「真田丸」振り返り4コマ(11月6日放送分『築城』)
「真田丸」ようやくお披露目。さすが真田、えげつない!!
自称プロの真田幸村ファン、みかめです。
NHK大河ドラマ「真田丸」振り返り4コマ、今回は第44話の「築城」から。
さすが真田、えげつない!!
44話をかけた壮大なタイトル回収にてようやくお披露目となった「真田丸」。幸村がこれまで得たもの全てをつぎ込んだ人生初めての城は「殺る気」に満ち満ちていました。幸村より先に出城を築くと申し出ていた後藤又兵衛もこれにはニンマリ。あっさり場所を譲ります。又兵衛をうならせた幸村の真田丸必勝プランとは……。
まずは巨大な堀を造り、乱杭&逆茂木を設置します。「真田丸」では一部水堀になっていますが、土の城は空堀がスタンダード。さらに乱杭&逆茂木でバリケードを作り徳川方の進軍を阻みます。その辺にある木が使える上に特別な技術がいらないから効率がいいね!
そして堀の中の溝! 幸村が言うように堀の中では身を屈める兵も溝からはい出るときは体を無防備にさらします。そこが狙い時! 敵がよじ登っている間にゆっくり狙いを定めよう!
そして敵を誘導するために用意した一本道。ここに兵が集中すれば渋滞になって思うように進軍できません。兵が一点に集中することで「線」で守るのではなく「点」で守ることができ寡兵でも効率よく敵を倒せます!
さらにさらに! この一本道に幾重にも堀切を設けています。敵は何回も堀を登らねばならず、そのたびに鉄砲に狙われるという…! えげつない、えげつないぞ真田丸!
このころのお城のスタンダードといえばしっくいの荘厳な天守! 美しく積まれた石垣!
一方、溝を掘って木をデコっただけの地味な印象の真田丸。「仕寄せ」の作り方が分からない、戦争を知らない子供たちが舐めプをしてしまうのも致し方のないことです。
さて、今回取り上げる書籍は「ふぅ〜ん、真田丸」です。
思いっきり自著の宣伝で申し訳ありません(笑)。
世代の方にはタイトルが「風雲!た〇し城」をもじったものだとお気付きになられたことでしょう。分からない若い方は親に聞こうね! 土の城の威力を知らない二代目、た〇し城を知らない平成世代……何となくシンクロしませんか?
な〜んて冗談はさておき、本書はギャグの中にまじめなネタを仕込みました。真田丸の形状は「真田丸」とは異なりますが、「逆茂木」や「障子堀」を描き込み、第44話で幸村が示した必勝プランの大まかなところを押さえたつもりです。大河ドラマとは違ったテイストの幸村をぜひご堪能ください。
「真田丸」振り返り4コマは毎週火曜日更新予定です。次回もどうぞお楽しみに!
ドラマに登場する真田丸が、なぜあのような形に設定されたのか、知りたい方はこちら…↓
12月23日 トークイベント「信繁と幸村の2016年をふり返る」
第1部「今こそ語りたい第2次上田合戦と大坂の陣」…西股総生(『真田丸』軍事考証役)
〜 コース番号 C2021−098 入場料:1000円
第2部「サブカルで楽しむ歴史とドラマ」…西股総生・みかめゆきよみ・磯部深雪
〜 コース番号 C2022−098 入場料:500円
日時:12月23日 14時から15時/15時30分から17時
場所:新宿クラブツーリズム(西新宿駅前・新宿アイランドウィングビル)
「真田丸」軍事考証役西股総生先生による、真田丸の構造や「全部こんな感じ」の昌幸兵法書を読み解くトークイベントです。ぜひご来場ください!
(みかめゆきよみ)
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