ジブリ作品作画監督・佐藤好春さんが手がけるパンCMが完全にジブリクオリティ
九州では8年前から放送されている、製パン企業「フランソア」の人気のアニメCMシリーズ。
「世界名作劇場」シリーズや「となりのトトロ」などスタジオジブリ作品の作画監督で知られるアニメーター・佐藤好春さんが、福岡県の製パン企業「フランソア」の新アニメCMを制作しました。九州地区限定でテレビ放送が開始されているほか、YouTubeでも見ることが出来ます。
佐藤さんは「フランソア」のブランド「スローブレッド」のアニメCMを、2007年よりシリーズものとして10作以上手がけており、これまでネットでも度々注目を集めてきました。同シリーズは、ヨーロッパのとある港町を舞台にパン作りに励む若き女性・カシスを主人公とした物語形式。「スローブレッド」の特設ページではキャラクターや世界観の設定、そして佐藤さんの略歴など詳細を掲載中です。
新しく公開された「スローブレッド 自家製ルヴァン種製法篇」は、カシスの働くパン屋にやってきた女の子が、陳列されたパンの上に天然酵母の妖精を発見してそれを追いかけるというファンタジックな内容。キャラクター、店内のパンや内装、工房が、「世界名作劇場」シリーズや「魔女の宅急便」のような温かみあるタッチで描かれています。
ちなみに九州地区では佐藤さんのアニメCMを目にする機会が多々あります。最近では1月に薩摩酒造の芋焼酎「さつま白波」アニメCM「オヤジの、芋神様。」が話題に。過去には「アスカコーポレーション」(2005年)、「九州生乳 販売農業協同組合連合会」(2006年)、「マックスバリュ九州」(2008年)などもありました。
また佐藤さんは、日本アニメーション40周年として7月4日に公開される映画「シンドバッド 空とぶ姫と秘密の島」ではキャラクターデザイン・総作画監督を務めています(関連記事)。この公開を記念して5月20日から6月28日までの期間、東京・銀座の「チーパズギャラリー」で「佐藤好春原画展」も開催中です。
(真狩祐志)
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