ニュース
» 2016年07月08日 20時55分 公開

アゴが魚類最速の速度で飛び出す「悪魔のサメ」 ミツクリザメの驚異の捕食行動が初解明される

その名も「パチンコ式摂餌」。

[たろちん,ねとらぼ]

 北海道大学の仲谷一宏名誉教授らが、ミツクリザメの捕食行動を撮影した世界初の映像の解析結果を発表。「悪魔のサメ」の驚異の捕食行動が明らかになりました。

悪魔のサメミツクリザメ 「悪魔のサメ」と呼ばれるミツクリザメ

 ミツクリザメは恐ろしげな姿から「悪魔のサメ」と呼ばれる深海ザメ。前方に大きく飛び出すアゴが最大の特徴ですが、1989年の発見以来そのアゴが捕食時にどう使われるのかははっきりと分かっていませんでした。

 研究チームはNHKが世界で初めて撮影に成功したミツクリザメの捕食映像を詳細に解析。その結果、アゴを120度近くまで大きく開き、アゴ全体を前方に突出させながら閉じる、という行動をわずか約0.3秒の間に行っていたことが明らかになりました。

悪魔のサメミツクリザメ アゴが突出する様子の分解写真

 下アゴ先端の移動速度は秒速3.14メートルで、過去に測定された魚類と比べても最速。アゴの突出距離も他のサメ類の2.1倍から9.5倍となっています。アゴを突出させる行動自体は他のサメ類にも見られるものですが、ミツクリザメはその距離と速度を飛び抜けて発達させたサメであることが分かりました。

悪魔のサメミツクリザメ 驚異的なスピードでアゴが飛び出して獲物を捕食

 ミツクリザメは非常に泳ぐ速度が遅いため、アゴを超高速で前方に放り投げるというこの特殊な捕食行動を発達させていったのではないかとのこと。研究チームではこれを「パチンコ式摂餌」と命名しており、サメ類がどのように深海に適応・進化していったかを示す新発見だと伝えています。

たろちん

関連キーワード

サメ | 悪魔 | 写真 | 北海道大学 | 進化


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2011/29/news029.jpg 漫画版「幼女戦記」作者が職業を隠し漫画教室に通う話が喜劇 先生「あなたはKADOKAWAに向いてそう」
  2. /nl/articles/2011/28/news042.jpg 「ぺりかんになりたい」「キングコブラを飼育してほしい」 無茶ぶり質問にガチ回答する「イングランドの丘」の飼育員さんが話題に
  3. /nl/articles/2011/29/news007.jpg 鍵を閉めずに出かけて帰ってきたらナイフを持った友人が…… 施錠の大事さが分かる漫画に鳥肌が立つ
  4. /nl/articles/2011/28/news034.jpg もし「鬼滅映画キャラが実は全員俳優だったら」を描いた撮影現場漫画にほっこり 「好きな世界観」「優しい世界」と話題に
  5. /nl/articles/2011/29/news005.jpg 「リアル岩合さん」「すごいニャンコがあらわれた!」 ファインダーをのぞく子猫カメラマンに才能があふれている
  6. /nl/articles/2011/28/news003.jpg 「そこにいないはずの弟の呼び声」「体をまたがれる感覚」……怪奇現象に見舞われた漫画家の体験談漫画にぞっとする
  7. /nl/articles/2011/29/news009.jpg 視力を与える代わり、10年後に命をもらう―― 悪魔と契約した盲目の少女、暖かくも切ない結末に涙
  8. /nl/articles/2011/29/news038.jpg 『クッキングパパ』塩盛りサラミを酒で流し込む“内臓破壊飲み”回話題に → 公式が即座に無料公開
  9. /nl/articles/1907/22/news088.jpg 保護した子ネコに「寂しくないように」とあげたヌイグルミ お留守番後に見せた子ネコの姿に涙が出る
  10. /nl/articles/2011/29/news002.jpg ゾンビになったおじいちゃん(享年22歳)が孫のためにがんばる 笑えてホロリとくるコメディ漫画がステキ