「亞書」制作者がコメントを発表 国立国会図書館の対応に不満

返還には応じるとのこと。

» 2016年02月03日 00時45分 公開
[ねとらぼ]

 解読不能なシリーズ本「亞書」の制作者が2日、国立国会図書館から書籍の返却と代償金の返還を求められた件についてコメントを発表した

亞書 制作者のコメント

 それによると、りすの書房は既に倒産しており、国会図書館側から請求は届いていないとのこと。今回の連絡は朝日新聞の記者からWebサイトを見るよう連絡があったという。返還については納得しており、3日中にも担当者に連絡を取り、手続きをするという。一方、国会図書館の対応について「この遅滞、このザマ」などと独特な表現で不満をあらわにしている。

亞書 全文

 また、1冊6万4800円を600円に値下げする「亞書大売出し」を近く開催するとしている(実際に行うかは不明)。


コメント全文

国立国会図書館の代償金返還に関する声明

 本日、国立国会図書館のホームページ上にて、旧りすの書房発行『亞書』に関する代償金の返還を求める旨が公示されたため、当社はこれを以て正式な請求があったことと見なし、当該代償金計百三十六万円の返金を決定致しました。

 本件について昨年十月以降、国会図書館と幾度にも渡る会談を行いましたが、図書館側が「頒布実態等の調査」と称する井戸端会議の内容はしかし、或いは当社のネーミング、或いは景気の理非曲直など、屁も出ないほど退屈な題目ばかりで、その滑稽な三文芝居には、はじめのうちこそ噴飯を禁じ得ず、酒の肴にもなりましたが、数を重ねるごとにいよいよつまらず、くそも出ず、おいお前、そこの偉いの、そろそろ本題に入ろうじゃんか、返還額を書面でくんな、と国会図書館収集書誌部国内資料課課長補佐に申し上げ、内容証明郵便を心待ちに、店の軒先でぶるぶるふるえておりました。しかし待てど待てども、いつになっても請求は来ず、倒産しました。以上が本件の経緯であります。

 旧りすの書房がすでに倒産しているためか、妙なことに、国会図書館側からはいまだ請求が届いておらず、二月二日は逢魔ヶどき、朝日の記者がうちに来て曰く、ホームページに返還請求の公示が出ておるぞ、ホームページぞ、請求ぞ、とまくし立てるので、見てみると、つまらぬ御託が書いてあり、苦笑しました。当社は国会図書館に対し、昨年度より再三に渡り請求書の発行を要求し、或いは報道機関なども、あの手この手で国会図書館にプレッシャーをかけ、時事通信に至っては、返還請求が既に発せられたなぞという誤報まで出して、関係各社が一丸となって返還請求実現のために奔走して来たにもかかわらず、この遅滞、このザマときて、こん畜生、俺は激怒した、韋駄天、案外うすっぺらい百三十六万円の束を握って国会図書館に走るも、南無三、コンクリートの箱物はすでに閉館しておりました。明日担当者に連絡をとり、返還手続きを行います。

 また懸案の『亞書』の適正価額に関しましては、業界慣例である再販制を尊重する見地から、これを断じて見直さない代わりに、大感謝セール、六○○円の叩き売り、月末恒例『亞書大売出し』を近く開催する予定です。カスタマーの皆様におかれましては、何卒ふるってご参加下さい。

平成二十八年二月二日

旧株式会社りすの書房


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」