「どんな情報でも構いません」―― 「BLEACH」久保帯人、ファンレターの差出人を探すため11ページの漫画を公開

手紙の実物写真も公開し、情報を募っています。

» 2016年11月17日 23時14分 公開
[宮澤諒ねとらぼ]

 漫画「BLEACH」の作者・久保帯人先生が11月17日、連載中にもらった手紙の差出人を探すため、全11ページの漫画をTwitterに投稿。漫画は合計40万リツイートを超えるなど、大きな反響を呼んでいます。


 連載10年目のころ、それまでに比べて体を壊しやすくなったという久保先生は、「自分は漫画家失格だ」と思ってしまうほど心身ともに衰弱。「すぐに連載を終えるべきなんじゃないか」「でもまだストーリーは途中だ」「どうやって終わればいいんだろう」と日々思い悩んでいたといいます。

 そんなある日、久保先生のもとに名前も住所も書かれていない一通の手紙が届きます。最初はイタズラかもと思った久保先生ですが、いざ開けてみると、それは病により余命1年半を宣告された闘病中の男の子からの手紙でした。

 そこには、病院から1歩も出られないような入院生活を送っていること、友達と遊べなくなり、なにをするにも面白いと思えなくなってしまったこと、そんな自分を救ってくれたのが「BLEACH」だったこと、「BLEACH」の次の巻が読みたくて、入院してから初めて明日のことを考えるようになったことなどがつづられていました。そして、その手紙は自分が亡くなってから送ってくれと頼んだものだということも。

 久保先生は、あえて住所や名前を書かなかった差出人を探すことは「僕のわがまま」としながらも、どうしても男の子へのお礼がしたいといいます。

 Twitterでは、最後に手紙の実物の写真も公開しており、「彼についてのどんな情報でも構いません。ご存知のことがあれば、この投稿フォームからメッセージを送ってください」として、投稿フォームも掲載しています。

久保帯人先生のTwitter 手紙の実物写真(久保帯人先生のTwitterから)

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