女性向けジャンルによく発生する「学級会」って、いったいどういう意味?:ねっと用語知ったかぶり
誰もが持っている、終わらない学級会のトラウマ。
たまに見かけるネット用語を、勝手に知ったかぶりで解説する「ねっと用語知ったかぶり」。今回解説するのは「学級会」。主に女性向けのコンテンツやジャンルで問題が起こった際に、大規模な議論が発生している状態を揶揄(やゆ)した表現です。
学級会
元ネタは、多くの人が経験したことがあるであろう小中学校の学級会(もしくは帰りの会)。「AくんがBちゃんの悪口を言いました!」「BちゃんもAくんの悪口を言っていました!」「Cさんも参加していました!」というようにお互いの意見が水掛け論状態になり、多くの人を巻き込み、いつまでも終わらない……という不毛な状況が、二次創作やファン活動の場でも展開されているのを「学級会」と称します。「ヘタリア」が爆発的にヒットした2008年ごろからインターネット上で盛んに使われ出しました。
女性向け作品の二次創作ファン活動は、男性向けと比べて「できるだけ隠れて活動しよう」「公式に知られないようにしよう」という空気を持っています。問題が起こった場合、また起こりそうな場合、できるだけファンの間で解決しようとする傾向も。その結果、時として起こってしまうのが「学級会」です。
たとえば国擬人化漫画「ヘタリア」の場合、キャラクター名が実在する国の名前と同じであるため、検索除けをはじめとするファン活動ローカルルールが作られ、それと外れた行動を取ったファンが非難されるようなケースが多数起こっていました。その度に、非難する人、擁護する人、ローカルルールの問題点を指摘する人、非難を批判する人が発生し、議論がひっきりなしに起こりました。最近では、「刀剣乱舞」のあるキャラクターのあだ名に関する議論がpixivやTwitterで爆発的に盛り上がりました。
もちろん「学級会」と一口に呼ばれているものの中にも、必要な問題提起はあります。「学級会」が行き過ぎにならないように、しかし適度な自浄作用を保ちながら、楽しく平和なファン活動をしていきたいものです。
使い方例
例1:Twitterで学級会が発生中
例2:度重なる学級会で疲れてジャンルを離れた
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