世界的DJポーター・ロビンソンとA-1 Picturesが合作 「Shelter」のアニメMVに涙を禁じ得ない

「アイドルマスター シンデレラガールズ」のスタッフらが制作。

» 2016年10月20日 16時35分 公開
[はためく惑星ねとらぼ]

 アメリカの世界的DJ・ミュージシャンとして知られるポーター・ロビンソン(Porter Robinson)さんが、日本のアニメ制作会社A-1 Picturesと制作した「Shelter」のアニメーションMV(ミュージックビデオ)を10月19日、YouTubeで公開しました。映像は、VR(仮想現実)世界を1人で創造する少女を描いたSF短編物語となっています。

DJポーター・ロビンソン×A-1 Pictures「SHELTER」MV ポーター・ロビンソン×A-1 Pictures制作のアニメーションMV「SHELTER」 (画像は公式サイトより)

ポーター・ロビンソン「Shelter」MV VRの世界を1人きりの小部屋で作る少女の物語(画像はYouTubeより)

 ポーターさんはノースカロライナ州出身。2010年リリースの「Say My Name」で世界的な注目を浴び、2013年の1stアルバム「Worlds」は全米チャート18位に。24歳にしてエレクトリック・ミュージック界を牽引(けんいん)するアーティストです。また、彼は日本のアニメ・ゲームの愛好家としても知られ、これまでも楽曲、VJ、MVなどでオタクカルチャーを取り入れたり、海外のパーティーで何食わぬ顔でアニソンをかけたりしています。

 新曲「Shelter」は、ポーターさんが自身の盟友であるフランスの若き音楽プロデューサー・マデオン(Madeon)さんとコラボし、今年8月に発表したもの。MVの脚本はポーターさん自ら書き下ろしたもので、歌詞も物語に沿って作られています。

 アニメーション監督は赤井俊文さんが担当。キャラクターデザインは河野恵美さんで、ともにテレビアニメ「アイドルマスター シンデレラガールズ」に携わったスタッフです。美術は「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」「屍者の帝国」など数多くの背景を手掛けた竹田悠介さん。主人公・凛の声を演じるのは声優・歌手として活躍する三澤紗千香さんです。


ポーター・ロビンソン「Shelter」MV 主人公・凛はVRシミュレーターの小部屋で暮らす少女(画像はYouTubeより)

 物語の舞台はVRシミュレーターとなっている小さな部屋。17歳の少女・凜は、VR空間を操作するタブレット端末を手にこの部屋で目覚めます。1人きりで目を覚ました彼女は、自分が誰であるのか、なぜここにいるのかも覚えていません。外界から隔離された部屋で彼女は、タブレットを操作してVR空間に美しい草原や森・山などを作って暮らします。

 しかし、ある出来事がきっかけで彼女は記憶の一部を思い出し、そこから部屋の外の世界や自分の過去について関心を強めるように。

ポーター・ロビンソン「Shelter」MV タブレットで絵を描くと、VRに色鮮やかな世界が出現(画像はYouTubeより)

ポーター・ロビンソン「Shelter」MV VRの世界で自由に暮らす凛(画像はYouTubeより)

 ある日、凜はついに自分の過去と、本当の世界に出会います。そこには、なぜ自分がこの部屋にいたのか、なぜずっと1人だったのかという疑問への答えがありました。物語の結末は、ぜひ自身の目で確かめてください。非常に心をえぐるような内容でありながらも、ポジティブなメッセージを含むものとなっています。

甦る世界 明らかになる真実(画像はYouTubeより)

ポーター・ロビンソン「Shelter」MV 記憶の中の男性、その正体は……(画像はYouTubeより)

ポーター・ロビンソン「Shelter」MV 結末は自分の目で(画像はYouTubeより)

 このMVには公開直後から、アメリカのチップチューンバンド・Anamanaguchiや、ダンスミュージックのアカペラカバーで知られるPentatonixのミッチ・グラッシ(Michael Grassi)さんらアーティストから反響があり、日本でも「観たら普通に泣いてしまった」「鳥肌が立ちすぎてやばい」「1クールで観たい」といった声があがっています。

 また、このMVはエモーショナルな物語に感受性の強いオタクであればあるほど心に刺さってしまうようで、リスナーからは「オタクでよかったわ」「エモみとオタみの最上級」「shelter聞いて崩れ落ちる」といった声も。うん、めっちゃ分かる。


 楽曲「Shelter」は、現在SpotifyやApple music、Google Playなどでストリーミング配信されている他、iTunes Storeでダウンロード販売中です。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/18/news134.jpg 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  2. /nl/articles/2404/18/news025.jpg 生後5日の赤ちゃん、7歳のお姉ちゃんから初めてミルクをもらうと…… 姉も驚きの反応がかわいい
  3. /nl/articles/2404/18/news057.jpg 9カ月の赤ちゃん、バスで外国人の女の子赤ちゃんと隣り合い…… 人生初のガールズトークに「これは通じあってますね!」「ベビ同士の会話、とろけます」
  4. /nl/articles/2404/17/news037.jpg 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  5. /nl/articles/2404/17/news034.jpg 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
  6. /nl/articles/2404/18/news155.jpg 大谷翔平選手、ハワイに約26億円の別荘を購入 真美子夫人とデコピンとで過ごすかもしれないオフシーズンの拠点に「もうすぐ我が家となる場所」
  7. /nl/articles/2404/17/news179.jpg 「ケンタッキー」新アプリに不満殺到 「酷すぎる」「改悪」の声…… 運営元「大変ご迷惑をおかけした」と謝罪
  8. /nl/articles/2404/16/news192.jpg 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
  9. /nl/articles/2404/17/news129.jpg 「ハーゲンダッツ硬すぎ!」と力を入れたら……! “目を疑う事態”になった1枚がパワー過ぎて約8万いいね
  10. /nl/articles/2404/16/news175.jpg 「そうはならんやろ」をそのまま再現!? 「ガンダムSEED FREEDOM」のズゴックを完全再現したガンプラがすごすぎる
先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」