PPAPブレイクは偶然じゃない? 1年半前に古坂大魔王が書いた「リズムネタ」考察ブログ、注目浴びる
リズムネタで受けるキモとは何かを、ピコ太郎がブレイクするずっと前に解説していた。
「ペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)」のピコ太郎さんを一押ししてきたことで知られる、芸人の古坂大魔王さん。実はピコ太郎本人ではないかとうわさされていますが(棒読み)、その古坂さんがリズムネタで受けるには何が“キモ”となるか考察するブログ記事を2015年3月に公開しており、あらためてネットで注目を集めています。この1年半後にPPAPというリズムネタが世界を席巻するなんて、身をもって証明する姿に脱帽です。
記事公開時はちょうど、「ラッスンゴレライ」や「あったかいんだからぁ」が流行していたころ。古坂さんはまず、リズムネタを面白くないと思ってしまう人がいる理由を解説します。
1つは、世間には話芸しか認めない風潮があって、リズムネタは「話芸に劣る」と拒否反応を示してしまう人が多いということ。もう1つは、リズムネタは流行るスピードが速いということ。ネタに出てくる代表的なキーワードや仕組みを、ネタを見る前に人づてなどで耳にしてしまうと、初めてネタを見ても“ネタバレ状態”で面白さが半減してしまうのだそうです。
そこでプロやリズムネタに否定的な人に納得してもらう上でキモとなるのが「信頼」と「芸」であると古坂さん。同職や目の肥えた人から「こいつは普段も面白いし何度もいろんな舞台を経験してるし、何より良いやつだし!」といった「信頼」があることが重要なんだとか。それがない新人は、声量や芝居力、顔、ネタの作り方や演じ方などの「芸」で補えるといいます。
この2つを得るのは難しいですが、「僕は、『おもしろ良(い)歌』大好き! どんどんやって流行らせて擦って磨き上げて!」と古坂さんはリズムネタに挑戦することを奨励。また先入観やネタバレのないフラットな状態でネタを見てもらった場合、「『こいつ、何リズムに乗ってやってんの?どういう意味?』から始まって、ループされて意味がジワジワわかってきて…なぜか笑えてくる。それを、テンポ感やメロディなどのアレンジ力で爆笑に変えたりする」のが、リズムネタ本来の魅力であると力説していました。
古坂さんは90年半ばから「底抜けAIR‐LINE」として「タモリのボキャブラ天国」で活躍するなど芸人としてのキャリアも長いです。ブログに対しネットでは「芸人としての信頼感に関してはまさにで、初めてPPAP(中略)を見かけた後にYouTubeで調べたらピコ太郎が古坂大魔王だった時の安心感はめちゃくちゃ大きかった」とコメントが寄せられています。
このほか「1年前にこの宣言はかっこいい」「リズムネタの考察自体はよくあるけど、芸人当事者がブレイク前に書いたってのは貴重だな」「こんな深く考えていたのを見ると、ピコ太郎のブレイクも偶然とは思えなくなるな」など、PPAPのブレイク前にこのような考察を披露していたことに評価の声も多数あがっています。
(黒木貴啓)
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「ペンパイナッポーアッポーペン」ではなく「Perfect Performance Ad Plan」の略称だそうです。
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