親孝行を考えるきっかけになるかも? 恋愛だけじゃない南波あつこ「スプラウト」の魅力
横浜国立大学のミスコンに出場した野口光咲ちゃんがオススメしてくれました。
2012年に知念侑李(Hey! Say! JUMP)主演でテレビドラマ化された青春ラブストーリー「スプラウト」。2015年に実写映画化された「先輩と彼女」の原作者でもある南波あつこ先生が描いた同作は、若者の恋愛模様だけでなく、家族関係にもスポットを当てた繊細な物語です。
年上の彼氏もできて、友達がうらやむほど順風満帆な高校生活を送る主人公の女子高生・池之内実紅。しかし父親の早期退職を機に、広い家を使って下宿屋を始めることになります。初めての下宿人は同級生の男子・楢橋草平(ならはしそうへい)。草平以外にも次々と問題を抱えている若者が下宿人となり、実紅の順風満帆な生活は一転し始めます。
同作を紹介してくれるのは、2014年横浜国立大学ミスコン出場者・野口光咲ちゃん。光咲ちゃんの家族への思いを含め、同作の魅力を聞きました!
「スプラウト」と出会ったきっかけは?
―― 「スプラウト」を読み始めたきっかけは何ですか?
妹がオススメしてくれたんです。先に南波あつこさんの「先輩と彼女」を読んで好きだったこともあったので、すんなり読んでみようと思えました。
―― 南波あつこ作品の魅力は何でしょう?
まず絵が好きです。男の子はかっこよく、女の子はかわいく描かれていて憧れます。かわいい女の子は格好だったり、言動をマネしたくなりますね。
―― 女の子の憧れが見た目にも詰まっているんですね。
下宿人・谷山清佳のエピソードに共感……!
―― 実紅の家が営む下宿屋に、下宿人として登場する清佳さん。共感する点が多かったそうですね。
そうですね。清佳さんはお嬢様なので、下宿して初めて自分で生活する大変さを痛感するんです。私がこの漫画を読んだのは高校生の時だったので、まだその気持ちが分からなかったんですけど、大学生になって一人暮らしを始めた時に身に染みました。特に私の親はすごく過保護だったので……(笑)。
―― 清佳さんの話では親子関係の話がメインだったと思いますが、印象的なシーンはありましたか?
清佳さんは議員のお父さんにコンプレックスを抱いていて、お父さんのポスターに画びょうを刺したり過激な行動をしたこともあるんです。
そんなある日、お父さんが突然倒れたことで動揺します。大事にはならなかったんですけど、どんだけお父さんが嫌いだろうと「親だからそばにいたい」って下宿先を去ることになるんです。
―― このシーンを読んで光咲ちゃんはどう思いましたか?
やっぱり親子なんだなって。私も父との関係でぎこちなくなってしまうことがあるんですけど、最近は父の日にメールで「いつもありがとう」と伝えたり、誕生日には「今度帰った時にプレゼント渡すね」って伝えられるようになりました。
―― 清佳さんのように、光咲ちゃんとお父さんとの距離も縮まっているようで、お話を聞いてほっこりしました。本日はありがとうございました!
恋愛にとどまらず、家族とのリアルなエピソードにもスポットを当てた「スプラウト」。ぜひチェックしてみてくださいね!
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