はあるか!?
ドワンゴと日本将棋連盟は8月29日、「将棋電王戦FINAL」を2015年春に開催すると発表した。プロ棋士とコンピュータソフトが5対5の団体戦形式で戦うのは来年が最後となる。代わりに2016年からは、両者がペアを組んで対戦する「電王戦タッグマッチ」を本格的に開催する。
次回で団体戦はラスト ルールは前回と同じ
「将棋電王戦 FINAL」は、第3回(2014年度)と同一ルールとなり、プロ棋士5人と「将棋電王戦トーナメント」(11月1日〜3日開催)の上位5ソフトが対局する。プロ棋士には本番と同じソフトおよびハードによる練習環境が与えられる。出場棋士は現在選考中で、タイトルホルダーを除いた「20〜30代前半の勝率が高い(6割4分以上)若手棋士を中心に、コンピュータとの対決に意欲を燃やしている人」(将棋連盟・谷川浩司会長)になるという。詳細は10月12日に発表される。
団体戦形式を終えることはドワンゴ側が提案し、「人間とコンピュータの関係を対決から共存という形に変えていきたい」(谷川会長)との方針から判断が下された。ただし、プロ棋士と将棋ソフトの“勝負そのもの”は止めず、今後も何らかの形で継続する。「対局方法はいろいろあると思う。それについては将棋連盟に提案していき、将棋ファンが見たいような戦いを続けていく」(ドワンゴ・川上量生会長)。
タイトルホルダーの今後 PVには将棋界の三霊獣が登場
タイトルホルダーの参加については、「練習時間が取れない」など現実的な問題があり難しいとのこと。それでも、本日公開されたPVでは、「もしもコンピュータと戦うなら1年間棋戦を欠場し、コンピュータの研究をする」という羽生善治名人のセリフ、そこから米長邦雄前会長が提示した7億円という対局料を紹介した上で、「将棋電王戦 FINAL」の行方次第では可能性があることを匂わせていた。
ところで、進化を続け基本的に弱体化しないコンピュータと人間の実力が拮抗している期間はどれだけ残されているのか。「実力伯仲のタイミングを逃さないうちに最強vs最強の対局を見たい」――おそらく多くのファンが期待していることだろう。今回の会見では川上会長から、「そもそも拮抗しているとは何か、(コンピュータと人間の)能力とは何かを探るのが電王戦の意義」「タイトルホルダーの勝負は皆さんと同じく私も見たい。将棋の今後にとってできるだけいい形でやりたい」とのコメントも飛び出していた。
竜王戦、名人戦に次ぐ巨大棋戦が誕生!?
2016年から開催する「電王戦タッグマッチ」は、「竜王戦、名人戦に次ぐ賞金を用意したい」(川上会長)との発言があり、大規模な棋戦になるようだ。これを記念して、9月・10月に「電王戦タッグマッチ2014」が行われる。出場棋士と対局日程は下記参照。
将棋ソフトは棋力アップにつながる?
「将棋ソフトは棋力アップにつながるか」との質問もあり、各棋士は次のようにコメントした。
- 「一番知りたいところ。わずかでも自分の棋力を底上げしてくれるのであれば、今後ぜひ活用したい」(高橋道雄九段)
- 「間違いなく底上げしてくれる。自分が考えているのとは全く違う読み筋をたくさん示してくれるはず。そこをどう取捨選択できるかがポイント」(西尾明六段)
- 「底上げしてくれる。終盤での事故(ミス)も防げる」(中村太地六段)
「電王戦タッグマッチ2014」日程&出場ペア
9月20日【1st Round/Aブロック】
- 屋敷伸之九段&ponanza
- 森下卓九段&ツツカナ
- 加藤一二三九段&やねうら王
- 高橋道雄九段&YSS
- 中村太地六段&習甦
9月23日【1st Round/Bブロック】
- 佐藤紳哉六段&やねうら王
- 菅井竜也五段&習甦
- 西尾明六段&ponanza
- 船江恒平五段&ツツカナ
- 阿部光瑠四段&YSS
10月12日【Final Round】10月12日
- 久保利明九段&習甦(シード枠)
- 佐藤慎一四段&ponanza2013ver.(シード枠)
- A・Bブロックの勝者
解説
- 9月20日:三浦弘行九段、藤井猛九段
- 9月23日:渡辺明二冠、豊川孝弘七段
- 0月12日:深浦康市九段、佐藤天彦七段
同大会は「コンピュータとの共存」をテーマに、プロ棋士が将棋ソフトの示す手を参考に最善手を判断しながら競い合う。六本木・ニコファーレでの公開対局となり、本日8月29日から9月10日まで一般観覧を募集する。
関連記事
“敵”が“先生”になる日――コンピュータ将棋ソフト開発者 一丸貴則さん・山本一成さん(後編)
人間のプロ棋士とコンピュータソフトが戦った「将棋電王戦」。2人のソフト開発者はどんなことを考えて対局当日に臨み、そしてその結果に何を感じたのか。今後の人間とコンピュータとの関わり方についても考える。共に電王戦出場、世界最強の“同僚”――コンピュータ将棋ソフト開発者 一丸貴則さん・山本一成さん(前編)
人間のプロ棋士とコンピュータソフトが対戦した「将棋電王戦」。「人間 vs. コンピュータ」という構図で語られがちなこの戦いは、プロ棋士と将棋ソフト開発者という「人間 vs. 人間」の戦いでもあった。やねうらおがボカロを作るようです
“神がかった”プログラミング能力があるからね!ロボットアーム「電王手くん」と対局できる! ニコニコ超会議3に体験コーナー
電王手くん、降臨!「将棋電王戦」人間側の1勝4敗で幕 「厳しい現実」と谷川会長 最終局はニコ生に74万人
次回は未定だがニコニコ生放送の最後には「DENOUSEN:4.0 2015」のテロップも。野生のデンソーあらわる 自作「ミニ電王手君」の本気を見よ!
一家に1台、個人で「電王戦」が開催できるかも?将棋電王戦、人間側が負け越すも「久々に情熱持てた」と森下九段 そして最終戦へ
「第3回電王戦」第4局の舞台は小田原城。両者が持ち味を発揮する白熱した対局に。「勝つことだけが全て」と勝ちにこだわる姿勢を見せていた森下九段は――。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
絶対にプラスチックのカップで「焼きプリン」を作るという執念 森永「焼きプリン」の製法特許がすごいと話題
13年外につながれボロボロのおばあちゃんワンコを保護 人間を信じ始める姿に涙「今まで苦労した分以上の幸せな余生を送れますように」
犬同伴OKのビュッフェに柴犬と行ったら…… 全く別の楽しみ方をしてしまう姿に「かわいいいいい」「気持ちよさそう」
入院で2週間不在だったママを待ち続けた猫、再会の瞬間…… 涙を誘う喜びあふれる“お返事”に「深い絆に涙が」「嬉しさがひしひしと」
同居猫のおしりを嗅いで「テメェ屁こいたなぁ!!!!!??(怒)」と理不尽ギレする猫の姿に抱腹絶倒「夜中に爆笑させないで」「名作」
遠藤憲一、保護犬を家族に迎える 「保護時には栄養失調と足に怪我を」悲しい過去も、ウキウキお散歩ショットにほっこり
愛猫が息を引き取る直前「ありがとう、楽しかったよ」と声を掛けたら…… 家族みんなが久々に集った夜の奇跡に涙
短編ホラーゲーム「8番出口」で“開発者も知らない異変”が発生し笑いと恐怖 「マジでホラー」「本物の『怪異』だ」
捨てられて真っ黒だった元野良猫が、家猫になった今では…… 真っ白で幸せいっぱいの暮らしに「ほんときれいな美猫さんに」「胸が熱くなる」
ミス東大の水着グラビアデビューに「東大まで行って」と失望の声 本人&現役グラドルも加わるネット論争に
- オール巨人、30年モノな“伝説の1台”に自負「ここまでキレイな車はない」 国産愛車の雄姿に称賛の声「気品がある」「凄くエレガント」
- 「明らかに写真と違う」 東京クリスマスマーケットのフードメニューが物議…… 購入者は落胆「悲しかった」
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 田中みな実、“共演した姉”の存在に反響「居るとは聞いていたけど」「激似やなぁ」 すらっとしたたたずまいに「品のあるお方」
- 藤本美貴、“全然かわいくない値段”のテスラにグレードアップ スマホ一つでの注文に「震えちゃ〜う!」
- マックで「プレーンなバーガーください」と頼んだら……? 出てきた“予想外の一品”に驚き「知らなかった」
- 伊藤沙莉、“激痩せ報道”の真相暴露→広瀬アリスの株が上がってしまう 「辱めったらない」告白に「アリスちゃん、ええ人や〜」
- 「あなたは日本人?」突然送られてきた不審なLINE、“まさかの撃退方法”に反響 「センス良い」「返しが秀逸」
- “鬼ダイエット”で激やせの「Perfume」あ〜ちゃん、念願の姿に「着れる日が来るなんて」と大喜び
- 900万再生のワンコに「電車で笑ってしまった」「つられてめちゃくちゃ笑っちゃうw」 “突然魔王になった犬”に腹を抱える人続出
- 「酷すぎる」「不快」 SMAPを連想させるジャンバリ.TVのCMに賛否両論
- 会話できる子猫に飼い主が「飲み会行っていい?」と聞くと…… まさかの返しに大反響「ぜったい人間語分かってる」
- 実は2台持ち! 伊藤かずえ、シーマじゃない“もう一台の愛車”に驚きの声「知りませんでした」 1年点検時に本人「全然違う光景」
- 大好物のエビを見せたらイカが豹変! 姿を変えて興奮する姿に「怖い」「ポケモンかと思った」
- 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
- 西城秀樹さんの20歳長男、「デビュー直前」ショットが注目の的 “めちゃくちゃカッコいい”声と姿が「お父さんの若い頃そっくり」「秀樹が喋ってるみたい」
- “危険なもの”が体に巻き付いた野良猫、保護を試みると……? 思わずため息が出る結末に「助けようとしてくれてありがとう」【米】
- 「やばい電車で見てしまった」「おなか痛い、爆笑です」 カメがまさかの乗り物で猫を追いかける姿が予想外の面白さ
- おつまみの貝ひもを食べてたら…… まさかのお宝発見に「良いことありそう」「すごーい!」の声
- 「3カ月で1億円」の加藤紗里、オーナー務める銀座クラブの開店をお祝い “大蛇タトゥー”&金髪での着物姿に「極妻感が否めない」