「腐女子の意味が違う」とネットで話題の漫画に作者本人が言及 「わざと勘違いされるように切り取っています」
本当は「意味を勘違いしてからかってくる女子を腐女子の友達が追い払ってくれる」という続きがありました。
Twitterなどでしばしば出回っている、「腐女子の意味を履き違えている漫画」の画像。元ネタは「片翼のラビリンス」という少女漫画の1ページなのですが、実は出回っている画像は「わざと勘違いされるように切り取っ」たものであるとして、作者のくまがい杏子さん本人がTwitterで注意を呼びかけています。
問題となっているツイートは「片翼のラビリンス」作中での、「オタクがリアルで出しゃばってくんなよなー」「ねー知ってる? こういう奴“腐女子”ってゆーんだって。女として腐ってんの!」という発言。一般的に“腐女子”とは男性同士の恋愛を扱ったボーイズラブ(BL)を好み、それらを妄想できる女性を指すのですが、この漫画における「女として腐っている」という台詞は“腐女子”の意味をはき違えているのではないかとTwitter上でセンセーショナルに取り上げられていました。
これに対し、作者であるくまがい杏子さんは「悪意のある読者さんがわざと勘違いされるように切り取って『腐女子の意味違うwww』と1年前にツイートし、それが未だに出回ってます。本当の流れは『意味を勘違いしてからかってくる女子を腐女子の友達が追い払ってくれる』です。」と作中のシーンを掲載しつつ反論を行いました。
確かにその後のシーンを見ると、先ほど「女として腐っている」と発言したキャラクターに、主人公の友達がBL漫画を突き付けながら「勘違いしてるみたいだから教えてあげる。腐女子っていうのは私みたいな……“女を不要としたBLの世界”が大好物な人達のことを言うのよ」と言い放つシーンがしっかりと描かれています。
くまがい杏子さんは「画像ツイートにはいつもタイトルも作者名も書いてないあたりが、作者や読者に見られたら嘘だとバレる。っていう後ろめたさが感じられるな〜」とコメントしています。
膨大な量の情報が大量に流れているネットの世界。悲しいことですが、中にはリツイート数をかせいだり、注目を浴びるために、あえて事実とは異なる発言や創作実話などの「デマ」を投稿する人も少なからずいるようです。“嘘”に惑わされず、その中から本当に正しい情報を見極める力を養うことが大切なのだと改めて考えさせられます。
(高城歩)
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