「ライチ☆光クラブ」俳優が公開収録イベントで新成人にエール 「同世代を大切にしてほしい」
それぞれの思いが込められた書き初めも披露されました。
1月11日、「ライチ☆光クラブ」映画公開記念特別番組の公開収録イベントが行われ、タミヤ役の野村周平さん、ゼラ役の古川雄輝さん、ジャイボ役の間宮祥太朗さん、ニコ役の池田淳矢さん、雷蔵役の松田凌さん、デンタク役の戸塚純貴さん、ダフ役の柾木玲弥さん、カネダ役の藤原季節さん、ヤコブ役の岡山天音さん、内藤瑛亮監督が出演しました。
公開収録は戸塚さんのMCで進行。30秒間で各自が演じた役を紹介するコーナーでは、野村さんが間をとりすぎて、「唯一正義感がある少年」というアピールだけで終わったり、柾木さんが役ではなく自身の身長や体重を紹介をする天然ぶりを発揮するなど、思わぬハプニング(?)が続出。
さらに、柾木さんがことあるごとにラップバトルを仕掛けてくることや、戸塚さんがイチロー選手のものまねがうまいことなど、メンバーの知られざる素顔を告白したりしながら、終始、和気あいあいと話がはずむにぎやかな収録となりました。
番組収録後に行われた記者会見にはキャスト9人がそろって出席。主役を演じた野村さんは、自身が演じたタミヤについて「原作はすごく参考にしましたが、映画の中では一番普通の役。周りの方々が個性あふれるキャラクターを演じきってくれて、その中に一人普通のタミヤがいられたので、よかったと思う」と話し、さらに「周りが面白すぎて、みんな好き勝手に現場でやっていて、自分は唯一見守るような役。うらやましく感じるときもありましたが、でも、それをおさえつつ、普通に演じることがタミヤだと思ったので、普通にやっていました」と現場を振り返りました。
一方、「光クラブ」を独裁的に支配する“絶対悪”ゼラを演じた古川さん。「以前からずっと悪役に挑戦したい思いがあったので、オーディションで受かったときは素直にうれしかった。演じたことのない役で不安もありましたけれど、現場に入ると思っていたよりもすごく楽しくて、日々ゼラのことを考えながら楽しく撮影をしていました」と語りました。
謎の美少年ジャイボを演じた間宮さん。原作で一番人気のキャラクターですが、そのプレッシャーはあまり感じず、自分の思うジャイボを演じようと思ったそう。「あれだけの世界観のあるすばらしいマンガなので、僕らが演じるにあたって、もっと生々しさが映像として出ていけばいいなと思って、ビジュアルイメージはスタッフさんを信用して、あとは心の中でゼラをどれだけ愛せるかということだけを課題にして挑みました」と役作りについて語りました。
さらに間宮さんは、劇中でのジャイボとゼラのラブシーンについて、「俳優を始めて初のラブシーンが古川くんでよかったなと思います(笑)」とコメント。ゼラを愛するために、「古川くんと本番以外であまり触れ合わないようにしていた。友人、共演者としての距離感を縮めるとやりづらくなるかなと思って、本番での密会を楽しみにしていた感じですね」と、あえて距離をとっていたことも明かしました。
記者会見の後半では、メンバーが今年の抱負を書き初めで披露。間宮さんから「漢気(おとこぎ)がない」と言われてしまったという藤原さんは「今年は漢気全開で失敗を恐れず頑張りたい」と気合を込めた「漢気」。去年、乗馬ライセンスを取得したという池田さんは、時代劇で馬に乗りたいという希望を込めて、「全力疾走」の意味を持つ「ギャロップ」。野村さんは「どの現場でも明るく元気でいたほうが、スタッフもキャストもハッピーでいいんじゃないかなと思った。今年は不機嫌になったり怒ったりせず、現場が押しても疲れを見せないようにやっていこうと思う」と、「元気」の文字を掲げました。
また、この日は成人式ということで、間宮さん、古川さん、野村さんが新成人たちへお祝いのエールが送ることに。「同世代を大切にしてほしい。同じ世代の人たちと何かを作る、時代を生きるというのがすごく意味のあることだと思うので、成人式で会った人たちが同じ時代を生きる人たちだと思ってもらえたら」(間宮さん)。「二十歳になると一般的に大人になると言われていて、色々と責任も出てくるけれど、しっかり目標を持って楽しく過ごしてください」(古川さん)。「身体も顔つきも性格もどんどん変わっていくと思うので、かっこいい生き方をして、かっこいい顔つきになっていけるように、自分の生き方を見つめ直してほしい」(野村さん)と、それぞれが思いをこめた言葉を新成人に向けてプレゼントしました。
終始、リラックスした雰囲気でメンバーたちの睦まじさが感じられた記者会見。最後は、野村さんが「こんなに若い人たちばかりが出ている映画は、まだないと思う。この先、俳優の世界を担っていかないといけない9人が集まったという思いがあるし、作品自体もあまりなかった映画。次の世代を見るような気持ちで見ていただけたら」と締めくくり、終了となりました。
古屋兎丸さん作の人気マンガを映画化した「ライチ☆光クラブ」は、黒い煙と油に塗れた蛍光町の廃工場の秘密基地で、大人のいない世界を作ろうと「光クラブ」を結成した、タミヤ、ゼラたち9人の少年たちの物語。彼らの裏切りと愛憎、そして、思考能力を持つ機械(ロボット)“ライチ”と少女カノンの恋を美しくも残酷に描いたこの作品は、2月13日より全国でロードショー予定です。
(田下愛)
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