等身大のカンバーバッチがお出迎え! 1年ぶりの「パブ・シャーロック・ホームズ」で「SHERLOCK」な一夜を過ごしてきた

早川書房1階の「カフェ クリスティ」で、「パブ・シャーロック・ホームズの帰還」と題したコラボ企画が実施中。貴重なグッズやポスターを展示しているほか、作品や登場人物をテーマにした料理を味わうことができる。

» 2015年08月07日 06時00分 公開
[宮澤諒eBook USER]
夜の神田にひっそりとたたずむ看板 夜の神田にひっそりとたたずむ看板

 2014年夏にオープンし、1時間待ちになるほどの人気を博した「パブ・シャーロック・ホームズ」が、さらなるパワーアップを果たして帰ってきた。その名も「パブ・シャーロック・ホームズの帰還」。

 これは、SFやミステリーなどの老舗で知られる出版社・早川書房と、同社ビル1階で営業している「カフェ クリスティ」とのコラボ企画で、これまでにも「バー・ロング・グッドバイ」「パブ・シャーロック・ホームズ」「PKD酒場」「カフェ エルキュール・ポアロ」「カフェ アルジャーノンに花束を」「居酒屋グイン亭」といった企画を実施しており、今回が第7弾となる。

 店内には、貴重なポスターやグッズを展示しているほか、作品や登場人物をイメージしたコラボメニュー、さらには、ドラマ「SHERLOCK」でベネディクト・カンバーバッチが演じるホームズや、マーティン・フリーマンが演じるジョンの等身大パネルも設置。ホームズのコートを着て記念写真もできる。

 前回は原作がメインだった印象だが、今回はドラマなど映像作品を中心としており、特にドラマのファンにとってはぜひとも足を運んでほしい空間になっている。

ここが、パブシャーロック・ホームズの帰還だ ここが、パブシャーロック・ホームズの帰還だ

さらに充実したメニュー

 店を訪れたのはまだまだ太陽がまぶしい午後5時。ちょうど夜の部がスタートする時間だ。店頭にはホームズのフィギュアやパネルが並んでいたものの、まずは何か飲まなければ倒れてしまいそうだ。テーブルに通されたので早速メニューを開いてみよう。

メニュー 料理はどれもレストランのシェフが作っているため、味は折り紙つきだ

 昨年は、フードとアルコールを合わせても確か10品ぐらいだったはずだが、さすがに1年間さまざまなコラボ企画を実現してきただけあってメニューが充実している。特に人気だという「エッグ・ベネディクト・カンバーバッチ風」(ギャグか!)と「赤毛連盟サラダ」、そして「メスシリンダー・ビール」を注文した。

 メスシリンダー・ビールといえば、「カゲロウ男」の回でホームズが結婚前夜のジョンを酔い潰れさせないよう、2人でメスシリンダーにビールをそそぎ、量りながら飲んだというのが元ネタ。300ミリリットルと量は多くないのだが、意外と飲みやすく(味だけでなく、容器が手になじむという意味でも)、ホームズたちではないがついつい飲みすぎてしまいそうになる。

「メスシリンダー・ビール」(500円) 「メスシリンダー・ビール」(500円)。容器は販売店から購入した本物。500ミリリットルや1リットルの容器も検討したが、不安定なことと、サーバーからビールをつげないとの理由から断念したという
コースター(全12種) 冷たい飲み物を注文するとオリジナルコースターが手に入る。全12種で、登場人物とその名言がプリントされている
おつまみには「ミックスナッツ」(500円)。ん? この「K.K.K」と書かれた封筒は? 中には種が5つ……。分かる人にはニヤリとしてしまう仕掛けだ

 エッグ・ベネディクトと赤毛連盟サラダは、昨年のコラボ後、カフェ クリスティ地下にある本格レストラン「ラ・リヴィエール」でコースメニューとして出されていたものらしい。コラボ企画終了後も、ファンのためにメニューだけは提供し続けるとは粋な計らいだ。

「赤毛連盟サラダ」(650円) 「赤毛連盟サラダ」(650円)。特製のドレッシングで和えたにんじんを赤毛に見立てている。絶妙な酸味で、にんじんの青臭さは感じなかった
「エッグ・ベネディクト・カンバーバッチ風」(1000円) 「エッグ・ベネディクト・カンバーバッチ風」(1000円)。先ほど盛大にツッコミを入れてしまったが、味は格別
「エッグ・ベネディクト・カンバーバッチ風」(1000円) とろとろの黄身と塩味のきいたハムの相性は完璧。足を運んだ際にはぜひ食べてもらいたい一品だ

 せっかくなので、カクテルを注文してみる。「シャーロック」や「ピンク色の研究」は昨年もあったので候補から外して、やはりここは「ライヘンバッハ」にしよう。ファンにはおなじみ、『最後の事件』でホームズとその宿敵・モリアーティー教授が落ちて死んだとされる滝(のちにホームズは『空き家の冒険』で復活している)。その名前がライヘンバッハである。

「ライヘンバッハ」(700円) 「ライヘンバッハ」(700円)。ラムの香りと滝をイメージした鮮やかなブルーで夏にぴったりのカクテルに仕上がっている

 取材ということで、昼の部でしか提供していない「ホームズ・アフタヌーンティー・セット」と「ホームズ・パンケーキ・セット」も特別に出してもらった。アフタヌーンティー・セットには、小さめのパフェにオリジナルのイラストがプリントされたマカロンクッキーが付く。パンケーキ・セットは「カフェ アルジャーノンに花束を」のときからの人気メニューで、ココアでかたどったホームズが描かれている。

「ホームズ・アフタヌーンティー・セット」(900円) 「ホームズ・アフタヌーンティー・セット」(900円)。生クリームたっぷりのパフェにフルーツと、かぼちゃなどのドライベジタブルがセットに。本来はここにコーヒーか紅茶が付く
「ホームズ・パンケーキ・セット」(700円) 「ホームズ・パンケーキ・セット」(700円)。小さめだが、生地がもちもちで食べ応えは抜群。ココアの苦みが良いアクセントになっている
コーヒーカップは今回のための特注品

 原作を基にしたクイズも用意されている。昨年のクイズに比べ格段に難しくなっており、担当者も全問正解者は現れないんじゃないかと予想しているとか。われこそはと思う人はぜひ挑戦してみてほしい。

クイズも用意されている 作品を読んでいないと分からない内容。「キーワード検索はもちろん、Googleの画像検索でも難しいんじゃないかな」と担当者

ホームズやジョンと記念撮影はいかが?

 さて、お腹が満たされたところで、今度こそ店内の展示品を見て回ろう。まず目に入るのは、店内奥のガラス窓一面に貼られたポスターだ。これまでに映像化や舞台化されたシャーロック・ホームズ作品のポスターを印刷したもので、何とホームズを演じた全ての俳優を展示しているという。

ガラス面のポスター 眺めてるともう一度作品を見たくなってくる
マット・フリューワー 「シャーロック・ホームズ ボヘミアの醜聞」(2001年)のマット・フリューワー。個人的にはジェレミー・ブレットが一番好き
ロバート・ダウニー・Jr ロバート・ダウニー・Jr。いまとなっては「アイアンマン」のトニーのイメージの方が強いかも?
レナード・ニモイ これはレナード・ニモイ? おそらく舞台のチラシだと思われる

 そして、先ほどの写真でチラっと移っていたベネディクト・カンバーバッチとマーティン・フリーマンの等身大パネルがこちら。一人で訪れても、お店のスタッフが写真撮影をしてくれるので大丈夫。せっかくなのでホームズのコートを着ながらの撮影がお勧めだ。

2人の等身大パネル 光の当たり具合によっては結構リアル
ホームズのコート このコートをまとえば気分は完全にホームズ
壁のポスター 壁には額縁に入ったポスターが並ぶ
シャーロック・ホームズ探偵物語 PARCO劇場で上演された「シャーロック・ホームズ探偵物語」なる舞台のポスターも
アニメ「名探偵ホームズ」 あの宮崎駿さんが監督・演出を務めたアニメ「名探偵ホームズ」。登場人物が擬人化した犬の姿になっているというちょっと変わった作品
ショーケースには、フィギュアなど ショーケースには、フィギュアなどのホームズグッズが並ぶ。個人のものなので手を触れるのは禁止されている
プレートなどが並ぶ 手前のプレートは四隅に穴が開いているが、正式な使い方は不明とのこと。壁に取り付けるのだろうか
書籍やグッズも販売 書籍やグッズも販売している
書籍やグッズも販売

 今後はホームズに関連したトークショーも予定しており、早ければ8月中旬には早川書房のWebサイトや公式Twitter(@Hayakawashobo)で発表するとのこと。

 記者が訪れたのは、オープンから数日後のことでまだ店内には余裕が見られた。昨年のことを考えるとお盆のころにピークが来る可能性があるので、近くの人は早めに訪れることをお勧めする。

 カフェ クリスティでのコラボ企画の面白いところは期間中に展示が変わったり、メニューが増えたりするところだ。今回もPKD酒場の「デッカ丼」のようなスペシャルメニューが登場する可能性もある。一度行った人も、Twitterなどをチェックしていると良いことがあるかもしれない。

パブ・シャーロック・ホームズの帰還

開催期間:7月31日〜9月30日

営業時間:

平日 昼の部 午後2時〜午後5時 夜の部 午後5時〜午後10時(ラストオーダー午後9時)

土日祝日 午前11時〜午後4時(ラストオーダー午後3時)

場所:カフェ クリスティ(東京都千代田区神田多町2-2)


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/16/news007.jpg まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  2. /nl/articles/2411/16/news013.jpg 自宅のウッドデッキに住み着いた野良の子猫→小屋&トイレをプレゼントしたら…… ほほ笑ましい光景に「やさしい世界」「泣きそう」の声
  3. /nl/articles/2411/15/news016.jpg 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. /nl/articles/2411/17/news066.jpg 「ヤバすぎwwww」 ハードオフに1万8700円で売っていた“衝撃の商品”が690万表示 「とんでもねぇもん見つけた」
  5. /nl/articles/2411/16/news014.jpg 330円で買ったジャンクのファミコンをよく見ると……!? まさかのレアものにゲームファン興奮「押すと戻らないやつだ」
  6. /nl/articles/2411/14/news014.jpg ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  7. /nl/articles/2411/11/news056.jpg 大量のハギレを正方形にカット→つなげていくと…… “ちょっとした工夫”で便利アイテムに大変身! 「どんな小さな布も生き返る」
  8. /nl/articles/2411/17/news038.jpg 58歳でトレーニングを始めたおばあちゃん→10年後…… まさかまさかの現在に「オーマイガー!!!」「これはAIですか?」【海外】
  9. /nl/articles/2411/17/news039.jpg 母犬に捨てられ山から転げ落ちてきた野良子犬、驚異の成長をみせ話題に 保護から6年後の“現在”は……飼い主に話を聞いた
  10. /nl/articles/2411/17/news004.jpg 「水曜どうでしょう」“伝説のシーン”そっくりな光景にネット騒然 「ダメだ笑っちゃう」「なまら怖い」
先週の総合アクセスTOP10
  1. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  2. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  3. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  4. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」
  5. イモト、突然「今日まさかの納車です」と“圧倒的人気車”を購入 こだわりのオプションも披露し光岡自動車からの乗り換えを明かす
  6. 「この動画お蔵かも」 親子デートの辻希美、“食事中のマナー”に集中砲火で猛省……16歳長女が説教「自分がやられたらどう思うか」
  7. 老けて見える25歳男性を評判の理容師がカットしたら…… 別人級の変身と若返りが3700万再生「ベストオブベストの変貌」「めちゃハンサム」【米】
  8. 「ガチでレア品」 祖父が所持するSuica、ペンギンの向きをよく見ると……? 懐かしくて貴重な1枚に「すげえええ」「鉄道好きなら超欲しい」と興奮の声
  9. 「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」
  10. 「天才」 グレーとホワイトの毛糸をひたすら編んでいくと…… でっかいあのキャラクター完成に「すごい」「編み図をシェアして」【海外】
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた