「真田丸」振り返り4コマ(12月11日放送分『前夜』)
伊達と真田の密約、事実は小説より奇なり。
自称プロの真田幸村ファン、みかめです。
NHK大河ドラマ『真田丸』振り返り4コマ、今回は第49話の「前夜」から。
伊達政宗との密約!
第24話で、「わしがもう20年早く生まれていたら、大広間の首座に座っているのは秀吉ではなくわしであった!」と言い、空を斬りつけた刀。それから25年、戦場で再会を果たし、その形を再現してみせた幸村。胸熱のシーンでした。
北条氏滅亡の後、ギリギリで命をつないだ政宗は、巨大な勢力に屈せねばならぬ悔しさを吐露します。「男なら天下をかけた大戦で大軍を率いて敵を蹴散らしたいと思うだろう?」と問いかけた政宗に対し、「私はその器ではない」と答えた幸村。その幸村が大軍を率いて天下を相手に戦うことになろうとは。運命の巡り合わせは何とも不思議なものです。
上杉景勝が幸村を「わしがそうありたいと思っていた人生を生きておる」と評したように、政宗にとっても、幸村は「そうありたかった」姿なのでしょう。恐らく、徳川に従う多くの外様大名がそう思ったに違いありません。政宗が、多くの戦国大名が捨てた夢を、幸村が実現してみせたのです。だからこそ政宗は幸村の妻子の保護を快諾したのでしょう。幸村ほどの男に頼まれたのだから、一命を賭して守り抜かねば男が廃る。伊達と真田の密約、事実は小説より奇なり、ですね。
さて、ドラマでは春さんも政宗のところに行きましたが、史実ではどうだったのでしょうか?
今回紹介する本は「真田幸村の系譜 直系子孫が語る四〇〇年」です。
こちらの本は幸村から数えて14代目に当たる真田徹氏の書籍。主に「幸村以降」を扱った一冊です。幸村の女系子孫であり仙台真田氏研究の第一人者である小西幸雄氏の著書「仙台真田代々記」をベースに、情報をアップデートしております。
ドラマでは春、梅、大八の3人が政宗の下に行きましたが、同書によると政宗の下に行ったのは合計6人。幸村の正室春(史実では名前不明)は九度山時代に生まれた最年長の娘あぐりと一緒に九度山に落ちのびようとしますが、徳川の捜査網に引っ掛かり、釈放されたのちは京都に住み、子供たちの行く末を見守ったといいます。
大八はのちに片倉守信という名の仙台藩士となり、以降仙台真田家は脈々と続いていくのです。
さて、いよいよ次回が最終回……きりちゃんもようやく報われたことだし、このまま豊臣が勝つハッピーエンドに……はならないですよね。覚悟して待ちましょう!
「真田丸」振り返り4コマは毎週火曜日更新予定です。次回もどうぞお楽しみに!
新刊のお知らせ
「真田丸」戦国軍事考証役・西股総生先生×「ふぅ〜ん、真田丸」みかめゆきよみで送る北条五代百年をつづった大河4コマ「北条太平記」。
伊勢新九郎から始まる北条五代の百年を4コマ漫画にギュッと濃縮しました。12月16日発売 原作・監修=西股総生 漫画=みかめゆきよみ
(みかめゆきよみ)
関連記事
- 「真田丸」振り返り4コマ(12月4日放送分『引鉄』)
やはり登場、フリントロック式馬上筒! ところでフリントロック式って? - 「真田丸」振り返り4コマ(11月27日放送分『反撃』)
我らの真田丸があああああああ……! - 「真田丸」振り返り4コマ(11月20日放送分『砲弾』)
カルバリン砲級のイケオジ2人、再臨! - 「真田丸」振り返り4コマ(11月13日放送分『完封』)
真田丸、完封! - 「真田丸」振り返り4コマ(11月6日放送分『築城』)
「真田丸」ようやくお披露目。さすが真田、えげつない!! - 家康「ウゥア゛ーッ!(ドガシャア)」 NHK、村上新悟さんによる「直江状朗読完全版」をサイトで公開
「煽り技術検定1級」と話題になったアレがフルバージョンで。 - 「真田丸」振り返り4コマ(10月30日放送分『軍議』)
今回こそ大坂方が勝つ世界線に行けそう! ……だったのに。 - 「真田丸」振り返り4コマ(10月23日放送分『味方』)
大坂城五人衆、爆誕! - 「真田丸」振り返り4コマ(10月16日放送分『入城』)
信繁改め幸村、九度山脱出! - 「真田丸」振り返り4コマ(10月9日放送分『幸村』)
自称プロの真田幸村ファンによるNHK大河ドラマ「真田丸」振り返り4コマをお届けします。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
-
60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
-
「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
-
皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
-
真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
-
71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
-
新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
-
家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
-
ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
-
「ほぼ全員、父親が大物芸能人」 奇跡的な“若手俳優の集合写真”が「すごいメンツ」と再び話題 「今や全員主役級」
- ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
- ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
- フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
- 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
- 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
- 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
- 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
- ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
- 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
- セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
- 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
- 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」