「彼岸島にはすべてがある」 “リアル・ヴァンパイア”栗原類と柳ゆり菜のコンビ、映画のできにハァハァ?

「雅は今でも僕とは真逆のような存在」と語る栗原類さん。またもねとらぼの取材に答えてくれました。

» 2016年10月13日 11時25分 公開
[田下愛ねとらぼ]

 松本光司さん作のベストセラーコミック「彼岸島」の実写新作映画「彼岸島 デラックス」がついに10月15日に公開。絶海の孤島・彼岸島を舞台に、吸血鬼や邪鬼(おに)、そして血を分けた兄弟の死闘をCG満載で描いたホラーアクションハァハァ作品。もちろん、困ったときの万能武器、丸太も大活躍です。

「彼岸島 デラックス」栗原類さんと柳ゆり菜さん 「彼岸島 デラックス」に出演の栗原類さんと柳ゆり菜さん

 2013年のドラマに引き続き、島の支配者にして全ての元凶の吸血鬼・雅を演じた栗原類さんと、映画から初登場、まり子を演じた柳ゆり菜さんに作品の見どころを聞きました。

映画バージョンのまり子は「お色気担当」

―― 彼岸島 デラックス、いよいよ公開でハァハァしますが、お2人の現在の心境は?

栗原 映画の撮影が2年前の夏で、僕は3年前のドラマ版でも雅を演じ、映画はドラマとは異なる部分もありましたけど、「彼岸島」を愛するスタッフさんたちと一緒に作ることができてすごく楽しくやれました。

 実は、ドラマ版と映画版でスタッフは総入れ替えしているんです。共通するのは「彼岸島」に対する「素晴らしい作品を撮りたい」という愛がある人たちが集結していること。今回完成した作品は、映画だからこそできるアクションやストーリーがすごくあったので、公開できてうれしいなと思います。

 私は事務所に入って半年もたたないくらいのときの作品だったんです。すごく緊張していて、今でも撮影の日の風景を鮮明に覚えていますね。今とは違う自分が映像の中にいるのがちょっと不思議な感じもあるんですが、CGやアクションが本当に素晴らしくて、素敵な映画に出していただけてうれしいです。

「彼岸島 デラックス」柳ゆり菜さん 柳ゆり菜さん。栗原さんとは同じ事務所

―― 柳さんは原作で非常に人気のある「まり子」を演じていますね。

 そうなんです! 最初にお話をいただいたときは、まず大きいキャラが衝撃的で、でも、すごく人気があると知って魅力的なキャラクターなんだろうなと思いました。

 ただ、映画のまり子は、原作とは違って、和服でお色気担当の役柄。撮影当時は本当に初心者だったので、どう色っぽい感じにしたらいいのか無我夢中で考えていました。衣装合わせのときにいろいろな服を着せていただいて、みんなで色っぽい女性を作り上げてもらいましたね。映画バージョンのまり子として見ていただければうれしいです。

―― 柳さんとまり子には共通点がありますか?

 自分と似てる部分は……なかったかな。まり子ほど献身的ではないですし。あるとすれば、日本人で和服が似合うっていう部分かな(笑)。

栗原「雅は今でも僕とは真逆のような存在」

「彼岸島 デラックス」栗原類さん 栗原類さん

―― 栗原さん演じる雅は、普段テレビで見ている栗原さんの印象と全然違いますが、見ているとやっぱりよくなじんでいるなと思います。

栗原 メークと衣装はドラマと映画では全く違っていて、映画版の方が原作の雅に近いですね。だけど、雅は今でも僕とは真逆のような存在ですよ。

 撮影の最中は大変でした。僕は当時あまり体力がなかったので、暑さで死ぬんじゃないか、メークが落ちるんじゃないかと思いながらやっていました。全部は落ちなかったですけど、ところどころ白色から肌色になったりはしていて。なので、休憩の間は日陰にいたり、日差しに当たらないようにしていました。リアル・ヴァンパイアのように(笑)。

 でも、いざ完成した作品を見ると、こういう作品に関われて本当によかったなと思いますね。

―― 柳さんは、ドラマ版である程度キャストができあがっている中に入られてどうでしたか?

 本当に緊張していて、既にできあがっている作品だったので「ぶちこわさないように」とはすごく考えていました。でも、同じ事務所で面識のある栗原さんとのシーンが多かったので、唯一の希望というか、ちょっと安心できる部分がありました。そのときは、そんなにしゃべることはなかったんですけど。

栗原 今でもそんなにしゃべらないですし(笑)

 そう、そんなに仲よくはないんですけれど(笑)

栗原 仲は悪くはないですけれど、必要以上にしゃべらない(笑)。僕自身お芝居の経験がないに等しい時期だったので、集中したくてキャストさんと必要以上にしゃべらなかったんです。しかも、(柳さんとは)事務所が同じだから、また事務所に行ったら会えるだろうなというのがあったので(笑)。

「彼岸島 デラックス」栗原類さんと柳ゆり菜さん 必要以上にしゃべらなくても仲は悪くない2人

見どころは「姫」?

ーー 「彼岸島」は、非常に強烈なキャラクターが多く、最強は誰か? というのは、ファンの間でも意見が分かれるところですが、お2人が「こいつ……強い!」と思うキャラクターは?

栗原 個人的に一番好きなのは姫ですね。目が合うと殺されるという、メデューサを連想させるところが好きなんですが、映画でも姫が出てくるところが僕が思う最大の見どころです。それまで以上に緊迫感が出てきますし。

 私は雅がやっぱり強いな〜と思いながら、でも、映画を見ていたら、どこに逃げても全部見られてしまう百目が最強かなとも。

―― 最後に、映画の公開を楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。

栗原 今作は3年前のドラマの続編のような形になりますが、僕が思うに「彼岸島」には全てがあるんです。笑いやホラー、アクションやいろいろな要素が詰まったなかなか見ることがない作品。長い時間を掛けて作ったCGも怖さを与えるようにできあがっているので、アクションやリアルな邪鬼(おに)たちとの対面をぜひ大画面で味わってほしいと思います。

 2年半の長い時間を掛けてスタッフの方たちが妥協せずに作り上げた自信作で、すごい迫力です。私は今作からの参加でしたが、ドラマを見ていない人でもすごく楽しめると思いました。お子さんから上の方までどんな世代の方にも面白い映画になっているので、ぜひ劇場に足を運んでいただきたいです。


「彼岸島 デラックス」栗原類さんと柳ゆり菜さん 完成披露上映会でも息の合ったところを見せていた2人

 取材同日に行われた完成披露上映会にも登壇した栗原さんと柳さん。「撮影中、“ハアハア”したことは?」という質問に、「密着したシーンで類くんが着けていた牙でさされて、本当に血が出て」(柳さん)、「初めて女性と絡んだシーン。今後、女性と絡むシーンは簡単にないと思うので、貴重な瞬間でした」(栗原さん)と振り返り、息のあったところを見せていました。

「彼岸島 デラックス」完成披露舞台挨拶 もちろん丸太も大活躍!

(C)2016「彼岸島」製作委員会

田下愛


関連キーワード

彼岸島 | 映画 | ハァハァ | 劇場版 | 漫画


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. /nl/articles/2412/14/news019.jpg ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. /nl/articles/2412/15/news011.jpg 「懐かしい」 ハードオフで“30年前のPC”を購入→Windows 95をインストールしたら“驚きの結果”に!
  4. /nl/articles/2412/16/news107.jpg 「靴下屋」運営のタビオ、SNSアカウント炎上を受け「不適切投稿に関するお詫び」発表 「破れないストッキング」についてのやりとりが発端
  5. /nl/articles/2412/15/news035.jpg 餓死寸前でうなり声を上げていた野犬を保護→“6年後の姿”が大きな話題に! さらに2年後の現在を飼い主に聞いた
  6. /nl/articles/2412/15/news002.jpg 毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
  7. /nl/articles/2412/10/news133.jpg 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  8. /nl/articles/2312/15/news032.jpg 放置された池でレアな魚を狙っていた親子に、想定外の事態 目にしたショッキングな光景に悲しむ声が続々
  9. /nl/articles/2412/15/news028.jpg 脱北した女性たちが初めて“日本のお寿司”を食べたら…… 胸がつまる現実に考えさせられる 「泣いてしまった」「心打たれました」
  10. /nl/articles/2412/16/news023.jpg 父「若いころはモテた」→息子は半信半疑だったが…… 当時の“間違いなく大人気の姿”に40万いいね「いい年の取り方」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  2. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  3. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  4. 高校生のときに付き合い始めた2人→10年後…… 現在の姿に「めっちゃキュンってした」「まるで映画の世界」と1000万表示突破
  5. 大谷翔平の妻・真美子さん、ZARA「8000円ニット」を着用? 「似合ってる」「シンプルで華やか」
  6. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」 投稿者に感想を聞いた
  7. 高校生時代に父と撮った写真を、29年後に再現したら……再生数1000万回超えの反響 さらに2年後の現在は、投稿者に話を聞いた
  8. 散歩中、急にテンションが下がった柴犬→足元を見てみると…… 「そんなことあります?」まさかの原因が860万表示「かわいそうだけどかわいい」
  9. コメダのテイクアウトで油断して“すさまじい量”になってしまった写真があるある 受け取ったその後はどうなったのか聞いた
  10. 「やめてくれ」 会社で使った“伝言メモ”にクレーム→“思わず二度見”の実物が200万表示 「頭に入ってこない」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」