個性の集合体がリアリティを与える 「シン・ゴジラ」のエキストラに配られた説明紙の文面が熱い

読むとまた観に行きたくなる罠……!

» 2016年08月04日 09時00分 公開
[宮原れいねとらぼ]

 8月1日の時点で動員71万人、興行収入10億円を記録するなど大ヒット中の映画「シン・ゴジラ」。その劇中に参加したエキストラの1人、@shimokasさんがTwitterに投稿した“演技への心構えが書かれた説明紙”の文面が熱いと話題になっています。

 文書は、蒲田駅前での撮影時に配られた「巨大不明生物に襲われて逃げ惑う市井の人々」役への説明で、1枚の紙に簡潔に書かれています。



シン・ゴジラ エキストラ 演技 説明 蒲田文書 「蒲田文書」と呼ばれる映画の演出部からの説明紙……!

 まず、観客に巨大不明生物を目の当たりにした恐怖を感じさせるための方法として、「逃げ惑う市井の人々がまるで本当に襲われているように見えること」が最も効果的だと説明。ただし、それは単に恐怖の表情を作る、大きな叫び声を上げるといったことでは決してないとし、

もし本当に巨大不明生物に襲われた場合、人はその人の個性によって違った反応をすると思います。猛ダッシュで逃げる人、ノロノロと逃げる人、体が固まり動けない人、興味が勝り写真を撮る人、顔を巨大不明生物から背けず体だけが逃げる人、子供を必死に守ろうとする人、連れとはぐれ人波の中で探し続ける人……


――と人々の行動の例を挙げ、「それらの個性の集合体が、画面に力強さと、リアリティと、本物の恐怖を与えてくれる」と考えを述べています。


シン・ゴジラ エキストラ 演技 説明 蒲田文書 映画に対する想いが伝わる文書……!

 そして実際の演技の際には、それぞれが想像力を働かせ「自分が巨大不明生物に遭遇したらどうするか」を考えるよう訴え、「“きっと自分ならこうする”という芝居をしてください」としています。また、“最も大事な事”として、「決して無理はしないで下さい。何よりも自分の身の安全を第一に考えて下さい」と気遣う言葉も。

 最後には「この映画を1ミリでも質の高い映画にするために、何十年、百年単位で語り継がれる映画にするために、皆さまのお力をお貸しください」と、映画に対する熱い想いが伝わる言葉で締めくくられています。

 Twitterでは「この文面読んだだけでも胸が熱くなる」と感動する声の他、「シン・ゴジラ観に行きたい…」「まんまとゴジラ観たくなった」と映画への興味が増した人の声も見られました。もうこれは行くしかない……!



画像提供:@shimokasさん

関連キーワード

映画 | Twitter


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2410/09/news133.jpg 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  2. /nl/articles/2410/10/news108.jpg 辻希美の高2長女、TikTokに「8時間頑張ったよ」 プロ並みのクッキー缶作りを初公開
  3. /nl/articles/2410/10/news026.jpg 相場4万円台が990円……!? なぜか洋服店で買えた「PCパーツ」が異常な破格で話題「ドッキリを疑うレベル」
  4. /nl/articles/2410/09/news196.jpg ホロライブ・音乃瀬奏、“耐久配信”中に号泣し視聴者も涙 「涙が止まらないよ」「もうどうにかなりそうだった」
  5. /nl/articles/2410/10/news136.jpg 「朝から眼福や……」 元鉄工所勤務の大食いタレントが“気になる”人続出 「くっそかわいいな」「お名前知りたいです!」
  6. /nl/articles/2410/10/news078.jpg ミスドの“箱詰め”はドーナツ何個から? 運営元に聞いた「ミスドの箱でしか満たされないものがある」
  7. /nl/articles/2410/10/news100.jpg 「生きて頑張りたい」 神田沙也加さんの元恋人・前山剛久、YouTubeやTikTokを開設し騒動謝罪&復帰希望→“厳しい意見”であふれる
  8. /nl/articles/2410/09/news190.jpg 「今すぐ広告を中止してほしい」 “ルッキズムに警鐘を鳴らす”駅広告が「逆効果」と物議 運営は取材に「回答しかねる」
  9. /nl/articles/2410/10/news101.jpg スシロー、ラーメンの“ピンクのチャーシュー”への懸念受け謝罪 「安心して食べられる」としつつも調理方法を変更
  10. /nl/articles/2208/06/news075.jpg 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  2. 「驚愕の修理代」の金額明かす お見送り芸人しんいち、約2000万円の愛車が故障で「終わった」「お金がないです」
  3. プロ警鐘「エアコン、夏が終わったらコレやらないと……」が530万再生 水漏れや“内部のスライム化”を防ぐコツが目からウロコ
  4. “医療ミス”で両頬に大きな火傷 「鏡見るたび涙が止まらない」フォロワー24万人のモデルが悲痛の声 「周りの目が怖い」
  5. スーパーで買ったニンニクを土に植えると…… ぼこぼこ増える驚きの簡単栽培に「たくさん出来て最高」「植えてみよう」
  6. 「これは合格出せない」 リンガーハットがジョブチューン挑戦→“まさかの不合格メニュー2品”に騒然
  7. 「全く動けません」清水良太郎がフェスで救急搬送 事故動画で原因が明らかに「独りパイルドライバー」「これは本当に危ない!!」
  8. 「本当に56歳…?」 “王騎”大沢たかお、“腕と足の太さがほぼ同じ”の圧倒的肉体を披露 「かっこよすぎる」
  9. モグラに似てる“ヤベぇ虫”を、2カ月育ててみたら…… 感動の展開に「これはマジで凄い」「学術発表レベル」
  10. カインズの「撒くだけで防草できる砂」本当かどうか検証してみたら…… 驚きの結果に「魔法のような砂、買いに行きます!」「これさえあれば」
先月の総合アクセスTOP10
  1. “緑の枝付きどんぐり”をうっかり持ち帰ると、ある日…… とんでもない目にあう前に注意「危ないところだった」
  2. 「しまむら」に行った58歳父→買ってきたTシャツが“まさかのデザイン”で3万いいね! 「同じ年だから気持ちわかる」「欲しい!」
  3. 友人に「100円でもいらない」と酷評されたビーズ作家、再会して言われたのは…… 批判を糧にした作品が「もはや芸術品」と490万再生
  4. 高校3年生で出会った2人が、15年後…… 世界中が感動した姿に「泣いてしまった」「幸せを分けてくださりありがとう」【タイ】
  5. 「ま、まじか!!」 68歳島田紳助、驚きの最新姿 上地雄輔が2ショット公開 「確実に若返ってる」とネット衝撃
  6. 荒れ放題の庭を、3年間ひたすら草刈りし続けたら…… 感動のビフォーアフターに「劇的に変わってる」「素晴らしい」
  7. 食べた桃の種を土に植え、4年育てたら…… 想像を超える成長→果実を大収穫する様子に「感動しました」「素晴らしい記録」
  8. 「天才!」 人気料理研究家による“目玉焼きの作り方”が目からウロコ 今すぐ試したいライフハックに「初めて知りました!」
  9. 「エグいもん売られてた」 ホビーオフに1万1000円で売られていた“まさかの商品”に「めちゃくちゃ欲しい」
  10. 義母「お米を送りました」→思わず二度見な“手紙”に11万いいね 「憧れる」「こういう大人になりたい」と感嘆の声