「彼岸島にはすべてがある」 “リアル・ヴァンパイア”栗原類と柳ゆり菜のコンビ、映画のできにハァハァ?
「雅は今でも僕とは真逆のような存在」と語る栗原類さん。またもねとらぼの取材に答えてくれました。
松本光司さん作のベストセラーコミック「彼岸島」の実写新作映画「彼岸島 デラックス」がついに10月15日に公開。絶海の孤島・彼岸島を舞台に、吸血鬼や邪鬼(おに)、そして血を分けた兄弟の死闘をCG満載で描いたホラーアクションハァハァ作品。もちろん、困ったときの万能武器、丸太も大活躍です。
2013年のドラマに引き続き、島の支配者にして全ての元凶の吸血鬼・雅を演じた栗原類さんと、映画から初登場、まり子を演じた柳ゆり菜さんに作品の見どころを聞きました。
映画バージョンのまり子は「お色気担当」
―― 彼岸島 デラックス、いよいよ公開でハァハァしますが、お2人の現在の心境は?
栗原 映画の撮影が2年前の夏で、僕は3年前のドラマ版でも雅を演じ、映画はドラマとは異なる部分もありましたけど、「彼岸島」を愛するスタッフさんたちと一緒に作ることができてすごく楽しくやれました。
実は、ドラマ版と映画版でスタッフは総入れ替えしているんです。共通するのは「彼岸島」に対する「素晴らしい作品を撮りたい」という愛がある人たちが集結していること。今回完成した作品は、映画だからこそできるアクションやストーリーがすごくあったので、公開できてうれしいなと思います。
柳 私は事務所に入って半年もたたないくらいのときの作品だったんです。すごく緊張していて、今でも撮影の日の風景を鮮明に覚えていますね。今とは違う自分が映像の中にいるのがちょっと不思議な感じもあるんですが、CGやアクションが本当に素晴らしくて、素敵な映画に出していただけてうれしいです。
―― 柳さんは原作で非常に人気のある「まり子」を演じていますね。
柳 そうなんです! 最初にお話をいただいたときは、まず大きいキャラが衝撃的で、でも、すごく人気があると知って魅力的なキャラクターなんだろうなと思いました。
ただ、映画のまり子は、原作とは違って、和服でお色気担当の役柄。撮影当時は本当に初心者だったので、どう色っぽい感じにしたらいいのか無我夢中で考えていました。衣装合わせのときにいろいろな服を着せていただいて、みんなで色っぽい女性を作り上げてもらいましたね。映画バージョンのまり子として見ていただければうれしいです。
―― 柳さんとまり子には共通点がありますか?
柳 自分と似てる部分は……なかったかな。まり子ほど献身的ではないですし。あるとすれば、日本人で和服が似合うっていう部分かな(笑)。
栗原「雅は今でも僕とは真逆のような存在」
―― 栗原さん演じる雅は、普段テレビで見ている栗原さんの印象と全然違いますが、見ているとやっぱりよくなじんでいるなと思います。
栗原 メークと衣装はドラマと映画では全く違っていて、映画版の方が原作の雅に近いですね。だけど、雅は今でも僕とは真逆のような存在ですよ。
撮影の最中は大変でした。僕は当時あまり体力がなかったので、暑さで死ぬんじゃないか、メークが落ちるんじゃないかと思いながらやっていました。全部は落ちなかったですけど、ところどころ白色から肌色になったりはしていて。なので、休憩の間は日陰にいたり、日差しに当たらないようにしていました。リアル・ヴァンパイアのように(笑)。
でも、いざ完成した作品を見ると、こういう作品に関われて本当によかったなと思いますね。
―― 柳さんは、ドラマ版である程度キャストができあがっている中に入られてどうでしたか?
柳 本当に緊張していて、既にできあがっている作品だったので「ぶちこわさないように」とはすごく考えていました。でも、同じ事務所で面識のある栗原さんとのシーンが多かったので、唯一の希望というか、ちょっと安心できる部分がありました。そのときは、そんなにしゃべることはなかったんですけど。
栗原 今でもそんなにしゃべらないですし(笑)
柳 そう、そんなに仲よくはないんですけれど(笑)
栗原 仲は悪くはないですけれど、必要以上にしゃべらない(笑)。僕自身お芝居の経験がないに等しい時期だったので、集中したくてキャストさんと必要以上にしゃべらなかったんです。しかも、(柳さんとは)事務所が同じだから、また事務所に行ったら会えるだろうなというのがあったので(笑)。
見どころは「姫」?
ーー 「彼岸島」は、非常に強烈なキャラクターが多く、最強は誰か? というのは、ファンの間でも意見が分かれるところですが、お2人が「こいつ……強い!」と思うキャラクターは?
栗原 個人的に一番好きなのは姫ですね。目が合うと殺されるという、メデューサを連想させるところが好きなんですが、映画でも姫が出てくるところが僕が思う最大の見どころです。それまで以上に緊迫感が出てきますし。
柳 私は雅がやっぱり強いな〜と思いながら、でも、映画を見ていたら、どこに逃げても全部見られてしまう百目が最強かなとも。
―― 最後に、映画の公開を楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。
栗原 今作は3年前のドラマの続編のような形になりますが、僕が思うに「彼岸島」には全てがあるんです。笑いやホラー、アクションやいろいろな要素が詰まったなかなか見ることがない作品。長い時間を掛けて作ったCGも怖さを与えるようにできあがっているので、アクションやリアルな邪鬼(おに)たちとの対面をぜひ大画面で味わってほしいと思います。
柳 2年半の長い時間を掛けてスタッフの方たちが妥協せずに作り上げた自信作で、すごい迫力です。私は今作からの参加でしたが、ドラマを見ていない人でもすごく楽しめると思いました。お子さんから上の方までどんな世代の方にも面白い映画になっているので、ぜひ劇場に足を運んでいただきたいです。
取材同日に行われた完成披露上映会にも登壇した栗原さんと柳さん。「撮影中、“ハアハア”したことは?」という質問に、「密着したシーンで類くんが着けていた牙でさされて、本当に血が出て」(柳さん)、「初めて女性と絡んだシーン。今後、女性と絡むシーンは簡単にないと思うので、貴重な瞬間でした」(栗原さん)と振り返り、息のあったところを見せていました。
(田下愛)
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