「真田丸」振り返り4コマ(11月20日放送分『砲弾』)

カルバリン砲級のイケオジ2人、再臨!

» 2016年11月22日 13時35分 公開
[シミルボン]

 自称プロの真田幸村ファン、みかめです。

 NHK大河ドラマ「真田丸」振り返り4コマ、今回は第46話の「砲弾」から。

NHK大河ドラマ「真田丸」振り返り4コマ

 カルバリン砲級のイケオジ2人、再臨!

 幸村を徳川方に寝返らせるため、家康から派遣された信伊。お久しぶりですね! 徳川を離れた後、しばらく蒲生氏郷の下にいましたが、このころには再び徳川家に仕官していました。

 家康は10万石という破格の条件で幸村を調略するよう信伊に命じますが、信伊は「たとえ国ひとつ提示されても幸村は寝返らない」と分かっています。2人の久しぶりの再会は胸が熱くなる展開でした。

 実際には信伊から10万石の条件を伝えられた際、幸村は「もし江戸と大坂が和睦をして召し出されたならば千石でも奉公します」と伝えたといわれています。どんな条件を出されても寝返りはしないよ、という意思表示ですね。ところがそれを聞いた本多正純は「10万石では足りない?」と解釈したのか、今度は信濃一国という破格の条件で幸村を誘い込もうとします。これには幸村も立腹し、信伊と面会しなかったそうです。

 そしてもう1人のイケオジは、大坂城に兵糧を入れると言って聞かない信之を止めるために投入された最終兵器・出浦様。信之の人生に一度のバカも出浦様の忍びの技で未遂となりました。けがで身体の自由が利かなくなっても技は冴えまくりです。

 信之は「父上も幸村も無茶をしていたじゃないか」と反論しますが、昌幸が無茶をしたのは後を継ぐべき信之が立派であったから、幸村が無茶できたのは嫡男信之がいたからこそ。それに無茶が通じたころとは時代が違います。信之に何かがあった場合、信吉・信政兄弟が真田家を引っ張っていくことになりますが、この2人ではやや不安が残りますね。そういえば信伊も「信政は兄を立てることを知らぬ」とこぼしていました。真田家を見守るイケオジ2人の目には信吉・信政兄弟はちょっと心もとなく映ったようです。

 最新鋭の兵器・カルバリン砲の登場によっていくさも終盤に近付いてきました。大坂の陣ではカルバリン砲の他にもオランダの半カノン砲や堺の鉄砲鍛冶・芝辻理石が鋳造した芝辻砲も活躍しています。いつの時代も、戦局を変えるのは最新兵器なのです。

 さて、今回取り上げる書籍は「航海者 三浦按針の生涯」です。

航海者 三浦按針の生涯

 本書は三浦按針、本名ウィリアム・アダムスの生涯を描いた歴史小説。1600年、豊後臼杵(現大分県臼杵市)に漂着したリーフデ号の乗組員だったアダムスは、家康に気に入られ三浦按針と名を改め、ヨーロッパの最新技術を日本に伝えました。家康がイギリスからカルバリン砲を購入できたのは三浦按針のコネクションがあったからです。時代を変えた兵器の裏に、数奇な運命をたどった航海者の人生あり。三浦按針の壮絶な人生をつづった読み応えたっぷりの一冊です。

 「真田丸」振り返り4コマは毎週火曜日更新予定です。次回もどうぞお楽しみに!

新刊のお知らせ

 「真田丸」戦国軍事考証役・西股総生先生×「ふぅ〜ん、真田丸」みかめゆきよみで送る北条五代百年をつづった大河4コマ

北条太平記

北条太平記

 北条クラスタの皆さま、お待たせいたしました! 伊勢新九郎から始まる北条五代の百年を4コマ漫画にギュッと濃縮しました。12月16日発売 原作・監修=西股総生 漫画=みかめゆきよみ


みかめゆきよみ


シミルボン

関連キーワード

4コマ漫画 | NHK | 大河ドラマ | 書籍


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2502/01/news016.jpg 消波ブロックの隙間にカニカゴを仕掛けたら…… 「うそでしょ!」“想像を絶する結果”に大興奮「見てて声出た」
  2. /nl/articles/2501/31/news050.jpg 「許されると思ってんの?」 スマホのアラームを設定→翌朝…… “絶望の通知内容”が430万表示 「ほんとこれ」
  3. /nl/articles/2502/02/news005.jpg 「正直破格です」 成城石井の元店長が辞めてからも買い続ける“名品”がリピ必至 「ヨダレが出そう」
  4. /nl/articles/2501/31/news013.jpg これは“1秒”で解きたい! 「8×2×0÷4」の答えは? 【算数クイズ】
  5. /nl/articles/2502/01/news047.jpg 【編み物】彼氏のために、緑と黄緑の毛糸を正方形に編んでつなげると…… 圧巻のおしゃれな大作完成に「息をのむほどすばらしいよ」
  6. /nl/articles/2502/02/news069.jpg 「レベル間違えてる」 イオンの“1944円恵方巻”、衝撃ビジュアルにネット大騒然 「なにこれ」「本気かよ」
  7. /nl/articles/2502/02/news038.jpg 100均ビーズをどんどんテグスに通していくと…… うっとり見入る完成品に世界が注目「これは傑作」「どれも可愛いいい!」
  8. /nl/articles/2502/02/news003.jpg 「こんなお母さんになりたい」 北海道で暮らす67歳女性の“手作り料理”がすてき 「参考にしたい」「ぱぱっと作ってみな美味しそう」
  9. /nl/articles/2502/02/news027.jpg 「この子はきっと豆柴サイズ」と言われた子柴犬、4年後の姿が大きな話題に…… それから約1年たった“現在の様子”を聞いた
  10. /nl/articles/2501/30/news003.jpg 親の反対を押し切り、17歳で同棲を開始→それから13年後…… 若くしてママとなった女性の“現在”が話題
先週の総合アクセスTOP10
  1. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  2. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  3. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議
  4. スーパーで買った半玉キャベツの芯を植え、5カ月育てたら…… 農家も驚く想像以上の結末が1300万再生「凄い」「感動した」
  5. 東京藝大卒業生が油性マジックでサンタを描いたら? 10分で完成したとんでもない力作に「脱帽です」「本当にすごい人」
  6. 定年退職の日、妻に感謝のライン → 返ってきた“言葉”が約200万表示 大反響から7カ月たった“現在の生活”を聞いた
  7. 【ヤフオク】“3万円”で購入した100枚の着物帯 →現役着付師が開封すると…… “まさかの中身”に驚き
  8. 「立体的に円柱を描きなさい」→中1の“斜め上の解答”に反響「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」 投稿者に話を聞いた
  9. 「すんごい笑った」 “干支を覚えにくい原因”を視覚化したイラストが勢いありすぎで1700万表示の人気 「確かにリズム全然違う!」
  10. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  2. 「配慮が足りない」 映画の入場特典で「おみくじ」配布→“大凶”も…… 指摘受け配給元謝罪「深くお詫び」
  3. 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
  4. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  9. 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  10. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議