関谷あさみキャラクターデザイン、ガールズ演劇「アリスインデッドリースクール」アニメ化

アイドル演劇のアニメ化、というかなりの異色作。

» 2016年08月13日 20時20分 公開
[たまごまごねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 アイドルによる演劇「ガールズ演劇」の「アリスインデッドリースクール」のアニメ化が発表されました。



画像 激しい百合のにおいがする(画像提供:ゲキドル公式

 キャラクターデザインは「千と万」などで知られるマンガ家・関谷あさみさん。ゾンビたちに囲まれ、学校の屋上に逃げてきた少女たちの群像劇です。ゾンビ、アイドル、学校の屋上……いけないこれはワクワクが止まらない。大好物な人多いでしょう? ぼくは大好物です。

 この作品かなりの変わり種で、原作は「演劇」、しかもアイドル集団による女の子だらけの舞台です。演劇は「となりの801ちゃん」で知られる小島アジコさんによってコミカライズもされており、マルチメディア展開が行われています。

 どういう経緯で演劇がアニメになったのか。早速、脚本の麻草郁さんと、アニメ版プロデューサーの畑澤和也さんにお話を伺いました。

 

―― 「アリスインデッドリースクール」ってどんな内容なんですか?

麻草郁:ゾンビ(劇中では動く死体=あいつら)が現れた世界で、学校の屋上に閉じ込められた少女たちが生き残るために葛藤する人間ドラマです。さまざまな過去を持つ少女たちと、将来の夢を持つ少女たちの出会いと別れが主軸となっています。さらにそこにSF的な要素も絡んできていて……実は「アリスインデッドリースクール」は、再演ごとにすこしずつ内容が違うんです。今回のアニメ化に際しては、登場人物を2013年に再演したときの「アリスインデッドリースクールオルタナティブ」から選抜して、さらにそこに一人、新キャラを加えてあります。関谷あさみさんのデザインされたキャラクターたちはとてもかわいらしく、新たな世界観が広がりますね。アニメならではの表現がとても楽しみな作品になっています。

畑澤和也:後日発表されるアニメ版の監督が、アリスインのいろんな作品を観ていただいたうえで、この作品に惚れ込んで「ぜひアニメ化したい!」と言って頂き、自ら絵コンテを切っていただいています。


画像 少女、ゾンビ、SF。魅力しかない(公式サイトより)

 「アリスインデッドリースクール」は何度も再演されており、8月11日から21日には池袋シアターKASSAIで「アリスインデッドリースクール パラドックス」を上演中。女の子たちもかわいいのですが、この不穏な空気、血のついた制服、「少女たちの出会いと別れ」、そして「笑わずに生きられると思う?」というキャッチ、たまらない……!



―― どのようにして「演劇がアニメ化」するに至ったのですか?

麻草:もともとは6年前に、アリスインプロジェクトというガールズ演劇を上演するためのカンパニーが、旗揚げ作品として、原作・脚本を書き下ろした「アリスインデッドリースクール」を上演してくれたんです。その初演を見てくれた漫画家の小島アジコ先生に気に入ってもらえて、2013年には電撃だいおうじでマンガ版を連載していただきました(電撃コミックスEX刊)。その後もアリスインプロジェクトでは、続けて何本も作品を作らせてもらえて、その流れで2011年に「時空警察ヴェッカー」シリーズの畑澤和也さんと「ヴェッカー」シリーズを舞台化することになったんですね。そこでぼくは共同脚本を担当させてもらって、2015年までに三作を上演、一作を再演しました。それでおつきあいがはじまって。で、その流れとは別に、畑澤さんが舞台を原作としたアニメの原作を探しているということで……

畑澤:『ガールズ演劇』で活躍しているアイドル=劇ドルを題材としたアニメを企画していて、そのうえで、まずはガールズ演劇の演目そのものをアニメ化するべきではないかと思いました。



 今までの「アリスインデッドリースクール」の公演では、セーラームーンミュージカルに参加していた小山百代さんや、アイドルグループ「ビターチョコレート」「NEO from アイドリング!!!」の橋本瑠果さん、SKE48の元メンバー山田恵里伽さんや若林倫香さん、女優・グラビアアイドルのさいとう雅子さんなど、多様なアイドルが参加しています。

 一方で「劇ドル」という「演劇で活躍するアイドル」のアニメ企画が持ち上がっていたため、先行して現実の「ガールズ演劇」のアニメ化が決まったという流れ。

 そもそもアイドルたちだけによる「ガールズ演劇」が主体の「アリスインプロジェクト」は、あまりない珍しいプロジェクト。そこにガールズ演劇を題材にしようとする珍しい方針の監督に出会うこと自体、相当レアなケースです。


画像 アイドルは歌って踊るだけじゃない。演劇をするアイドルをアニメ化しようという「ゲキドル」プロジェクト

―― アニメ化のきっかけについて教えて下さい。

畑澤:まず、キャラクター(登場人物)が面白い、物語としても楽しめる、何よりアニメとして残す意味がありそうな舞台作品を原作にしたい、という事で、数あるアリスインプロジェクトの演目の中から、旗揚げ作品である『アリスインデッドリースクール』を選ばせていただきました。この作品にはガールズ演劇のエッセンスの全てが凝縮されていると思います。それらをさらに凝縮したようなアニメ作品にしたいですね。これからも舞台原作のアニメを企画中です、ぜひご期待ください!



 「アリスインデッドリースクール」が描くのは、少女たち……とはいえ、かなり過激です。女の子たちだけが演じるからこその、独特の可憐さ、儚さが見もの。アニメになった時の化学反応が楽しみです。

 まだ詳細な発表はされていないので、続報に期待です。



たまごまご


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/19/news028.jpg 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
  2. /nl/articles/2411/19/news126.jpg 元「おニャン子」内海和子、娘・ゆりあんぬの“胃の粘膜ぶっ壊す”食事に激怒! 有名飲食店に謝罪し「出禁にして」「違う星の人そんな気がしてなりません」
  3. /nl/articles/2411/19/news150.jpg 「情報を漏らされ振り回され……」とモデラー“限界声明” Vtuberのモデル使用権を剥奪 「もう支えられない」「全サポート終了」
  4. /nl/articles/2411/19/news083.jpg 「恐ろしい」 北海道の道路標識 → “見落としたら絶望”のとんでもない表示に衝撃走る 「普通にホラーでは?」
  5. /nl/articles/2411/18/news019.jpg 優しそうな“おかっぱ頭”の男性→プロがカットしたら…… “別人級の仕上がり”が470万再生「えっ!? って声出た」「EXILEみたい」
  6. /nl/articles/2411/19/news114.jpg 平愛梨、“夫・長友佑都選手”に眠れなくてLINE送信→“まさかの返信”に「なんやねん」「もう寝るしかない」
  7. /nl/articles/2411/18/news025.jpg “無給餌”で育てたメダカが2年後、驚きの姿に→さらに半年後…… 放置しておいたビオトープで起きた“奇跡”に「ロマンを感じる」
  8. /nl/articles/2411/18/news120.jpg 「天才が現れた!」 森永が教える“秋らしい”お菓子の作り方→たこ焼き器を使ったアイデアに「すごいすごい可愛い」
  9. /nl/articles/2411/19/news009.jpg 固い着物をリメイクしてみたら…… 生まれ変わった“まさかのアイテム”に「しゅげー!」「凄い素敵です」
  10. /nl/articles/2411/19/news062.jpg 「上げ底の先」 その名に偽りなし、高専の文化祭に出現した「限界節約ホットドッグ」が本当に限界だった
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  4. まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  5. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  9. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  10. 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた