『少女フレンド』座談会、6人の連載作家が語る少女漫画誌の今と昔(2/3 ページ)

» 2014年11月28日 11時00分 公開
[宮澤諒eBook USER]

投稿のきっかけは、たまたま賞の締め切りが近かったから

―― 少女フレンド時代のエピソードについても聞いてみたいのですが、忘れられない思い出などありますか?

かずはし すっごいあるけど、とても言えない(笑)。

吉沢 忘れられないといえば休刊ですけど、「電波少年」で月刊少女フレンド最終号の表紙を飾りたいみたいな企画があって、最終号の表紙に松本明子さんがコスプレで登場したこともありました。

くりた 休刊になってからは、ほかの媒体に移った編集者さんも心配して仕事の紹介をしてくれたりしましたね。

―― 当時もいろいろな少女漫画誌があったと思いますが、なぜ先生たちは少女フレンドでデビューしようと思ったのですか?

くりた 私は、その時の直近の漫画賞が少女フレンドだったから(笑)。

かずはし あ、私も(笑)。花ゆめ(『花とゆめ』)と少女フレンドと比べて少女フレンドのほうが早い締め切りだったので、花ゆめは本命に残しておいたんです(笑)。

吉沢 私は「なかよし」に投稿していたんですけど、ずっと選外ばかりだったんです。それで、ちょっと雑誌を変えてみようかなと思っていたところに、友達が「こんな雑誌あるけど」って教えてくれたのがきっかけ。

―― 寄田先生とみづき先生はどうですか?

寄田 プラチナフレンドに参加されている小野佳苗先生が高校のOGでして、国語の先生に紹介してもらって、いろいろとお話を聞くうちに少女フレンドに投稿することに決めました。

みづき 私は少女フレンドが開催していた「コミック甲子園」(第3回まで開催)っていう高校生の漫画研究会を対象にした大会があって、そこで優勝したのがきっかけです。その時ネームと人物を描いたのが私で、編集さんにネーム出してよと言われて……そこからですね。一応新人賞にも16ページの漫画を応募したりしていました。

1972年発行の『週刊少女フレンド』を眺めながら、少女漫画談義に花を咲かせる先生たち

移動はハイヤーやリムジン、バブル期の出版社はすごかった

みづき 最近懐かしの漫画が流行り始めてますよね。マーガレット展もやっていましたし。

寄田 『ベルばら』の新刊も出ましたよね。

くりた 1980年代ってどの漫画誌もキラキラしてたっていうか、バブルだったし、漫画家さんたちの描く衣装もすごかったよね。

吉沢 私、くりたさんのバブルの時の話聞くの好きなんですよ(笑)。

―― それすごく気になります!

くりた 取材でアメリカに行ったことがあって、その時は成田までハイヤーを出してくれたり、シカゴでは1日リムジンを出してもらったり。ディズニーランドに行ったときはイケメンに案内してもらったんだけど、その人が王子様役の人だったり(笑)。

―― 何だか少女漫画的な展開ですね(笑)。

たちばな 同じくディズニーの話ですけど、デビューした年にディズニーの「ミクロキッズ」という映画を漫画にする仕事をもらいまして。

―― デビューしてすぐにですか。それはすごい……。

たちばな でも、単行本にできないから新人に任せたっていう理由だったんで(笑)。その企画は映画会社とのタイアップで、フロリダに一週間滞在したかなあ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2501/06/news046.jpg 北海道の用水路で“巨大な外来魚”を捕獲→さばいてみると…… 中から出てきた“ヤバすぎる物体”に大興奮「ずっと釘付け」
  2. /nl/articles/2501/07/news151.jpg 「3人目!?」「妊娠何ヵ月?」 榮倉奈々、公開した動画に映ったまさかの“ぽっこりおなか” 仲良すぎな夫婦ショットにファン爆笑
  3. /nl/articles/2501/06/news149.jpg アレン様、りゅうちぇるさんの“暴露”が「中居正広のことでは?」という説に言及
  4. /nl/articles/2501/07/news027.jpg 四つん這いで撮影中、背中に乗ってきたのは…… フォロワー48万人の人気写真家に起こった奇跡に「羨ましい」「動けない」
  5. /nl/articles/2501/07/news103.jpg 登録者80万超の34歳YouTuberが“健康上の理由”で死去……逝去前日に“体重”巡って意気消沈「情熱と目標なくなった」「とても寂しい」
  6. /nl/articles/2501/06/news043.jpg 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  7. /nl/articles/2501/05/news001.jpg 幼稚園の「名札」を社会人が大量購入→その理由は……斜め上のキュートな活用術に大反響 2024年に読まれた面白記事トップ5
  8. /nl/articles/2501/07/news066.jpg Amazonから“まさかの箱”で荷物が到着 珍しすぎる光景に「剥き出しで届いたのかと」「これ欲しさで買い物する」の声
  9. /nl/articles/2208/06/news075.jpg 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. /nl/articles/2501/06/news015.jpg 67歳マダムの「ユニクロ・緑のヒートテック重ね着術」に「色の合わせ方が神すぎる」と大反響 2024年に読まれたコーディネート記事トップ5
先週の総合アクセスTOP10
  1. ryuchellさん姉、母が亡くなったと報告 2024年春に病気発覚 「ママの向かった場所には世界一会いたかった人がいる」
  2. ハードオフに1650円で売られていた“まさかの掘り出し物”→修理すると…… 見事な復活劇に「相場が上がってしまうw」
  3. 巨大深海魚のぶっとい毒針に刺され5時間後、体がとんでもないことに……衝撃の経過報告に大反響 2024年に読まれた生き物記事トップ5
  4. 北海道の用水路で“巨大な外来魚”を捕獲→さばいてみると…… 中から出てきた“ヤバすぎる物体”に大興奮「ずっと釘付け」
  5. 【ハードオフ】2750円のジャンク品を持ち帰ったら…… まさかの展開に驚がく「これがジャンクの醍醐味のひとつ」
  6. 「脳がバグる」 ←昼間の夫婦の姿 夜の夫婦の姿→ あまりの激変ぶりと騙される姿に「三度見くらいした……」「まさか」
  7. 幼稚園の「名札」を社会人が大量購入→その理由は……斜め上のキュートな活用術に大反響 2024年に読まれた面白記事トップ5
  8. 米津玄師、紅白で“205万円衣装”着用? 星野源“1270万円ネックレス”も話題…… 「凄いお値段」「びっくりした」
  9. 【今日の難読漢字】「手水」←何と読む?
  10. サバの腹に「アニサキス発見ライト」を当てたら……? 衝撃の結果に「ゾワっとした」「泣きそう」と悲鳴 その後の展開を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  3. 東京美容外科、“不適切投稿”した院長の「解任」を発表 「組織体制の強化に努めてまいる所存」
  4. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  7. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  8. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  9. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  10. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」